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 第2次世界大戦に関する歴史問題をめぐり、米国の日本研究者や歴史学者ら187人が発表した声明への賛同者が増え続け、新たに270人が加わった。19日、計457人になった賛同者がネット上で公表された。欧州の研究者も多数含まれており、世界的な広がりを見せている。

 5日に公表された「日本の歴史家を支持する声明」は、戦後の日本と近隣諸国の平和を称賛し、第2次大戦以前の「過ち」について「全体的で偏見のない清算」を呼びかける内容。慰安婦問題などの解決に向け、安倍晋三首相の「大胆な行動」に期待を示した。取りまとめ役の一人、コネティカット大のアレクシス・ダデン教授によると、公表後から「自分も賛同したい」という研究者が続出し、新たにまとめたという。

 新たな賛同者としては、ドイツ日本研究所(DIJ)のフランツ・バルデンベルガー所長やフランスの社会科学高等研究院・日仏財団のセバスチャン・ルシュバリエ理事長らが加わっている。バード大のイアン・ブルマ教授や、スタンフォード大のハルミ・ベフ名誉教授ら、米国を拠点とする著名な日本研究者も新たに加わったほか、准教授ら若手研究者が多い。

 賛同者のリストはhttps://networks.h-net.org/more-450-scholars-japan-support-worldwide-open-letter-war-and-historical-memory別ウインドウで開きますで公表している。(ニューヨーク=中井大助)

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