東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

翁長知事「本土で米軍受け入れを」 都内で会見、政府を批判

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は二十日、東京都内の日本記者クラブと日本外国特派員協会で記者会見し、「本土で覚悟を決めて米軍を受け入れ、立派な日米同盟をつくってほしい」と述べた。米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で、同県名護市辺野古(へのこ)への新基地建設を「唯一の解決策」とする日本政府を批判した発言だ。 

 翁長氏は「日本国民全体で日本の安全保障を守る気概もないのに、(沖縄にだけ負担を)押しつけて積極的平和主義だと言っても、他国は日本の覚悟を感じない」と指摘。「地上戦で十万人も亡くなり、あんなに本土に尽くしてきた沖縄に(新たな負担も)あんたらで考えなさいという姿勢なのか。何で沖縄だけ上から目線で言われるのか」と疑問を投げかけた。

 辺野古への新基地建設を阻止するため、民間から資金を募る「辺野古基金」に触れ「二億円を超えたが、七割が本土から。本土の方も『これは変だよね』と感じている」と説明した。

 二十七日からの訪米で、米政府高官や上下両院議員らと会談することについて「日本政府を相手にしていたらどうにもならないので、米国に行く」と説明した。 (石川智規、後藤孝好)

 

この記事を印刷する

PR情報