久々にテレビをつけた。
普段ならこんなロクでもない話題など聞き流すのだが、彼女は僕が通っているどうしようもない大学の相撲部に所属しているとナレーションが述べた。
赤坂の放送局はとても残酷にも、とても動物的で悲しくて、生きるのが嫌になる模様を電波に乗せていた。
全国大会で、可愛すぎる力士が100キロの容姿の悪い女を投げた模様だ。そして、観客がそれをもて拍手喝采を可愛すぎる力士に浴びせているのだ。
僕はどうにもならない気持ちだった。その後、母から電話が来た。母はあまり電話を掛けてこない。話してきた内容は、可愛すぎる力士だった。
可愛すぎる力士が僕が通うキャンパスとは別のキャンパスの入学式で新入生挨拶をしていたのを僕は知っている。
4月にYouTubeで見た。
僕はその動画である確信を得ることができた。各キャンパスごとに入学式は行われ、新入生挨拶もするのだが、新入生挨拶をする子は容姿のいい女だということを。
この世には、親の心中に巻き込まれ団地で壮絶な死を迎えてしまった不細工な女の子がいる一方、容姿など神からありとあらゆる祝福を受けたような赤坂のお姫様がいたりする。
どうして、僕は何にも救いもない世界を多くの人を不幸にさせる容姿と体で生きているのだろうか。
いつか神様が憐れんで下さって、明るく、美しい暮らしでもできるのだろうか?
最近大学の中で宗教団体があまり良くない方法で勧誘活動をしている。
容姿のいい女で釣っているのを僕は見た。
神様が救ってくれると主張する集団は人を引き寄せるために綺麗な容姿を使う。
結局、容姿なのか。
神様なんていないか、いても最低な奴なんじゃないか?