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 大阪の言葉にこだわり、約40年にわたって世界の昔話や戦中戦後の暮らしぶりを語ってきた田中康子さん(78)が23日、「たなか やすこ おはなし会」を開く。1996年の初演からちょうど20回目の今回は、「三度戦争に行った父と私の物語」がテーマ。1932年の上海事変、37年の日中戦争、そして41年に始まった太平洋戦争と、三度にわたって出征した父・茂さんの体験と思い出を話す。

 これまでも自身の疎開経験や戦時中の暮らしぶりは語ってきたが、亡き父の戦争体験を話すのは初めて。同じタイトルの自伝も今月に出版した。

 中央区の上本町で鋳物工場を営んでいた茂さんは、若い頃は自身の戦争体験を語ることはほとんどなかった。95年に末期の大腸がんであることがわかると、自宅の居間で晩酌の際にぽつりぽつり話し出した。