オスプレイ事故:翁長雄志知事「憤り」飛行中止も視野

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 翁長雄志知事は18日午後、県庁で臨時会見を開き、ハワイで発生したMV22オスプレイが着陸に失敗し、一人が死亡した事故について、普天間飛行場に配備されているオスプレイの飛行中止も視野に、原因究明などを申し入れる考えを示した。

 翁長氏は事故の発生に「憤っている。県民の安心安全守る見地からしっかり対応したい」と述べ、県内のオスプレイ配備に撤回を求める姿勢を示した。

 名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局がボーリング調査後にフロートを撤去しない場合、県として速やかに撤去するよう文書で指導する考えも明らかにした。

 県が要求している制限区域内での立ち入り調査に対し、沖縄防衛局が一部水域の調査に「合理的な理由がない」と難色を示していることを明らかにし、再申請から約2カ月経過しても米軍から許可が出ない状況を批判した。

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 沖縄県宜野湾市の中心にある米海兵隊航空基地。面積は約480ヘクタールで、市域の約25%を占める。基地を取り囲むように住宅や学校、公共施設が立ち並ぶため、「世界一危険な基地」と称される。2004年8月、同基地に隣接する沖縄国際大学構内にCH53型大型輸送ヘリが墜落した。2012年10月、地元の反対を押し切り、MV22オスプレイ12機が配備された。翌年夏には、さらに12機が追加配備された。日米両政府は1996年に普天間基地の返還に合意したが、実現していない。名護市辺野古沖への代替施設建設には、県民の多数が反対。移設問題は混迷を深めている。

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5月18日(月) 紙面

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