開業準備中でも実店舗で物件がお決まりの方はご入会いただけます。
(1)賃貸契約書を確認させていただきます。
(2)個人事業主、または、法人でも事業用の固定電話のない方は、代表者の【お名前(フルネーム)】と【ご住所】が記載されている公的機関が発行した本人確認書類をご提出ください(免許証など)。
(1)店舗のご準備段階の写真を確認させていただきます。
(2)個人事業主、または、法人でも事業用の固定電話のない方は、代表者の【お名前(フルネーム)】と【ご住所】が記載されている公的機関が発行した本人確認書類をご提出ください(免許証など)。
実録!開業ストーリー
2011年4月から2012年1月の約9ヵ月間、株式会社ラクーンにて、スーパーデリバリーの商品だけを扱うモニター店舗を運営しました。担当社員・門倉の、完全体当たりの雑貨屋開業ストーリーをまとめてみました。お店を開く夢をお持ちの皆さんに、少しでも参考になれたら嬉しいです!(2014年現在、店舗は閉店しています)
きっかけは2010年8月。スーパーデリバリー(以下SD)の新サービスを考えるにあたり、いつも同じ壁に突き当たっていたんです。
「小売店様のためのサービスっていうけど、何を喜んでもらえるか、お店をやってみたことがないのに分かるのか?」
そんな時、たまたま上司と二人だけで飲む機会があって、もどかしさを打ち明けたところ、「それって(お店を)やってみたいってこと?」と言われて。その一言がきっかけで、開業プロジェクトが発足!
この企画の一番の目標は「SDの商品だけで出店して、黒字化させること」。それが実現できないと、会員小売店様にも利益をもたらせない。こうして、僕の初めての挑戦が始まりました。
店長の門倉(かどくら)です。
婦人服販売員を経て、2004年株式会社ラクーンに入社。
サポートデスク、出展企業のコンサルティング業務を経験後、9ヵ月間モニター店舗「クランシェ」の店長を務める。
現在は本社で、クランシェで学んだことをサービスの改良に活かすべく奮闘中です!
「こんなお店にしたい」というコンセプトを決めるのも、ゼロからのスタート。当時SDの雑貨ジャンルが充実してきたこともあり「ナチュラル雑貨の店」と決めました。でも何より一番の理由は、自分が好きだから!
まずはターゲットを、「20代後半から30代の女性」、「キャリアというよりナチュラル」、「スタバに行くより小さな喫茶店が好き」…など、細かくイメージを書き出していきました。
また、店舗イメージを絵の描ける社員に伝え、ラフスケッチを描いてもらいました。これが後の仕入れの時、スケッチを片手に「この商品はこの絵の店舗にありそう?雰囲気ブレてそう?」と確認する、大きな指針になりました。店舗のイメージを具体化するのに、ターゲットやコンセプトをしっかり決めることは大切ですね。
店名を決めたのもこの頃。フランス語の「種」と「芽」を合わせてひねって「クランシェ」。商品が種で、お客様が使ってくださることで芽生え、素敵な花を咲かせてくれればいいなと。あとは、長い店名だとみんな略してしまうので、元から短い名前にしてみました。
まず、全体の見積りを立てるところから分からないことだらけ。
仕入れ金額という点で言えば、商売経験が長くなれば「○坪の売り場に、○万円分の仕入れ」と言えば、ぱっと規模感がイメージできるようになるのかもしれませんが、全く分からなかった。そこで、金額ではなく商品点数から計算することにしました。色々な雑貨屋の商品陳列を見て、どのくらいの大きさの什器に、どのくらいの密度で、何点乗っているか、と数える。そこから、卸価格は上代の4〜6掛けで…と計算して大体の見当をつけました。
何件も雑貨屋めぐりをしましたが、最初のうちは漠然と眺めているだけだったような…。
そんな時は、SDの掲載商品を重点的に見ていました。ネット仕入れの唯一の弱点は、手に取って見られないこと。これから自分が仕入れるかもしれない商品を見るチャンスでした。パッケージの形状がどうなっているか、それをどう陳列しているかを見ておいたことが、後でとても役に立ちましたよ。オープンしてからはより具体的な視点で、導線などを観察しながら学んでいきました。
今回は、全国にいるSDの会員様の気持ちにより近づくため、東京ではなく地方都市に出店することに。物件探しは難航したものの、いくつかの候補エリアをまわって、最終的に宇都宮のショッピングモールに決定しました。
店舗物件が決まったら、オープン日に向けて準備は一気に動き出します。内装、仕入れ、備品準備、求人採用など、全てが同時進行。そのうえ、契約後は家賃が発生するのでスピード勝負。大体は事前に組んでいたスケジュール通りに進められたのですが、それでもオープンしてから気づいたことはたくさんありました…。
まず、後回しにして失敗したのはラッピング。開店してすぐにギフトラッピングの依頼があり、まだ対応できないとお詫びしたのですが「そこを何とか」と…。大小さまざまな形のものを包むスキルを身につけておけばよかったと反省。
その他、オープン価格の価格設定、陳列計画、告知・集客など、抜けていることだらけでした。来たるべき店舗決定の日に備え、できる限りの準備と覚悟をしておくことが大切だと痛感しました!
什器の配置をする前に、方眼紙で同じ縮尺の模型を作ってイメージをつくりました。ノウハウ通りに、通路を何センチに広げて、円を描いてまわれるように、とか。でも四方に壁が無かったので、お客様がショートカットで通り抜けしちゃって(笑)
初めに決めた配置は、後々絶対に組み替えることになるので、最初から大型のものを買わない方が良いと思いました。融通が利かずに持て余してしまうので…。
また、商品陳列がうまくいくには、入店してぶつかるところや視点が切り替わる場所に引きの商材を、高さを出して陳列するなど、同時に導線も良くないとだめで。導線はオープン後もしばらく試行錯誤していましたね。
レジですが、パソコンに無料のレジソフトを入れ、バーコードスキャナを取り付けました。SDの「購入履歴」はCSVデータをダウンロードできるので、レジにインポートして在庫管理も。雑貨は細かいものが多いので、手書き管理だと絶対回らなかった気がします。確定申告もあるし、日々データで管理するのは重要だと思います!
いよいよSDを使って仕入れスタートです。
「売れるかどうか」という判断は…正直、全部売れ筋と思っていました(笑)でも、「僕が好きな商品だから売れる!」と自分のフィルターだけでやっていることは全く支持を得なくて。「その時、その街の人に、何が必要とされているか」を考えるまで、いつまでたっても売れなかった。
お客様を観察していて、売れる商品には2パターンあると気付きました。まずは、便箋のように「すぐ必要じゃないけど、いずれ使うもの」。可愛いものを見つけたら、持っておきたいんですね。もう一つは、ハンカチなどの「必ず使う物」。また、寒い季節にはストールや手袋が売れていました。どちらも、「使えて、可愛い」という目的があって商品を選んでいたんですね。
また、同じ商品を少なくとも3点置くこと。商品が売れても、特定のお客様だけにハマったのか、実際に売れ筋なのか、点数が少ないと判断ができない。2点だと、1点売れた時点で追加発注しないとその傾向がつかめなくなるので、3点は必要だと感じました。
ネット仕入れのメリットで一番大きいのは、深夜でも仕入れができることですね。これはネットだからこそだと思います。とにかくやることがたくさんあるので、日中は他のことに時間を使って、帰宅後に注文していました。
今振り返ると、開業準備の段階で仕入れをした全企業に取引交渉していたとしたら大変ですよね。名刺交換して、商談して…。開業前ということで、取引を断られる可能性だってあると思うし。最初は現金前払いなどの条件付きだとしても、手間がかかりますし。SDの後払い決済サービスは、開業前の方でもご利用いただけますよ。(ご利用には審査がございます)
また、メインの取引先があったとしても、そのメーカーの商品だけでお店を構成するわけじゃないと思うんです。そうなるとサブ商品は、なるべく手間をかけずに、色々な種類を仕入れられたらいいですよね。忙しい開業準備に、ネット仕入れのツールを持っておくのはとても便利だと思いました。
時間が無くて、開店PRは何もできなかったんです。モール側で出していた新聞広告と、バイトの求人広告が意外にも告知の役割をはたしていたようです。「新しい店ができるみたい」と、目に留まっていたんですね。
作っておけば良かったのは、ショップカード!お客様に「友達にも教えたいので」と言っていただいたのに準備できていなくて。口コミや、他のお店に置かせてもらうなど横のつながりを活かせるアイテムだっただけに、本当に残念。名刺は商談や展示会、周辺店舗の挨拶用に作成していたんですが…。
開店後は、ブログで新着商品の紹介をしていました。FacebookとTwitterは更新の告知用として使い分け。「ブログを見て、欲しい商品があったので」と来店してくれるお客様もいて、ブログやSNSはちゃんと取り組めば、確実に効果が出るツールだと思いました。
現在、SDでは「商売繁盛セミナー」を開催中です。Facebook活用術や名刺の作り方など、お店に役立つヒントが満載。会員様以外でも、開業前でも、ご参加可能です!
怒涛の準備期間を経て、ついにオープンを迎えました!
約10坪の店舗に、仕入れ値約150万円、サイズやカラーバリエーションも含めて約300アイテムでスタートしたものの、思ったよりスカスカな印象になってしまい、オープン直後から追加仕入れに明け暮れていました(苦笑)結局、在庫も含め仕入れ値約400万円、約1000〜1200アイテムでようやくお店として様になり、お客様にも目を向けてもらえるようになりました。
ここで開業にかかった経費をちょっとだけ公開
■初期コスト
内装費用:約80万円
什器費用:約30万円(一部譲渡あり)
その他設備:約5万円(レジ・PC関連)
初期仕入れ代金:150万円
■ランニングコスト/月
家賃:非公開(テナントの相場家賃は20万円〜)
マージン:非公開(売上変動型、数%〜10%以上)
光熱費:約2万円
梱包資材費:約3万円
アルバイト人件費:時給850円×2人×8時間×22日間=約30万円(保険や交通費は別)
オープン後も試行錯誤の連続。手探りで営業しながら9か月後、当初の目的である単月黒字化を達成し、企画は無事終了となりましたが、それ以上に開業の大変さや、小売店様のご苦労をしみじみと実感しました。
これから開業される方へ、失敗ばかりだったので偉そうなアドバイスは何もできませんが…。
お店をやるのに向いている人は、自戒の意味も込めて「限りなく自分を信じられて、限りなく自分を否定できる人」でしょうか。主観が無いと自分のお店にならない。だけど、営業を継続させるには、日々客観的に考え続けることが必要なんだな、と思いました。
お店をやることは「良いですね、趣味を形にできて」と思われがちですが、実際はとてもシビアな世界。それでも、それを吹き飛ばすような感動体験が毎日ありました。自分が可愛いと思った商品が売れるのは本当に嬉しいし、「ありがとう」の言葉と、喜ぶ顔を目の前で見られる。人が大好きになる、他にはない仕事だと思いました!