・先日、伊藤まさこさんと話していたとき、
伊藤さん、うれしそうな顔してぼくに告げ口してくれた。
「この間、松本(あやや)さんが、
『イトイは、じぶんのことをふつうだって、
本気で思ってるんですよ!ぷぷぷ』って言ってました」
なにを言っておるのか、と、ぼくは反論するわけで。
「そう言ってる松本が、いちばんふつうじゃないです」。
そのへんからは、そこにいた伊藤さんを含めての全員で、
うちの会社のなかで、「ふつう」と言える人は誰なのか、
ひとりひとりの顔を思い浮かべては考えてみた。
いない、どう考えても、どの人もふつうじゃない。
あの人この人、それぞれに、
じぶんのことを「ふつう」だと思っている。
しかし、じぶん以外の人たちからは、
「あんたはふつうとは言えない」と思われている。
ドラマのなかには、「ものすごくふつう」
という設定の人物が、いくらでも登場している。
しかし、現実には、どうやらそういう人はいない。
「ふつう」という人がいるかのように考えたほうが、
ものごとを管理しやすいということは言えそうだ。
あの人もこの人も「個別に変わってる」と思うと、
そのぜんぶに個別に対応しなきゃならないということで、
ものすごくめんどくさいことになるだろう。
だから、「ふつう」というのがあることにして、
ものごとを進めて行くというわけだ。
つまり、「ふつう」というのは、
いることにする、あることにしているものだ。
そんなことを考えたあげくに、
人は、いや、ぼくらはまだ言い張る。
「おれこそが、やっぱりふつうだ」と。
どうしても、そう思えてしまうのだからしょうがない。
ぼくが変わっているように見えることがあるとしたら、
それは、あまりにも「ふつう」であることが、
人並外れているから、そんなふうに見えるのだろう。
ぼくに比べたら、ぼくの知っているすべての人は、
ずいぶんと「ふつう」じゃないな。
‥‥まったくもう。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「おれはふつうじゃない」と言いたがる人もいるんだよね。
伊藤さん、うれしそうな顔してぼくに告げ口してくれた。
「この間、松本(あやや)さんが、
『イトイは、じぶんのことをふつうだって、
本気で思ってるんですよ!ぷぷぷ』って言ってました」
なにを言っておるのか、と、ぼくは反論するわけで。
「そう言ってる松本が、いちばんふつうじゃないです」。
そのへんからは、そこにいた伊藤さんを含めての全員で、
うちの会社のなかで、「ふつう」と言える人は誰なのか、
ひとりひとりの顔を思い浮かべては考えてみた。
いない、どう考えても、どの人もふつうじゃない。
あの人この人、それぞれに、
じぶんのことを「ふつう」だと思っている。
しかし、じぶん以外の人たちからは、
「あんたはふつうとは言えない」と思われている。
ドラマのなかには、「ものすごくふつう」
という設定の人物が、いくらでも登場している。
しかし、現実には、どうやらそういう人はいない。
「ふつう」という人がいるかのように考えたほうが、
ものごとを管理しやすいということは言えそうだ。
あの人もこの人も「個別に変わってる」と思うと、
そのぜんぶに個別に対応しなきゃならないということで、
ものすごくめんどくさいことになるだろう。
だから、「ふつう」というのがあることにして、
ものごとを進めて行くというわけだ。
つまり、「ふつう」というのは、
いることにする、あることにしているものだ。
そんなことを考えたあげくに、
人は、いや、ぼくらはまだ言い張る。
「おれこそが、やっぱりふつうだ」と。
どうしても、そう思えてしまうのだからしょうがない。
ぼくが変わっているように見えることがあるとしたら、
それは、あまりにも「ふつう」であることが、
人並外れているから、そんなふうに見えるのだろう。
ぼくに比べたら、ぼくの知っているすべての人は、
ずいぶんと「ふつう」じゃないな。
‥‥まったくもう。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「おれはふつうじゃない」と言いたがる人もいるんだよね。
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