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 前衛芸術家・草間彌生の活動と表現が、86歳の今もその速度と密度を高めている。アトリエで思いを聞くとともに、ニューヨークでの新作展を美術史家の富井玲子氏に評してもらった。

 ニューヨークでの個展のほか、近作展なども南米やアジアを巡回中の草間。来客も多く、「疲れちゃう」とこぼしながら、朝から晩まで制作に没頭する。昼食時も、左手におにぎりやサンドイッチを持ち、描き続けることが多いという。

 主に描いているのは、2009年から続く「わが永遠の魂」のシリーズ。大画面にアメーバのような有機的な形や生物、人の顔が色鮮やかに描かれる。「頭の中にどんどん出て来ちゃうから手が追いつかない」と語るのは従来通りだが、近作は四周をフレーム状の帯が囲み、密度や構築性がより高まっている。