首相官邸:屋上に「ドローン」落下…カメラや発炎筒積む

毎日新聞 2015年04月22日 12時05分(最終更新 04月22日 16時11分)

首相官邸の屋上に墜落したとみられる小型飛行機を調べる捜査員ら=東京都千代田区で2015年4月22日午前11時56分、本社ヘリから
首相官邸の屋上に墜落したとみられる小型飛行機を調べる捜査員ら=東京都千代田区で2015年4月22日午前11時56分、本社ヘリから
首相官邸屋上に落下したドローンを調べる捜査員ら=東京都千代田区で2015年4月22日午前11時54分、喜屋武真之介撮影
首相官邸屋上に落下したドローンを調べる捜査員ら=東京都千代田区で2015年4月22日午前11時54分、喜屋武真之介撮影

 22日午前10時半ごろ、東京都千代田区の首相官邸の屋上に小型無人飛行機「ドローン」が落ちているのを官邸職員が発見し、警視庁麹町署に通報した。同署によると、ドローンは直径約50センチで、四つのプロペラや小型カメラが付いていたほか、発炎筒のようなものや液体の入ったペットボトルのような容器(高さ10センチ、直径3センチ)が取り付けられていた。けが人はなかった。同署は威力業務妨害容疑などを視野に、詳しい状況を調べている。安倍晋三首相はインドネシアを訪問中で不在だった。

 捜査関係者によると、ドローンの機体には放射能を示すマークがあった。だが検査では、機体から放射性物質は検出されなかった。

 政府高官は22日、「被害はない。鑑識で調べているが、危険性は今のところ確認されていない」と述べた。テロの可能性については「分からない」とした。

 ドローンを巡っては、今年1月に米ホワイトハウスの敷地内に墜落するなど国内外でトラブルが報告されている。【松本惇、山崎征克】

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