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 68年にわたって親しまれてきた日帰り温泉「東京園」(横浜市港北区)が19日で休業した。「東京の奥座敷」と言われた綱島温泉の一角で営業を続け、世代を超えた社交の場として人気だった。2019年に開業する新駅の工事に伴う休業で、再開時期は未定といい、常連客からは惜しむ声が上がっている。

 東急東横線綱島駅そばの綱島街道沿いにある東京園は、休業前の最後の日曜となった17日も多くの人でにぎわっていた。建物内の壁には利用客が手書きのメッセージを寄せていた。

 《お湯とぬくもりに支えられて生きてきました。ありがとう》《10年前からひとりで横浜に住み始めて、ほっとできる場所でした。今では子供2人と来る場になりました》