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 南米コロンビアの北西部で18日未明、大雨による大規模な土石流が発生し、少なくとも61人が死亡した。行方不明者も多数に上っており、犠牲者数はさらに拡大すると見られている。

 報道によると、現場は首都ボゴタから約265キロ北西に位置するアンティオキア県のサルガル。アンデス山脈に連なる山間部にあり、17日夜からの激しい雨で渓谷の川の水があふれ、泥や土と一緒に家々が押し流されたという。

 サルガルの市長は地元メディアに「被害があった地域は地図から消えた」と状況の深刻さを説明。「死者はさらに増えそうだが、現場には近づけない」と救助活動の難しさを語った。

 同国のサントス大統領も現場近くの町に急行。軍や警察がヘリコプターを使って、上空から住民の救助にあたっている。(サンパウロ=田村剛)