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パレスチナ人のバス同乗禁止 一転して中止
5月21日 2時32分

パレスチナ人のバス同乗禁止 一転して中止
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イスラエル政府は、一部のバス路線でパレスチナ人がイスラエル人と同じバスに乗ることを禁止する措置を試験的に導入しましたが、「人種隔離だ」とする批判を受け、僅か数時間で中止する事態となりました。
イスラエル国防省は20日、イスラエルの職場に通勤しているヨルダン川西岸のパレスチナ人に対し、自宅に戻る際、イスラエル人と同じバスに乗ることを禁止する措置を3か月間の期間を設けて試験的に導入しました。
イスラエルからヨルダン川西岸に向かうバスは、ユダヤ人入植地に住むイスラエル人も利用しており、今回の措置は安全面での不安を訴える入植者たちが政府に働きかけてきたものです。
これについてイスラエルの野党は「国と市民の汚点となる」と厳しく批判したほか、かつて南アフリカで取られたアパルトヘイト=人種隔離政策と同じだとする抗議の声も上がりました。こうしたなか、ネタニヤフ首相はヤアロン国防相と会談し、導入の僅か数時間後、イスラエル人とパレスチナ人のバスを分ける措置は一転、中止される事態となりました。
今回の措置が一転して中止された背景には、国際社会でのイスラエルへの風当たりが一層厳しくなるのを回避する思惑があったとみられています。

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