【謎】大阪都構想の住民投票の世代別の賛成・反対投票率がどうも妙な件。

 

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大阪都構想の是非をめぐる住民投票はが5月17日に行われ、都構想は実現せず大阪市存続になりましたが、この年代別グラフが少々話題になっているところです。

仮にこのグラフが正しいとし、「投票率が100%であった時」、一体得票数がどれくらいになるのか、検討してみたいと思います。

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検討するにあたって

まずは人口ですが、大阪市HPに「各年10月1日現在 年齢別推計人口」のエクセル表を元に、計算しました。

osakashiHP

 

※計算する上で、「年齢不詳」の方が男女合わせて23,952人いましたが、これは便宜上「70歳以上」の人口に加えました。
※実際の有権者数と若干人数が異なることはご了承ください。

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計算結果は?

tokousouhiritsu

結果は上の表のとおりとなりました。
なお、世代別都構想賛成率については、

年代別にみると、とくに賛成した人が多かったのは20代(61%)と30代(65%)。40代(59%)、50代(54%)、60代(52%)も賛成が過半数を占めた。一方、70歳以上は反対が61%で賛成を上回った。(朝日新聞)

の数値を採用しました。(上のグラフとほぼ同じです)

20代以上の人口を100%としたとき、70代以上の人口は有権者の22%にとどまりますから、大阪都構想の賛成率が39%であったとしても、賛成票が上回る結果になります。

 

21percent

それどころか、賛成率を21%にしても、賛成票が上回る結果になります。

若者の投票率が低いのが問題!?

問題は「老害世代」ではなくて、政治に無関心な若者世代の投票率が低いせいではないか、という可能性が出てきます。
そこで、投票率のパラメータもいじって、得票数を考察していきたいと思います。

投票率を変えた場合

今回、私の調査範囲では、今回の住民投票の、年代別の投票率がわかりませんでしたので、今回は「公益財団法人 明るい投票推進委員会」に掲載されていた、H26衆議院選挙の投票率の数値を採用してみます。

touhyouritsu

驚くべきことに、これでもなお、「賛成票」が圧倒的に上回っています。

むしろ負けるように投票率を設定することが不可能・・・

muri

投票率が66.83%ということですので、投票率を67%とし、かなり無理めに投票率を振り分けてみました。
70代以上を100%に設定してます。
しかし、この場合でも賛成票の勝利に終わりました。

以上から言えること。

これはとても不思議な現象ですね。一番上のグラフや報道の値が正しいとするならば、よほどのことがない限り、ほぼ確実に賛成票が反対票を上回っていると考察されます。ということは以下の可能性が考えられますね。可能性が高い順に上から記載します。

可能性1.年代別賛成率の報道が誤りであった

窓口調査が特定の箇所に偏っていたなどという理由から、この報道が誤報であったという可能性が考えられるでしょう。

可能性2.世代論へのすり替えが行われた

投票結果は、区によって大きく異なりましたが、その原因が、その各区の特性に因るところであると報道しづらかったため、世代別投票率でごまかしたという可能性があります。

可能性3.そもそも開票結果が誤っている

何らかの意志によって、開票結果が捻じ曲げられたという可能性があります。ツイッターでつぶやかれた方の本旨とは異なりますが、「闇」を若干ながら感じるところでもあります。

結論:いずれにしても上のグラフはおかしい

上記の可能性はあくまで邪推を含んだものではありますが、いずれにしても、上のグラフは誤っている可能性が非常に高いです。
世代格差等についての議論は否定しませんが、あのグラフを元に今後、どのような議論もするべきではない、と私は思います。

この記事が参考になるなと思われたら、シェアしてくれると嬉しいです。

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