志摩の鳥人:モーターパラグライダー海に墜落 79歳死亡

毎日新聞 2015年05月20日 23時50分(最終更新 05月21日 01時15分)

松本高正さん=三重県伊勢市二見町の海岸で2014年10月25日撮影
松本高正さん=三重県伊勢市二見町の海岸で2014年10月25日撮影

 20日午後3時ごろ、三重県志摩市志摩町布施田の海岸で「パラグライダーが回りながら落ちている」と近くの男性(43)から119番があった。消防などが現場に駆け付けると、海岸の約20メートル沖にモーターパラグライダーとパラシュートが浮いており、海中から同市磯部町沓掛、無職、松本高正さん(79)が心肺停止状態で見つかった。病院に運ばれたが、約1時間半後に死亡が確認された。

 県警鳥羽署によると、海岸から離陸した直後に墜落したとみられ、死因は水死。首からカメラを下げており、上空から撮影するのが飛行目的だったとみられる。

 松本さんは約10年のパラグライダー歴があり、伊勢志摩の風景を上空から撮影した写真展などをしばしば開催。地元では「志摩の鳥人」として知られていた。【井口慎太郎】

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