TBSは先日、「従軍看護婦」を題材にした8月放送予定のTBSテレビ60周年スペシャルドラマ(タイトル未定)に、女優・松嶋菜々子(41)が主演すると発表した。
日テレ系「家政婦のミタ」(11年)に主演し最高視聴率40・0%を叩き出した松嶋と、同42・2%を記録したTBS系「半沢直樹」(13年)のスタッフがタッグを組むことで注目を集めるはずだったが…。思いも寄らぬ大炎上に見舞われた。日刊スポーツがネット配信した記事に、なぜか“松嶋菜々子「従軍慰安婦」演じる”との見出しが付いたのだ。
「記事にはきちんと『従軍看護婦』と記されているが、どうやらネットの担当者が見出しを間違えたみたい。大手ニュースサイトでトップニュースとして扱われ大騒動になった。TBSや松嶋の所属事務所も激怒していた」(テレビ局関係者)
1か月に及ぶ中国での長期ロケを行う予定で、戦地に赴いた従軍看護婦の姿を壮大なスケールで描く同作。デリケートな題材だけに、TBSも「従軍慰安婦」報道には顔面蒼白になったという。
「従軍看護婦は、日本赤十字社の看護婦養成所出身者が有名。TBSは、日本赤十字社に企画意図を説明する段階から慎重に打ち合わせを重ねてきた。男女平等の社会状況を考慮しTBSは当初“従軍看護師”と表記しようとしたが、『真実をそのまま伝えてほしい』という赤十字社の意向を受け“従軍看護婦”と表記することを決めた。それだけに『ありえない間違いだ!』と怒りは相当でした」(同)
日刊スポーツは、従軍慰安婦誤報問題で大バッシングを浴びた朝日新聞の系列だけに、ネット上では「意図的か?」との声も噴出。ただ内部事情に詳しい関係者は「それは絶対にない。見出しをつける担当者は『“従軍”と見た瞬間に“慰安婦”だと勘違いしてしまった』と釈明している」という。
(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
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