生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
深刻化する地球温暖化年末パリで行われる国際会議COP21に向けて日本もCO2削減の政府案を作成し動きだしました。
室山哲也解説委員です。
地球温暖化の防止のために、どれくらいの二酸化炭素を減らさないといけないんですか?目標は温暖化を食い止めることですからね。
温暖化の状況を見てみますと世界の地球の平均気温は現在までずっと上昇が続いてきています。
IPCCという科学的な分析などをする組織の報告によるとこのまま今以上の対策をしなければ2100年で、最大4.8度気温がさらに上がると言われています。
究極の努力をして経済的な影響が出るかもしれませんができることを全部やると青いところにとどまると言われています。
最大限努力しても上がることは止められないんですね。
赤のところは、なんとしても避けなければいけません。
この状況で起きることは今も少し出始めていますが異常気象です。
さらに頻繁に起きる。
海面が上昇するので沿岸部の途上国などに高潮などの被害が出たり台風のパワーが上がったり北極などの海の氷陸の氷がとけていったり一次産業、農業や漁業への深刻な打撃が出ると言われています。
世界の合意としてはなんとか青いところでとどめようという合意がなされています。
2009年のころG8での合意がなされました。
2050年の段階で世界全体で二酸化炭素を半減しよう先進国で80%削減しようこのころは当時の日本も同意しています。
今世界の国が動こうとしています。
各国は具体的にどういう削減目標を立てていますか?2050年は先のことなのでちかぢかどうするんだという数字を各国出しました。
EU、アメリカ、中国を見てみますと数字が出てきています。
EUが2030年で1990年比で40%アメリカは2025年までに2005年比で26から28%で、中国は2030年までに二酸化炭素などの排出のピークを迎えるそれ以降は減らします。
非化石エネルギー、つまり再生可能エネルギーや原発など二酸化炭素を出さないエネルギーを2割に持っていきますという数字を出してきました。
日本は3月に出さなければいけなかったんですがやっと出ました。
2030年までに2013年比で26%減2005年気にすると25%です。
各国の目標が出ましたがどう評価したらいいですか?日本以外の3国はそれぞれ野心的な数字だと言っていいのかなと思います。
中国についていうと米中のステートメントでいっているので、国際的にまだ約束には至っていません。
今まで中国は青天井で総量をどこで抑えると言わなかったんです。
ところが排出ピークを迎えるとか具体的な数字が出てきたのでいろいろまだ問題がありますが中国が数字を出したという意味は大きいと思います。
EUとアメリカについてもなかなか野心的な数字と言えると思います。
問題は日本の数字です。
政府としては相当頑張ったとはいえないんですが、まだまだこれではだめだという批判もあります。
微妙なところかなという感じです。
温暖化防止にはみんながやる気になって取り組むことが大事ですよね。
野心的といいましたが米中の対策というのは今までの京都議定書のころは削減の中に入っていなかったんです。
アメリカが離脱し中国は途上国だったので削減義務がなかったということなんです。
温暖化が進む中で現在、米中合わせて世界の二酸化炭素排出量が4割以上です。
米中が参加しないと温暖化が止まらないだろうという声が高まったことと利害が一致しました。
中国でいうとPM2.5とか。
環境問題がひどいのでなんとかそれをやらなければいけないしエネルギー不足を省エネで解決したり環境技術がビジネスになり始めた例えば太陽光発電のパネルは中国製品がものすごく出ています。
アメリカはシェール革命のシェールガスが出てきて石炭よりも二酸化炭素が少ない天然ガスがいっぱい出てくるという状況が出てきて米中が大きくかじを切ったということで世界に大きな影響を与えてことし末のCOP21では世界全体で、どういう体制を組むか決めようという状況になっています。
この数字を見てみますと基準となる年が各国ばらばらです。
分かりにくいですね。
交渉担当者は計算すれば分かるとは言うんですが私たち市民から見たら分からないですね。
結果的にいうと都合のいい基準年をとっていると言われています。
例えばEUは1990年であると当時の二酸化炭素の排出量が多かったので削減しやすいため。
アメリカも2005年が多かったので日本は2013年が原発事故で化石燃料など、二酸化炭素の量がものすごく出たころです。
それをベースにすれば数字が稼げるという、それぞれ都合のいい基準年でやっています。
政治的な交渉です。
分かりやすく見る方法はないんですか。
IGESという組織が計算した総量に換算してみます。
2020年までの自主目標のライン削減を各国がやってみました。
EUはすでにだいぶやっていますね。
今回出た削減目標先進国8割減ですからここに届かなければいけません。
今回出した削減目標をプロットしてみます。
この状態のまま2050年までいくとどうなるかという前提で計算してみますとアメリカは26から28%の中間地で計算しています。
まあまあいけます。
EUもまあまあいけるけどちょっと足りない。
日本も思ったよりいけるんですがアメリカ、EUに比べると差が大きくてまだまだ深掘りが必要です。
日本は2030年以降の目標をもっと深堀りしないと到達しない共通の物差しを作っていかないと市民の合意にも至らないのでやっていかなければいけません。
今で26%削減の目標を立てていますが日本は実現できそうですか。
26%というのは日本にとってはそれでも大仕事という部分があります。
これからいっぱいいろんなことをやらなければいけません例えば交通機関の自動車で電気自動車やエコカー水素自動車などにかえる工場は鉄やセメントを作るなど工場での排出を減らすための効率化もやらなければいけない。
生活ではLEDランプに切り替える省エネをしていく。
ライフスタイルの問題ですね。
火力発電を再生可能エネルギーなど低炭素型のものにしていくということも必要だと思います。
火力発電については、まだ議論がこれから予想されます。
原発の比率を20から22%という数字をおり込んで出しているんですけれども原発をそれだけの比率で本当に展開できるのかという意見もあります。
もしもそこまでいかないならゼロのほうがいいのではないかという人もいます。
再生可能エネルギーをどう実現するのか考えなければいけないことがいっぱいあります。
課題が山積です。
NGOなどは批判している人たちもいます。
これから大変ですね。
長く取り組んでいかなければいけませんね。
私たちも無関心ではだめですね。
温暖化に向き合う、省エネもする。
プロセスを凝視する。
賢い市民にわれわれがならないと前進しないということはもう一度確認しておく必要があります。
2015/05/20(水) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「地球温暖化 日本の削減目標は?」[字]
NHK解説委員…室山哲也,【司会】岩渕梢
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出演者
【出演】NHK解説委員…室山哲也,【司会】岩渕梢
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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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