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長時間イスに座るとどうなる? 体の危険信号とごほうびをあげるタイミング

長時間イスに座るとどうなる? 体の危険信号とごほうびをあげるタイミング

人の身体は動くために設計されているため、座りすぎは背骨への負担や成人病を招く原因となります。座りすぎを回避し、健康を保つにはどうすべきか? ムラート・ダルクルンチュ氏はオフィスでもできる、座りすぎの対策案について解説しました。(TED-Ed2015 より)

参照動画
Why sitting is bad for you - Murat Dalkilinç
スピーカー
教育者 Murat Dalkilinc(ムラート・ダルクルンチュ) 氏
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人間の体は動くために設計されている

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ムラート・ダルクルンチュ氏:あなたは今、このビデオを見るために座っていることでしょう。

ビデオを見るために数分間座ることは特に問題がないはずです。しかし、あなたがじっとすればするほど、あなたの体はイライラがつのるでしょう。

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体は、あなたが再び立ち上がって、散歩に連れて行ってくれるまでの瞬間をカウントダウンして座っているのです。

馬鹿げて聞こえるかもしれません。私たちの体は座ることが好きなはずですよね?

そうとは言えないのです。

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確かに、短期間座ることは、ストレスの解消や運動からの回復に役立つことがあります。

しかし今日、私たちのライフスタイルは、動きまわることよりも座っている時間がはるかに多いものです。けれども、私たちの体は、座ることが中心の生活に対応する作りには全くなっていないのです。

それどころか、真実はその真逆です。

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人間の体は動くために設計されています。その証拠は、体の構造を見ればわかります。

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人間の体内には360以上の関節と、

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約700の骨格筋があります。

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それらが緩やかで滑らかな動きを可能にしているのです。

動くことは神経細胞にも良い作用を及ぼす

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私たちのユニークな体の仕組みは、私たちが重力に逆らってまっすぐ立つことを可能にしています。

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血液が正常に循環するためには、私たちが動きまわることが必要です。

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動くことは神経細胞にも良い作用を及ぼします。

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また、私たちの皮膚は伸縮性があり、私たちの動きに合わせて伸び縮みします。

体の隅から隅まで動く準備ができていて、動くことを待っているとしたら、あなたが座ったままだったらどうなってしまうのでしょうか?

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文字通り、問題の「支柱」から話を始めましょう。

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あなたの脊柱(せきちゅう)は、椎骨と、骨と骨の間にある椎間板からなる長い構造体です。

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骨に付随する関節、筋肉、靭帯がその全てをまとめています。

猫背の座り方は椎間板を損傷させる

一般的な座り方は猫背で前かがみになるもので、脊柱に不均等な圧力をかける姿勢です。時間がたつにつれ、この姿勢はあなたの椎間板を損傷させます。また、特定の靭帯や関節を酷使し、猫背に対応するために引き伸ばされる筋肉に負担をかけます。

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猫背はまた、座っている間の胸腔も収縮させます。これは、息を吸った時に肺が膨らむスペースが少なくなるということを意味します。

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これは問題です。このことにより、肺を満たし、血液の中に取り入れられる酸素量が一時的に制限されるからです。

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骨格の周りには、筋肉や神経、動脈、静脈があり、これらが体の軟部組織を形成しています。

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座るという行為そのものが、押しつぶし、圧力をかけ、圧迫するもので、これらのより繊細な組織はまともに影響を受けてしまいます。

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座っている時に、足にしびれやむくみを経験したことはありませんか?

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最も圧迫される部分では、神経、動脈、静脈が塞がることがあります。

そうなると、神経シグナル伝達が制限されてしびれを引き起こし、足への血流が減少することで足がむくみます。

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また、長い時間座ることは、一時的にリポタンパク質リパーゼを不活性化します。

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リポタンパク質リパーゼは、血液中の脂肪を分解する特別な酵素で、毛細血管の壁にあります。

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そのため、座っている時は、動いている時ほどには脂肪燃焼がされないのです。

このような鬱血が脳に与える影響はどのようなものでしょうか。

大抵の場合、あなたは頭を使うために座るでしょう。しかし皮肉なことに、長時間座ることは、この目的とは逆の結果を招くのです。

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静止した状態でいることは、血行を悪くし、肺を介して血流に入る酸素の量を低下させます。

脳が機敏性を保つためにはこれらの両方が必要です。そのため、脳の活動が低下するにつれ、あなたの集中力は下がるでしょう。

長期間座ることは成人病の原因になる

あいにく、座ることによってもたらされる悪影響は短期的なものだけではありません。

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最近の研究で、長期間座ることはある種の癌や心臓病と関連しており、糖尿病や腎臓病・肝臓病の一因となることがわかったのです。実際に研究者たちは、じっとしていることが、世界的に年間約9%の早期死亡を引き起こしていると計算しました。

これは500万人以上に相当します。

無害な習慣のように思えるものが、私たちの健康状態を変えてしまう力を持っているのです。

しかし幸いなことに、このますます高まる脅威に対する解決策は簡単でわかりやすいものです。

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座らざるを得ない時は、前かがみの姿勢ではなく、背筋をまっすぐに伸ばしてみましょう。

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そして席に縛られなくても良い時には、今までよりももっと動くことを目指しましょう。30分ごとに席を立つというリマインダーをセットすると良いかもしれません。

でも一番は、体は静止状態でいるためではなく、動くための作りになっているということを実感することです。

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ちょうどビデオが終わりかけていますし、今すぐに立ち上がってストレッチをしてみてはいかがでしょう。歩いて体にご褒美をあげましょう。あとで体に感謝されますよ。

※ログミーでは、TED Talksおよび各TEDxの定めるCCライセンスを遵守し、自社で作成したオリジナルの書き起こし・翻訳テキストを非営利目的のページにて掲載しています。

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