学力テスト:222万人参加し実施 小6と中3

毎日新聞 2015年04月21日 11時55分(最終更新 04月21日 13時06分)

全国学力テストに臨む児童たち=東京都内の小学校で2015年4月21日午前8時46分、宮間俊樹撮影
全国学力テストに臨む児童たち=東京都内の小学校で2015年4月21日午前8時46分、宮間俊樹撮影

 小学6年と中学3年を対象にした今年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が21日午前、一斉に始まった。国公私立合わせ3万388校の計約222万6000人が参加する。試験教科は例年の国語、算数・数学に、理科が加わった。結果は8月に公表される予定。

 文部科学省によると、国公立校は「全員参加方式」で全2万9919校、私立校は48%の469校が参加する。理科は3年に1度の実施で、2012年度調査以来2度目。国語と算数・数学は、それぞれ基礎知識を問うA問題と、応用力をみるB問題があり、理科はA、Bを合わせた問題になる。生活習慣や学習意欲を尋ねる質問紙調査も実施する。

 全国学力テストの目的は、小中学生の全国的な学力の把握・分析▽教育施策の成果と課題の検証▽学校の教育指導や学習状況の改善など。07年度に全員参加方式で復活し、14年度から市区町村教委の判断で学校別結果を公表できるようになった。

 大阪府教委が今年度の結果を公立高校入試の内申点の基準作りに利用することを決めたことから、文科省は大阪府教委に対し、成績の振るわない生徒を受けさせないなどの不正行為が起きないよう適正な実施を求めている。

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 東京都内の公立小中学校計1937校でも、児童生徒が一斉に試験に臨んだ。【三木陽介】

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