JR東海:リニア、時速603キロ到達…世界新

毎日新聞 2015年04月21日 10時57分(最終更新 04月21日 18時24分)

時速603キロを記録したリニアモーターカー=山梨県都留市で2015年4月21日午前10時48分、喜屋武真之介撮影
時速603キロを記録したリニアモーターカー=山梨県都留市で2015年4月21日午前10時48分、喜屋武真之介撮影

 JR東海は21日、リニアの最新型車両「L0(エルゼロ)系」が山梨リニア実験線(山梨県上野原市−笛吹市、全長42.8キロ)で時速603キロを記録したと発表した。ギネス記録に認定されている鉄道の有人走行での世界最高速度を22キロ上回った。同社は新記録をギネスに申請する方針。

 史上初めての時速600キロ以上での走行は21日午前10時48分、実験線内にあるトンネル内で10.8秒間、走行距離1.8キロにわたった。これまでの最高速度は2003年12月に試験車両の「MLX01」が出した581キロ。今月16日の走行試験でもL0系が590キロを記録していた。

 JR東海はリニア中央新幹線について、27年に品川−名古屋間開業を、45年に大阪までの全線開業を目指している。営業時の最高速度は500キロの見込み。より高速での走行試験は、車両への空気抵抗や揺れなどのデータを取るために実施している。【一條優太】

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