ペヤングやきそば:お待たせしました…約半年ぶり製造再開

毎日新聞 2015年05月19日 20時22分(最終更新 05月19日 22時47分)

新容器の包装フィルムの下には他社のカップ麺と同様にシールが貼られている=2015年5月19日、尾崎修二撮影
新容器の包装フィルムの下には他社のカップ麺と同様にシールが貼られている=2015年5月19日、尾崎修二撮影

 ◇「まるか食品」6月8日から関東7都県で販売

 ゴキブリ混入が見つかったため昨年末から生産・販売中止が続いている即席麺「ペヤングやきそば」について、製造元の「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)は19日、5カ月半ぶりに製造を再開した。容器の形状を変更し、当面は主力商品「ペヤングソースやきそば」のみを6月8日から関東7都県で販売する。

 従来のペヤング商品はプラスチック製のふたに開いた穴から湯切りする構造だったが、麺がこぼれやすい欠点があった。販売再開を機に、他社のカップ麺と同様に網状のふたがある二重シールで密閉する方式を採用。白地に赤、青、黄のロゴが入ったデザインは健在で、包装フィルムには旧容器にあった凹みや陰影が忠実に表現されている。

 伊勢崎市内2カ所の工場には製造ラインを監視するセンサーカメラを増設し、品質管理スタッフを増員してソフト面でも安全対策を強化した。食品衛生管理の国際規格「HACCP(ハサップ)」の認証取得も目指す方針という。

 関東以外では、甲信越と静岡で6月22日▽東北、北陸、中京で6月29日▽関西、中国、四国、九州で7月6日に順次販売を再開する。その後は「超大盛」の販売再開も計画している。

 この問題では、消費者が昨年12月、ツイッターに「ゴキブリ出てきた」と画像付きで投稿。まるか食品は「製造過程での混入を否定できない」として全商品を自主回収し、生産・販売を停止していた。

 まるか食品は再開にあたり「今後とも消費者の声に真摯(しんし)に向き合い、より安全・安心な商品をお届けし、信頼回復に努めたい」とのコメントを発表した。【尾崎修二】

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