今から30年近く前の瓶詰の物です
飲み口は
いきなりずしんと来るヘビータイプバーボンではありません
口当たりは軽やかなのですが
その後余韻が流麗複雑変化な表情を見せる
当時としても摩訶不思議なバーボンでした
揮発させると少し甘みは飛ぶのですが
香りに甘みがでます
余韻の複雑さは消えません
逆に焦げ樽の風味が輪郭をおびはじめ
下手なモルトウイスキーよりも その余韻は長く続きます
その昔メーカーズマークは
ブランデーにも似たバーボン
というコピー文句がありました
でも
当時の日本向けヘネシーやレミーマルタン カミュほど
ベタッとした甘さでもありません
どちらかと言えば
もっと昔のお酒
1940―50年代のお酒も彷彿とさせる口当たりです
飲み口は軽やか
でも
余韻で鮮やかに幻惑させられる感じ
当時の作り手達の卓越した
味の構成センスを感じさせます
当時メーカーズマークはスタンダードボトルであっても
個性こそ違えど
当時瓶詰のリップヴァンウィンクルと比べても
それほどそん色のないでき映えでした
ところがバブル時代過ぎたあたりから
いきなり軽やかな余韻が消えはじめ
噎せ返るような工業臭がではじめました
渋谷の黒い月と言うバーで飲んだ
メーカーズマークに 最初変化を感じたのですが
その後何度飲んでも
体質的に拒否反応を示す味になってしまいました
飲み続けると不健康になる気がしたので
それ以来私は
メーカーズマークを仕入れることを止めてしまいました
今
メーカーズマークは2000円位で
近くのスーパーでも取り扱っています
バブル時代当時は10000円ぐらいしていたバーボンです
今 瓶形も当時と
ほぼ同じ形で売られてるせいか
バブル時代のすばらしいメーカーズマークの味わいは
それほど知られてはいません
今が廉価品であるからこそ
バブル時代のメーカーズマークは 本当に美味しかった
当時のメーカーズマークは
バーボン最盛期の末期を代表するバーボンのひとつだった
ということを 伝えたいと想っています
そういえば月桂冠や
大関などの日本酒の量産酒も
その昔は
銘酒 幻の酒と呼ばれていた時期があったようです
「
秋の落ち葉の味がする
落ち葉はおいしいの
木も土も ムシャシシャたべるの
おさない頃
葉っぱひろって
スケッチして
一枚一枚落ち葉の想い出を書いていたのを想いだした
葉っぱは見てきたものを
感じたものを 一生懸命伝えようとしてくれている
葉っぱを集めると
物語や予知ができていたのを想いだした
そんななつかしい味がした 」
(メーカーズマーク 特級時代を飲んだ妻のティスティングメモ)
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