(僕蔵)う〜ん…ん?うんうん。
こんな感じかなあ。
いや。
え〜っと…。
うん。
あれ?こっちの方がいいかもな。
(理陽)おっ邪魔しま〜す。
おお〜。
うん。
あれ?僕蔵さん何してるの?コラージュですよコラージュ。
自画像をね微生物で作ってるんだな。
(理陽)微生物?どういう事?あれ?微生物知らない?あのね微生物というのはね顕微鏡を使う事で初めてその存在が分かる生物の事。
目には見えなくてもたくさんの微生物がヒトの体にはいるんですよ。
人間の皮膚体の中にはたくさんの微生物がいるという事だが…。
皮膚とか体の中にも微生物がいるなんて信じられないな。
それがいるんだよ〜。
(実穂理陽)え〜。
こんなのがね。
(実穂理陽)え〜!
(理陽)えっ僕にも?
(実穂)私にも?もちろん!うん。
ちなみに微生物を初めて見た人知ってる?オランダのレーウェンフックさん。
レーウェンフック?そう。
これ何だと思う?
(実穂)あっこれ教科書に載ってた。
顕微鏡だよね。
(理陽)顕微鏡?そう。
レーウェンフックはこの顕微鏡を自分で作って微生物を初めて発見した人といわれている。
今から300年以上前の事であ〜る。
どどん。
(実穂理陽)え〜!でもこれでどうやって見るのかなってずっと疑問に思ってたの。
だよね〜。
ここのさほら丸くなってるぷく〜っとしたとこ見て。
ここにレンズが入っていてこの針の先に見たいものを付けて…。
はい。
よいしょ。
こうやって見ます。
(実穂理陽)へえ〜。
ホホホホホ。
ウフフフフ。
はいどうぞ。
(実穂)確かレーウェンフックはこれで歯の歯こうを見たんだよね。
歯こう?うん。
食べ物のカス?違う違う違う違う。
食べ物のカスではなくて歯と歯の間とか歯と歯茎の隙間なんかが黄色くなったりするじゃない?歯磨きしてもなかなか落ちないやつ。
あれが歯こう。
微生物の集まりなんだよ。
そうなんだ。
へえ〜。
(理陽)でも顕微鏡で見たらどんなふうに見えるんだろう。
じゃあ見てみる?
(2人)うん。
ハ〜ハハハ。
でもねこれはレプリカだから実際には観察できないんだけど…。
よし!実験室行ってみようか。
はい!うん!頭気を付けてね〜。
(実穂理陽)は〜い。
はい。
ではでは!この綿棒で歯こうを取りま〜す。
じゃあ…はい理陽君やってみて。
はい。
どうやってやるんですか?歯の表面をね軽くこするだけでいいの。
こう?そうそうそうそう。
はいそんぐらいでいいよ。
はい。
じゃあこの綿棒をスライドガラスにこすりつけます。
はい。
はい。
はい。
カバーガラスをかけま〜す。
はい。
では…。
おっおっおっ!お〜。
はいはいはい…。
見てみる?
(理陽)見たいです。
小さな粒々が…更に見やすくするために色を付けてみると…。
この青いのが微生物だ。
このような微生物は歯こうの中だけではなくて私たち人間の体中に存在している。
一体どんな微生物がいるのだろうか?ここは微生物の研究をしている大学。
この研究室ではヒトの皮膚にいる微生物を調べている。
こんにちは。
こんにちは。
迎えてくれたのは微生物の専門家…早速ヒトの皮膚にいる微生物の事を聞いてみると…。
そうですねヒトの体にはたくさんの菌がいますね。
じゃあ今日は実穂ちゃんの皮膚の菌を見てみましょうか。
(実穂)いいんですか?はい。
はい。
はい。
これを実穂ちゃんの皮膚にペタッとくっつけて下さい。
はい。
これくらいでいいですか?はい結構です。
お願いします。
はいありがとうございます。
見やすくなるように青く染めてから顕微鏡で観察する。
あっ見えましたよ。
私も見ていいですか?はいどうぞ。
ありがとうございます。
どれが微生物なんですか?小さな青い粒々が見えませんか?
(実穂)見えます。
(野口)それが菌ですね。
(実穂)これが菌なんですか?
(野口)その中でちょっと棒状の菌が見えますか?
(実穂)はいありますね。
(野口)これがアクネ菌です。
(実穂)アクネ菌?アクネというのはニキビという意味なんですよ。
ニキビ…。
この菌が増えるとニキビが悪くなるんですね。
…って事はそのアクネ菌が私の皮膚にもいるって事ですか?そうですね。
え〜!うそ!?皮膚にいる微生物アクネ菌。
アクネ菌はニキビの原因として有名だ。
しかしその一方で皮膚にとってとても大切な働きもしている。
これは皮膚にいるブドウ球菌のうち…本当にそうなのか?アクネ菌と黄色ブドウ球菌の関係を実験で調べてみた。
左の試験管にはアクネ菌が少し。
右の試験管にはたくさんのアクネ菌が入っている。
アクネ菌の入った2つの試験管にそれぞれ黄色ブドウ球菌を同じ数ずつ入れる。
黄色ブドウ球菌の数はどうなったのだろうか?培養して調べてみるとアクネ菌の少ない方には黄色ブドウ球菌がたくさんいた。
一方アクネ菌の多い方には黄色ブドウ球菌はほとんどいない。
そしてこれは黄色ブドウ球菌をアクネ菌なしで培養したもの。
もともとはどれも同じ量の黄色ブドウ球菌を入れたものだが培養して比べてみると黄色ブドウ球菌はアクネ菌が少ないと増えアクネ菌が多いと減る事が分かる。
つまり増え過ぎると病気の原因にもなる黄色ブドウ球菌の数をアクネ菌は調整する役目をしているのだ。
アクネ菌はニキビを悪くする菌でもあるんですけれど肌にとってはとっても重要な働きをしている菌でもあるんです。
ですから洗顔等の過剰にアクネ菌を取るような事はかえって皮膚を悪くするんですね。
ですから皮膚の菌のバランスがとても実は重要で健康な皮膚の秘けつを保つ事でもあるんですね。
(実穂)あっなるほど。
皮膚の健康に微生物が大活躍している事が分かった。
ではお腹の中にいるといわれる微生物はどうなのだろうか?その微生物を研究している…この研究室ではお腹の中の微生物腸内細菌を特に調べている。
これが腸内細菌の一つ…ビフィズス菌は大腸菌の増殖を抑えるという重要な働きをしている。
大腸菌は消化を助ける菌ではあるものの増え過ぎてしまうと病気の原因になると考えられている。
これはビフィズス菌と大腸菌の関係を調べた実験。
ビフィズス菌を染み込ませたろ紙とビフィズス菌を染み込ませていないろ紙をそれぞれ大腸菌の上に載せて16時間ほど経過したものだ。
ビフィズス菌のある方ではビフィズス菌の作り出す物質によって大腸菌の増殖が抑えられている領域があるのに対してビフィズス菌のない方では大腸菌の増殖が抑えられていない事が分かる。
ビフィズス菌は大腸菌の生育を抑制する働きをしているのだ。
一般的に我々のような大人になりますと腸内細菌のバランスというのは非常に安定しているんですが加齢に伴いましてご高齢者になりますとそのバランスがだんだん崩れていってしまう。
例えば大腸菌の仲間などが増える事が知られております。
ビフィズス菌はこういった大腸菌の増殖を抑えてちょうどいいバランスを保つような働きをしているんではないかというふうに考えられています。
ヒトの体にいる微生物たちはその数や種類のバランスが程よく保たれる事で私たちの健康を支えているのだ。
微生物って目に見えないからいる事あんま意識してなかったけど…。
私一人だけでも1,000種類以上もいるなんてすごいよね。
だよね。
うん。
ところでお二人さん生態系って知ってる?生態系?生産者消費者分解者の生態系?まさにそれ!ちょっとこれを見てくれるかな〜。
よいしょ…はい。
環境やそこに住む生き物たちを全部まとめて生態系っていうんだけどもその中で生産者というのは光合成をして有機物を作る植物たちの事。
消費者というのは植物が作った有機物を食べる動物たちの事。
そして分解者というのは生産者とか消費者の遺体や排せつ物を無機物に分解してくれる生き物たちの事なんだけどもその分解者の…
(実穂理陽)え〜!さてこの分解者の微生物がもしいなくなったら一体どうなると思う?
(実穂理陽)どうなるんだろう?微生物がいなくなったら地球は腐らない動物の遺体腐らない落ち葉であふれかえってしまうんだよ。
(2人)そうか…。
う〜ん。
それにねこの生産者の植物が育つ土にだって十分な栄養が与えられなくなってしまうから生態系のバランスがさもうガッタガタにさ崩れてしまうんだよ。
(理陽)あぁ…ガッタガタに?うん…。
微生物ってすごい働きしてるんだね。
そういう事…そういう事なんだ。
でもそれだけじゃない。
えっ?はいこれ。
(実穂理陽)水?そう!きれいな水ね。
一体どんな関係があるのか?ここは家庭や工場などから出る汚れた水をきれいにしている施設。
理陽君を迎えてくれたのはこの施設のセンター長上野孝司さん。
(理陽)今日はこの施設でどんな事をしているのかたくさん聞きたいと思ってるので是非一日よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
まず最初に施設全体が見渡せる場所に案内してもらった。
お〜すごい。
眼下に広がる公園やテニスコート汚れた水をきれいにする施設はこの下にあるというのだ。
ふ〜ん。
…という事はこの下に大量の水が潜んでるという事ですか?そうですね。
そのとおりです。
この施設では生活排水や工場排水などの汚れた水をきれいにして川に放流している。
水をきれいにする過程で微生物が大活躍しているというのだ。
その現場を見せてもらう前にこの施設でどれだけ水がきれいになるのか体験させてもらった。
まずはきれいになった水の方から。
はい。
う〜ん…。
あんまりにおいはしないですね。
そうですね。
じゃあちょっと覚悟して今度ここへ入ってくる水ね。
試してみましょう。
次は汚れた水。
おぉ〜!あっこんなに来るんですね。
そうですね。
あ〜すごいですね。
この結構なきついにおいの水が何もあんまりにおいしないような水に変わる。
しかも色もクリアになるっていう…。
はいそうですね。
ここが微生物の力なんですね。
ふ〜ん…すごいですね。
本当に驚きますよね。
はい。
微生物が活躍しているのがこの…ここにはたくさんの微生物がいる。
開けてみましょうか?はいお願いします。
おぉ〜!
(上野)ほらっ見てごらん…
(理陽)へえ〜。
この水を顕微鏡で見せてもらう事に。
(上野)どうだろう?お〜!おぉ〜すげえ。
何か食べてる。
微生物たちは水の中の汚れを餌として食べている。
微生物たちが汚れを食べて分解しているのだ。
こうして汚れた水がきれいになる。
これはどちらもたくさんの微生物がいる反応タンクの水。
左の方は時間がたって汚れが沈殿している。
微生物は汚れを分解するだけではなくて細かい汚れを付着して沈みやすい塊も作る。
そして上澄みの水は更にろ過するなどの処理を経て川に放流される。
川に放流する水を見せてもらった。
(理陽)お〜すごい透明感ですね。
(上野)そうですね。
ちょっと見て下さい。
どうぞ。
あっにおいもないですもう。
(上野)そうでしょう。
微生物でこんな変わるって事ですか?
(上野)そうですね。
いやすごい感動しました。
(上野)あぁそうですか。
よかった。
汚れた水の浄化では微生物が活躍していた。
水をきれいにしているのも微生物の働きか。
そうなんだよね。
うん。
微生物…身近に感じられるようになったな〜。
自分の体にもいたなんてね。
うん。
種類もいろいろあったけどそのバランスが大事なんだよね。
バランス!そう。
微生物もバランス。
生産者消費者分解者のいる生態系だってバランスって事だよね。
(2人)うん。
うんよし!じゃあこれはどう?僕の顔にもいい感じのバランスで微生物いるよね。
うん…結構リアルだね。
おっ!それ褒め言葉だよね。
フフフフフ。
うんもちろん。
理陽君は?僕は作ってみたいです。
あっやってみたい?やってみたい。
お〜いいね。
いいよ理陽君。
うんうん。
これねまずねだからね顔をねまずパシッと撮んないといけないのね。
それをこう土台にして微生物と合わせていく…。
微生物を発見したのはレーウェンフック。
1674年顕微鏡を自分で作って観察した。
微生物とは肉眼では見えず顕微鏡を使って初めてその存在が分かる生物の事。
ヒトの体には口の中皮膚お腹の中などにたくさんの微生物がいる。
それらの微生物は数や種類のバランスを保ちながら私たちの健康を支えているのだ。
生態系の中の分解者はその多くが微生物。
もし微生物がいなくなってしまったら生態系のバランスは大きく崩れてしまう。
肉眼では見えない微生物だがとても重要な働きをしているのだ。
2015/05/21(木) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 科学と人間生活「いたるところに微生物」[字]
科学技術の発展は、どのようなところに生かされているのだろう? 私たちの身の回りにある自然や道具を糸口に、科学の世界を楽しく解き明かしていく。
詳細情報
番組内容
地球上にはさまざまな微生物が存在している。今回は、微生物が私たちの生活とどのように関わっているのか、そして、生態系においてどのようなはたらきをもっているのかについて考える。 「いたるところに微生物」(1)微生物とは何か (2)ヒトの体と微生物 (3)生態系と微生物
出演者
【出演】正名僕蔵,三井理陽,泉川実穂,【語り】渡辺真砂子
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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