今Jリーグに広がる
だが実現させるためには多額の資金や敷地の確保など課題は山積み。
多くのチームが頭を抱えているのが現状だ。
そんななか独自の発想でホームスタジアムを夢の空間に進化させたクラブがある。
それは
いったいどのように生まれ変わったのか。
改修に至るまでの困難から日本サッカー発展のヒントが見えてきた
今夜のブレインは…
これまで小学校の教材や地元施設などとコラボを実現。
川崎市に根付いた草の根活動でファン層を拡大してきた仕掛け人だ。
そんな彼が成し遂げた新スタジアム構想。
その裏にはフットボールってやっぱり世界でメジャーなスポーツじゃないですか。
ただやっぱりJリーグのサッカーっていうのはまだ僕は市民権をそこまで得ていないマイナーなスポーツだと思うんですよ。
もっともっと大事なのはスタジアムにまず来てもらうこと。
スタジアムって楽しいんだよっていうこと。
もちろん試合楽しいですよ。
それ以外でも楽しいことたくさんあるんだよっていう…。
もうホントにそこに力を入れてみんなで盛り上げていくっていうことが大事かなって…。
現在Jリーグのなかでサッカー専用スタジアムを持っているのはわずか7クラブ。
実に半数以上が自治体から陸上競技場を借りているのが実情だ。
川崎フロンターレもそのひとつ。
ホームスタジアムの等々力陸上競技場は1967年川崎市が管理する公園等々力緑地内の運動施設として誕生した。
Jリーグ開幕当初は都並北澤も活躍したヴェルディ川崎の本拠地として使用されていたが…
1997年からは川崎フロンターレのホームスタジアムとなった
しかし建設からおよそ半世紀。
スタジアムには特に浦和レッズが来るとスタジアムが軋むんですよ。
え〜!揺れてミシミシいってるんですよ。
我々スタッフもやめてくれと。
それ以上跳ねないでくれみたいなそういうな状況が続きましたね。
いろいろ改修はしてたんですけども継ぎ足し継ぎ足しでやってたんで雨漏りもすごかったですしあとはスタジアムの外壁がひび割れてしまったりだとか。
そこでクラブはサッカー専用スタジアム建設に動き出したのだがネックとなったのが我々もですねサッカー専用スタジアムを目指してたんですけども都市公園法の中で建ぺい率という問題があってどうしても無理だというのが判明してしまったので。
それによると公園内にスポーツ施設を造る場合その面積が公園全体の50%を超えてはならないと規定されている。
この法律が公園内にある陸上競技場を使用する多くのクラブにとって共通の悩みとなっている
フロンターレの場合も陸上競技場とは別に専用スタジアムを造るとスポーツ施設の面積が50%を超えるため実現できなかったのだ
そこで天野をはじめ関係者は考えた。
そして最終的にとった手段が既存の陸上競技場の大改修。
サッカー観戦に適したスタジアム造りを目指した
ホントに安心安全快適なのはもちろんなんですけどそれ以上にやっぱり愛されるスタジアムにしてこうよっていうところですよね。
それでそういうこと訴えて署名活動を行って最終的には22万の署名を集めて。
強くなってきたから物事がうまく進んだってことではないわけですよね?市民のなかで認知度が上がったからっていうのはありますけどもそれ以上にやっぱりそっちのほうが大事だった…。
そうですね。
それが大きかったかなというふうに思いますけど。
その後自治体の賛同を得られ
総工費80億円をかけ今年3月等々力は大きく生まれ変わった
改修にあたりまず求められたのは
そこで外壁に使用したのが再生木材。
自然にある素材を取り入れたことで温かみのある外観を演出した
そして最もこだわったのが観客席。
陸上競技場最大の課題といえばピッチと観客席の距離が遠いこと。
そこでその問題を少しでも解消すべく生み出された秘密兵器がこれだ
なんと引き出し式に出てきたのは座席
スタンド最前列の席よりも更に5.5mほどピッチに近づける…
現在は240席が用意されておりより専用スタジアムに近い臨場感を味わえる
更に多くのサポーターのニーズに応えるべく上層部の設計にもこだわった
それがこの眺め。
あえて傾斜をきつくし俯瞰でピッチを見渡せる通好みの造りだ
また敷地面積を変えられないならとメインスタンドの高さを2倍に
3階建から屋根つき6階建に変貌を遂げ
そんなメインスタンドのなかでもふだんは入れない場所に今回特別に案内してもらった
ここがスカイテラス。
60人が使える部屋となってます。
ちょっとしたパーティーとかもできる仕様になってます。
こっちのほうはヨーロッパのスタジアムをイメージした外部席みたいな…。
(スタッフ)これは何ですか?ここの部屋の人が中だと音とかが聞こえないので試合観るときはこういうところに座っていただいて。
こういう角度で試合を観ることってたぶんないとは思うので僕も結構気に入ってる席ですね。
あの中村憲剛もまるでカンプ・ノウみたい!と興奮したとか
そして子ども連れのサポーターに嬉しいのがこちらの
試合に飽きちゃった子どもたちは遊具でお遊び。
親は様子を見ながら安心して観戦ができるのだ
自治体所有の陸上競技場でなぜここまでサッカー観戦に適した改修ができたのか?川崎市の担当者はこう語る
スポーツだけではなくて…。
特に私どもの立場ですと…。
夢の空間へと進化した等々力陸上競技場。
そこには自治体との強い信頼関係があった
大切なパートナーと…。
それはそうでしょうね。
言われてました。
なかなかないですよね。
まあいろいろとねケンカ…ケンカって言っちゃいけないですね。
激しく議論はしますよ。
ただでも市民の憩いの場となって楽しい場所を作っていこうってとこは一緒なんでそういうところではやっぱりパートナーって最終的にはなれるんで。
この新スタジアム選手の反応はいかがですか?いや選手もすごくいいですよやっぱり。
今までの施設でやってた中村憲剛なんかはねホントにもう感無量だ夢みたいだって言ってますよ。
だが天野のスタジアム構想はこれだけではなかった。
目指したのはサッカーファン以外にも愛されるスタジアム。
そのために取り組んだのが…
果たしてこれは…
毎試合おもしろいゲームが展開できればもうホント言うことはないんですけどもなかなか魅了するゲームを毎試合できるかっていうとやっぱり勝負の世界で相手もあることなんで難しい…。
やっぱりクラブスタッフができることはピッチ外のところで更におもしろいものを作ることは我々でできるんで…。
試合以外の魅力を演出するため掲げたキーワードが…
スタジアムのコンコースに何やら人だかりが。
そこにあったのは
いったいなぜ?
藤子・F・不二雄ミュージアムというのが川崎にあるのでこういうものを作ることで記念撮影とかのスポットになるわけですね。
公園使われる方はこれを楽しむことができる。
なるほど。
なるほどね。
普通サッカー専用だったら選手とかレジェンドがブロンズになりますけどね。
市のものですから。
家族連れがみんな来てくれて更に楽しく毎回毎回その中でサッカーを好きになっていただいたらいいですよね。
更に川崎市に縁があるというもう一つの仕掛けがこちら
〜
メインゲートの天井に映し出されたのは中村憲剛と満天の星空
このイベントと川崎市にはいったいどんな関係があるのか
これは川崎生まれの方で大平貴之さんという世界的に有名なプラネタリウムクリエイターの方がいらっしゃるんですよ。
その方にプロデュースしていただいてスタジアムの屋根の部分を使って宇宙空のそういう映像を上映をするというものをやってますね。
屋根使って…。
これいつ見られるんですか?これは毎試合ではないんですけどもそのポイントポイントのところでイベント打つときに…。
こういうアイデアも出して市の方ともみ合いながら…。
そうですねはい。
いちばんはやっぱり…。
自分たちのあんまり気にしていないでもホントはいいものってたくさんあるっていうそういうものをどうやって見つけてくるかというところが大事かなと思います。
地域力でしょうね。
地元にいらっしゃる方とコラボしながらですもんね。
魅力的なスタジアム作りを追求する天野。
だがそこには多くの失敗もあったという。
その1つがメインゲートを「どこでもドア」にするというアイデア。
しかし立ちはだかったのは法律の壁
夢の扉じゃないですか。
スタジアムのゲートというのはワクワクドキドキの夢の扉だから藤子・F・不二雄先生のコンセプトとも合うなと思って提案したんですけど。
予算のこともあったんですけど景観条例というのがあって「どこでもドア」ってピンク色じゃないですか。
ピンクが街の景観と…条例とちょっと合わなかったりとかするんで。
天野が企画した「どこでもドア」はその色や雰囲気が等々力緑地の自然にマッチしないと判断されたため計画が見送られたのだという
今はできなかったですけどまだわかんないです。
…みたいな名前にしちゃって。
フロンターレのFなんだよって。
更に天野が重要だと考えているのがサッカーの試合観戦だけが目的ではないスタジアムの使い方
等々力競技場に関していってもJリーグで使うのって20試合か25試合くらい。
年間365日のうち使うのはそのくらいだけなんでだいたい340日くらいは稼働してないわけですよ。
サッカーとしては。
示すことはすごく大事なんでそこに力入れてますね。
現在建設中の
ここで重視されているのもガンバのスタジアムはショールームや会議への貸し出しなど企業を対象とした商業利用を検討。
だが一方の等々力陸上競技場は川崎市の所有物。
商業利用より市民のための活用が求められている。
そこで天野が考えた
これはいったい?
これ先ほど見ていただいたスカイテラスあったじゃないですか。
あそこ東京タワーとスカイツリーが並んで見えるすばらしいビューなんですよ。
いいとこなんでそこでヨガやったら気持いいだろうなぁと思って。
いいですね。
本当に言ってますか?いやいいです。
なかなかそんな開放的なところでできるってヨガのスタジオとかだと窓もないのでいいと思います。
ぜひじゃあ!はい。
いらしてくださいよ。
そうなんです。
私調べたらいちばん自分の家から近いスタジアムがここだったので行きたいなって思ってます。
続いてスタジアムって夜行かれたことあります?照明落ちてるとき真っ暗なんです。
あっこれは星が見えるなと思ったんでスタジアムに泊まって泊まっちゃいましょうと。
テント建てて?テント建てて。
それすごいわ!おもしろい。
じゃあ試合中にテント避けながら。
それはもう片づけるでしょ。
片づけますそれは。
当たり前ですよ。
ちょっとうっかりしてました。
すみません。
それはすごいな。
やっぱり行きたくなりますし勝手に自分のなかでプラン3は何かなって考えちゃってる自分がいたりとかするわけですよ。
なんかひとつきっかけ作ってもらうとみんなが何かそこにスポーツって入り口だけじゃなくてそこに住んでるからこそとかっていうところの視点でプラン34って考えはじめることはすごい効果だなっていうふうに思いますね。
クラブ自治体市民が一体となり新たな扉を開いた川崎フロンターレ。
その最前線に立つ天野が考える…
陸上競技場と兼用だからといって見づらいだとかおもしろいことができないというふうに思わないってことですよね。
いちばん大事なのは切り口だったり企画だったりアイデア。
そういうものをもっともっとどんどん出していけばおもしろいことができるので…。
マイナスにしないってことですよね。
トラックがあるからって…。
実際天野はトラックがあるのを逆手にとりこんなことまでしていた
なんと爆音をとどろかせフォーミュラ・ニッポンのレーシングカーを走らせてしまったのだ
ときにはこうした奇抜な発想も新たなファン獲得に欠かせないのだという
ありえないよね。
すごい光景。
実はこれ陸連は怒ってるかも…。
陸連のほうにもちゃんと話ししてますよ。
最初にサッカーの目線で何か考えてしまうと全部行き詰まるけど市民の皆さんを喜ばす市を喜ばす最終的にそれがクラブの財産になっていくみたいな…。
大きな視点でものを見るとそういう企画もまた出てくるのかなというヒントをいただきました。
Jリーグが開幕した22年前。
この日は第1節が行われ鹿島アントラーズのジーコ選手がJリーグ初のハットトリックを達成しました。
ジーコシュートジーコのシュート。
カーブがかかる決まった!ジーコですサントスが前にいます。
うまいパスですアルシンド。
後ろから石井がいる。
ラストパス…決まった!ハットトリック!ジーコハットトリック。
勝利に向かって強い団結を求めたというジーコ選手。
このプロ意識は今もなお脈々とアントラーズに受け継がれています。
2015/05/16(土) 23:30〜23:55
テレビ大阪1
FOOT × BRAIN【シリーズ・スタジアム論〜等々力競技場の挑戦】[字]
不定期でお届けするシリーズ・スタジアム論。今回は今年2月にメインスタンドの改修が完了、新たに生まれ変わった等々力競技場にスポットを当て、その理念に迫ります!!
詳細情報
番組内容
サッカー専用スタジアムは作れない…その事実から逆転の発想でホーム・等々力競技場改修に踏み切った川崎フロンターレの挑戦にスポットを当てます!市民の署名活動から始まった活動は、行政への働きかけを経てついに今年2月に新しいメインスタンドが完成!そこに至るまでの苦労と挫折、そしてまだ終わっていないという競技場整備計画の今後にも迫ります!理想のスタジアムとは何か?番組は今後もこのテーマを追いかけます!!
出演者
【司会】
勝村政信、皆藤愛子
【ゲスト】
天野春果(川崎フロンターレ プロモーション部部長)
【解説】
都並敏史、北澤豪(ともに元日本代表)
会員サービス
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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