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IoTデバイスの普及から生まれる新しいWebデザインの課題
2015年05月20日
インターネット上のIT関連ニュースやエレクトロニクス関連の新製品発表などのニュースでIoTデバイスという言葉を良く耳にするようになりました。一般生活者においても実用的にかなり身近になりつつあります。まだクラウドコンピューティングやビジネス上での活用がコアな印象がありますが、今後一般生活に更に普及が進んでいくと、間違いなくその周辺にある間接的な業界、業態にも大きな影響が出始め、新たな課題が生まれることが予想されます。
そこでIoTデバイスとはなにか、現状の市場動向を確認しながら、この新しい市場がWebデザインに今後どのように影響してくるかを予想してみたいと思います。
IoT(Internet of Things)デバイスとは
一般的に、モノのインターネット(Internet of Things)」と訳され、単一に識別が可能で、かつ、クラウドサービスなどのインターネットと接続が可能な機能、情報を持つ端末全般を指します。
わかりやすい身近なもので言えば、パソコン、スマートフォン、タブレットなどが挙げられますが、スマートテレビやゲーム機器、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電製品、また、より工業よりのものになると、発電機器や医療機械、航空機などあらゆるものが「モノのインターネット」として変わりつつあります。
本格的な普及を始めたIoTとWebデザインに生まれる課題
IoTという言葉自体はあまり一般には認識されていないと思いますが、その実態そのものはすでに一般生活者の領域においても幅広く普及し、2020年の接続端末の数は300億台にもなると市場予測が立てられています。
毎年1月に最新のコンシューマー向けエレクトロニクス製品が発表されるトレードショー、2015 International CESでは、SonyのSmartEyeglassやMotorolaのペット用首輪型デバイスなどの多くの最新IoTデバイスが発表され、2015年3月10日にはAppleからもApple Watchが発表され注目を集めています。
こうした市場の大きなムーブメントに伴い、それを取り巻く業界にも大きな影響を与え始めます。これはWebデザインの世界ももちろん例外ではありません。IoTデバイスにブラウジング機能(HyperLinkURLを辿ってアクセス先の提供する情報を表示する機能)が搭載されている限り、Webデザインの世界にはスマートフォンやタブレットの普及で起こった大きな変革が再び起こる可能性を秘めています。
主に影響を及ぼす要素としては各デバイスが持つセンサー技術の発達と、それからなる情報の連携、そして端末そのものが持つインターフェイスへの対応がデザインを思考する上での大きな課題になってくると考えられます。
解決の鍵は「UXデザイン」と「アイコン化」
取得できる情報の多様化により、幅の広がるUXデザイン
IoTデバイスが持つ様々なセンサー技術により、ユーザーの状況、状態、取り巻く環境からインタラクティブに情報を提供し、欲求にマッチする体験をデザインするUXデザインも重要となってきます。
近年ではこのデザイン課題の解決する考え方としてアダプティブデザインと言う新しいデザインが生まれています。
アダプティブデザインとは
スマートフォンに代表されるモバイル端末の急速な普及、技術の発展とともにIoTデバイスとしてあらゆるモノがネットワークにつながり、それぞれのデバイスから情報がつながるようになっていっています。
こういったIoTデバイスに備えられた沢山のセンサー技術等から得られる情報をもとに、よりユーザーの求める最適なエクスペリエンスを提供するという考えがアダプティブデザイン※と呼ばれています。
例えば得られる情報として代表的な、GPSによる位置情報やマイクによる音声情報、加速度センサーによる動きや、その他、気温、輝度、画面上の操作などの情報を解析し、ユーザーが求めている情報をアクションを起こさせることなく提供するようなものが考えられます。
※あくまでUIなどの見た目をデバイスの画面サイズによって当てはまるように提供するものを呼ぶ場合もあります。
アダプティブデザインを実現している参考サービス
2015年現在では代表格、といえると思います。今いる場所、時間、検索行動からの趣味、趣向などを解析し、情報を自動的に提供しています。
端末の小型化に伴い進む「アイコン化」
スマートフォンの普及で多くの人にメニューであることを認識させるメニューアイコン、ページ上部へ戻ることを認識させるボタン、SNS、検索、設定ギアなど機能を直感的に認識させるアイコンデザインが多く活用され重要であったことはいうまでも無い事実です。
例えばこれ
今後のWebデザインに求められること
ここまでに挙げた市場動向、消費者の行動の変化、またビジュアル表現のトレンド傾向から、デザインの製作のプロセスにおける、Webデザインで考えなければならない「こと」や「もの」の範囲が広がり、思考の工程がより重要となっている流れが見えています。こういったものを備えたデザインが今後Webデザインの世界で必要であり、今後の評価の焦点になっていくと予想します。
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