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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大相撲】照ノ富士3敗、大関消えた 取組前、客に触られ…2015年5月21日 紙面から
◇夏場所<11日目>(20日・両国国技館) ファン乱入アクシデントも影響したのか…。関脇照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=の今場所後の大関昇進が消滅した。横綱白鵬に上手出し投げで敗れ3敗目。初優勝も遠のいた。白鵬は1敗を守り、50場所連続の2桁勝利で、自ら持つ最長記録を伸ばした。1敗は平幕の魁聖とともに2人で変わらず。 横綱日馬富士は大関豪栄道を寄り切って勝ち越し。大関稀勢の里は徳勝龍を寄り切り、2敗を堅持した。大関琴奨菊は碧山の押しに屈し、5勝6敗。白鵬らを2敗で追うのは稀勢の里と平幕の高安。十両は英乃海ら3人が3敗で首位に並んだ。 痛恨の1敗だ。照ノ富士は2場所連続で白鵬を食うことはできず、初優勝も遠のいた。場所後の大関昇進も消滅。表情こそサバサバしていたが、思わず本音も漏れた。 「(大関昇進は)もう無理やな」。場所前に北の湖理事長(元横綱)が、白鵬を倒して13勝以上の優勝なら場所後の大関昇進もあると示唆していた。今場所後に上がることを意識していたか? と聞かれると「ちょっとでもないよ。だってみんなそう(上がりたいと)思うでしょ。なったらいいなって思うじゃん」 春場所の“仕返し”に遭った。立ち合いでもろ差しを許した。右を巻き替えにいくが、白鵬の上手出し投げに転がった。「もろ差しになられたらもうそこでアウト。負けて当たり前だから、悔しさはないよ」。先場所は照ノ富士が右の張り差しから攻めた。この日は白鵬の左の張り差し。「何だろうな」と照ノ富士も首をかしげるしかなかった。 思わぬアクシデントも降りかかった。取組前に花道を通って土俵下に向かう途中、ファンから右腕を触られた。気合と集中力が高まっている時。照ノ富士は思わずにらみ返した。「何であいつあそこにいるの? オレ、肩たたかれるの嫌いだから」。取組に影響したかは分からないが、イライラを抑え切れなかった。 北の湖理事長は「3敗(で大関昇進)はもう厳しいんじゃないの? 優勝して出る話だし。2桁を割ったら見方が変わる」と、名古屋場所での大関取りを目指すには2桁白星が必要との認識を示した。 場所前から照ノ富士は目標を2桁に設定していた。「あと4番あるので2番勝てばいいじゃないですか。取りあえず明日の一番ですね」。残り4日間。切り替えて自ら課したノルマ達成に全力を注ぐ。 (永井響太) PR情報
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