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福井・高浜町で400年余り前の津波の跡か5月19日 21時50分
福井県高浜町で、14世紀から16世紀にかけての地層に貝殻などの堆積物があるのを福井大学などの研究グループが見つけました。周辺では400年余り前の地震で津波が押し寄せたという記録が残っていて、研究グループは、津波の発生を裏付ける可能性があるとしています。
福井大学と新潟大学の研究グループは、去年3月から、若狭湾に面した高浜町の海岸線から500メートルほど離れた水田を掘って地層を調べました。
その結果、地表から1メートルの深さにある14世紀から16世紀にかけての地層で、海岸の砂によく似た粒や貝殻などの堆積物が見つかりました。この場所は、海岸から一定の距離があるため、貝殻などは津波で運ばれたとみられるということです。また、水田の海側にある丘では堆積物が見つからなかったことから、津波は丘の間を流れる川をさかのぼったとみられますが、津波の高さははっきりしないということです。
若狭湾の周辺では、400年余り前の天正地震の際、「押し寄せた波で町が破壊された」とする古文書が複数残っていて、研究グループは、津波の発生を裏付ける可能性があるとしています。
福井大学の山本博文教授は「津波の発生源の特定につながるようデータを増やしていきたい」と話しています。高浜町では、関西電力が高浜原子力発電所に最大で6.7メートルの高さの津波が到達すると想定し、防潮堤を建設するなど対策を進めています。
調査結果について、関西電力は「内容を承知していないので、コメントは差し控えたい」と話しています。
その結果、地表から1メートルの深さにある14世紀から16世紀にかけての地層で、海岸の砂によく似た粒や貝殻などの堆積物が見つかりました。この場所は、海岸から一定の距離があるため、貝殻などは津波で運ばれたとみられるということです。また、水田の海側にある丘では堆積物が見つからなかったことから、津波は丘の間を流れる川をさかのぼったとみられますが、津波の高さははっきりしないということです。
若狭湾の周辺では、400年余り前の天正地震の際、「押し寄せた波で町が破壊された」とする古文書が複数残っていて、研究グループは、津波の発生を裏付ける可能性があるとしています。
福井大学の山本博文教授は「津波の発生源の特定につながるようデータを増やしていきたい」と話しています。高浜町では、関西電力が高浜原子力発電所に最大で6.7メートルの高さの津波が到達すると想定し、防潮堤を建設するなど対策を進めています。
調査結果について、関西電力は「内容を承知していないので、コメントは差し控えたい」と話しています。