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 自動車部品大手タカタのエアバッグをめぐる品質問題で、米運輸省は19日、タカタがエアバッグの欠陥を認め、全米で約3400万台のリコール(回収・無償修理)を行うことで合意したと発表した。米国で過去最大規模となり、タカタは巨額の負担で債務超過に陥る可能性も出てきた。

 「タカタは今まで欠陥を認めてこなかった。だが、今日それが変わった」。フォックス運輸長官は19日の記者会見で、当局側の「完勝」にそう胸を張った。

 米メディアは「史上最大のリコール」を大々的に報じた。今回リコール対象とされた約3400万台は、これまで対象となっていた約1600万台のほぼ2倍。全米を走る車の7台に1台が対象となる計算だ。米高速道路交通安全局(NHTSA)によると、過去最大のリコールは1980年代にフォードが実施した2100万台だった。