アン・ハサウェイ主演“ゴジラ”風の新作映画、東宝が著作権侵害で提訴
映画『レ・ミゼラブル』(12)や『インターステラー』(14)の人気女優アン・ハサウェイが、映画『ブラック・ハッカー』(14)のナチョ・ビガロンド監督の新作『Colossal(原題)』で主演を務めると伝えられたのは先週だが、製作の行方に暗雲が立ちこめている。ゴジラの著作権を持つ映画会社の東宝が、著作権侵害で製作会社のボルテージ・ピクチャーズを提訴したという。The Hollywood Reporterが伝えた。
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ビガロンド監督が脚本も執筆した『Colossal(原題)』は、アン演じる主人公グロリアが巨大トカゲのような生物が東京を襲っているニュースを聞き、遠く離れた場所で起きている出来事に自分が関係していることに気付くことでストーリーが発展する。
ビガロンド監督は2014年のインタビューで本作について、「最小の製作費で作られた“ゴジラ”映画になる、約束するよ。真面目な“ゴジラ”映画だが、安く製作する方法を思い付いたから、観客は裏切られた気持ちになるはずだ」と答えていたとのことで、製作側が恥ずかしげもなく「無断でゴジラ映画を製作、宣伝し、販売しようとしている」と、東宝は判断したという。映画の買付が行われるカンヌ国際映画祭中のセールスピッチには、ゴジラ映画の最新リブート『GODZILLA ゴジラ』のビジュアルイメージや、「東京がゴジラに襲撃されている」といった文句が使われていたとのことだ。
ボルテージ・ピクチャーズに対する訴えは現地時間19日、東宝の代理人を務めるグリーンバーグ・グラスカー法律事務所のエーロン・モスとチャック・シェファードにより、カリフォルニア州連邦裁判所に提出されたとのこと。今後どのような形で収束するのか、裁判の行方が気になるところだ。