東京を代表する名刹増上寺。
ここで今年のゴールデンウイークあるイベントが2日間にわたって開催され若い世代を中心に6,000人以上が足を運びました。
それは仏教とエンターテイメントを結びつけた日本…いえ世界最大級の試み。
お寺をステージに国内外のミュージシャンがライブを繰り広げ…。
外国人向けのワークショップでは僧侶自らが英語を駆使して坐禅を指導。
夜は幻想的に照らし出された増上寺と音楽パフォーマンスが調和するプロジェクションライティングが人々を魅了。
と切り口が仏教なら何だってあり。
100近いプログラムがめじろ押しの今どきのお祭り。
名づけて企画運営はお坊さんたち自身。
それも宗派はさまざま。
豊山派といいます。
妙心寺派になります。
更には…。
お寺じゃないので宗派ないんですよね。
そんなユニークなフェスの仕掛け人がこの男。
天台宗の僧侶。
おっ坊主がBOSE社のスピーカーを運んでいます。
ついていってみるとそこにはもう一つの顔が。
なんとDJ!友光さんお坊さんになる前はDJをやっていました。
今も時にはこのプレー。
今彼が思うこと。
(読経)やっぱお不動さんがいいかな。
お釈迦様です!お釈迦様です。
仏教界の未来をひらこうと奮闘する若き僧侶に密着しました。
東京品川にある常行寺。
平安時代から1,200年近く続く由緒ある天台宗のお寺。
おはようございます。
友光さんは僧侶としてこの寺に勤めています。
出勤するとまず本尊に挨拶。
そして始めたのは…。
賽銭箱の組み立て。
(スタッフ)結構肉体労働ですね。
ハハハッ!結構肉体労働系なんですよねふだんね。
25歳で僧侶となりここ常行寺に入ったのは6年前のこと。
拭いた?いや今から拭きます。
まだ若いからこれからどんどんいろんなことを経験するといいお坊さんになるんじゃないですか。
今日これから取りかかるのは供養のために立てる細長い板卒塔婆に文字を書くこと。
今日中に長いほうの塔婆を何本か住職に対して納品しないと怒られるので…。
あとこれ1本書いてあとこっち側裏面書いてだいたい4時半くらいかなと思っていて…。
書くのは古代インドの言葉を表す梵字。
「キャカラバア」って書いてあってこの世をつくっている5つの要素を書いてます。
「地面水火風空」の5つを表現しています。
でこれが光明真言といって「オンアボキャベイロシャノウマカボダラマニハンドマジンバラハラバリタヤウン」って書いてるんですけど意味は今説明できません。
(スタッフ)やっぱ31歳って僧侶としては若いんですか?若いっすよ。
どれくらい若いだろう…新入社員より若いですね。
大学生くらいの感じなんじゃないですかね。
全然小僧ですよ31歳。
常行寺年に一度の大法要の日。
まだ僧侶としての経験が浅い友光さんは檀家の方々のお世話を担当。
(読経)若き僧侶の日々はまさに精進です。
寺へは近くのマンションから通っています。
家族は妻と娘が2人。
この日は奥さんとお子さんは外出中でしたが友光さんが自宅を見せてくれました。
(スタッフ)いちばん気になるのはあそこ…。
(スタッフ)誰ですか?あれ。
松井珠理奈ですね。
(スタッフ)総選挙何位だと思いますか?いやぁ…。
5位で!でも今いちばん夢中なのはアイドルではなくペットのモルモット。
そうそう…そうそう。
ノンちゃんです。
その前はあっちの上にある…。
それねモエちゃんです初代です。
7歳くらいでお亡くなりになったので。
もう泣きましたよ。
すごい悲しかったですよホントに。
お経をあげたりとかしたんですけど。
(スタッフ)友光さんにとって死ってどういうこと?死ってどういうものなのかな。
死ってどういうものなのかな。
必ず来るもの以上のものではないですよね。
考えた末そうやってクールに答えてもペットの死には号泣。
まだまだ若い僧侶です。
1983年東京のお寺と特には関係のないごく普通の家庭に生まれました。
学生時代は音楽に没頭。
それが高じてDJに。
そんな人生が仏教と交わったきっかけは交際相手の実家がお寺だったこと。
それまで5年間一緒に過ごしてきた彼女…。
今のかみさんとこの人と一緒になりたいなというのがあったんですよ。
そのなかで彼女も望んでくれてたし最善かなと思って。
やれるかやれないかはわからなかったんですけどやってる人が要は住職が僕ならできると思って言ってくれたんだろうから。
僧侶になるため出家し仏教系の大学に編入。
比叡山での厳しい修行を経て25歳で僧侶となり彼女の実家常行寺へ。
結婚はその翌年。
かわいい子供にも恵まれました。
1点か。
1点かな…。
かわいいですよ。
サッカーやるよ。
サッカーやる?やる気になりますよいろいろと。
東京芝増上寺。
徳川将軍家の菩提寺としても知られ国の重要文化財にも指定されています。
そしてここは友光さんとは宗派の違う浄土宗の大本山。
広いっすね。
全然何千人来ても大丈夫そうですね。
この境内で友光さんは寺社フェスを開催します。
寺社フェスとは寺や神社を文化の発信地として若者にももっと身近に感じてもらうためのお祭り。
日本文化の源に向かうという意味で向源と名づけました。
体験型のイベントを中心にさまざまな構想が膨らんでいます。
伝統とか本義って意味で考えたら別にそういうことじゃないと思うので。
向源の第1回は東日本大震災の半年後。
人々の不安を少しでも和らげる場になればと開かれた出演者参加者合わせて70名のこぢんまりとしたイベントでした。
しかし2013年友光さんは向源を大きなフェスにしようと決意します。
駒沢公園の駒沢体育館でちょうど東京オリンピックの開催が決まるときのパブリックビューイング会場がこの中であったんですよね。
オリンピック開催が決まった東京。
日本中が歓喜の渦に包まれました。
しかしこのとき友光さんはなぜかひとり悔しさを噛みしめていたといいます。
そこで翌年友光さんは会場を増上寺に移すことに。
向源は入場者2,000人という大きなフェスへと発展しました。
そして更に今年は初めて2日間にわたっての開催に挑戦。
そうですねすごく画期的な試みだなと思ったのと同時にこれはぜひ増上寺でやってもらいたいなというふうに思いましたね。
特に今の若い人たちが仏教というものをどう捉えているかっていうことも含めて見てるとやっぱりちょっとずつその姿というのは過去と変わってきてるそんな感じがしてるんですね。
友光さんは寺社フェスの情報も自らこまめに発信。
そのために欠かせないのがSNSです。
フェイスブックツイッターインスタグラムスマホってもうインフラレベルだと思うんですよ。
だからお坊さんが電車に乗るようになったとか自分の車でお参りに行くようになったとかそれと同じレベルかなとは思ってて。
他の僧侶たちへの参加の呼びかけボランティアスタッフの募集もSNSで。
逆に言えばSNSに反応する世代にもっと寺社のことを知ってもらいたいのです。
本番まであと3週間。
この日友光さんの呼びかけに賛同した僧侶たちが一堂に会しました。
すでに宗派は違っても本当に伝えたいものは同じ。
宗派を超えるからこそできることがあるはず。
思いを一つにする仲間たちです。
またこの日は…え?神主さんとお坊さんが連れ立って歩いています。
寺だけではなく神社にも向源に参加してもらいたいと考える友光さん。
明神様の名で江戸っ子に愛されてきた神田神社にも足を運びます。
でも徐々に一歩一歩ですね…。
今日は今年のフェスの目玉となるイベントの準備に顔を出しました。
この方人を怖がらせたら右に出る者はいないお化け屋敷プロデューサー。
おお!その五味さんが向源とコラボレーション。
なんとお寺にお化け屋敷を作ってしまうのです。
でもよく考えてみると…。
テーマは僧侶に失恋し深い怨念を抱いて亡くなった女性の霊を救う話。
恐怖感と仏教の教えをどう両立させるのでしょうか?いまだかつてないお化け屋敷になること間違いなしです。
本番2週間前。
向源キックオフパーティーが開かれました。
文化の祭典として2020年のオリンピックに出たい!今日もよろしくお願いいたします。
乾杯!
(一同)乾杯!会場に集まったのは僧侶とボランティアスタッフ。
(スタッフ)どうですか?今日これだけ集まったのを見て。
嬉しいですよね。
嬉しいだけですよね。
その気持を表そうと友光さんが向かったのはそうDJブース。
愛用のヘッドフォンを耳にあて目一杯会場を盛り上げます。
〜距離が遠い世界じゃないのかなって思ったときにものすごい親しみを感じて参加を決めました。
20〜30代30〜40代の…。
寺や神社の未来のために行動しようという人がこんなにもいる。
熱い思いに包まれた一夜でした。
2015年5月2日。
全国から集まった僧侶ボランティアスタッフは350名。
いよいよ寺社フェス向源が始まります。
開場とともに押し寄せたお客さん。
世代性別国籍も実に多様です。
仏教とエンターテイメントを結びつけた寺社フェス向源。
ちりばめられたのは100近くもの体験プログラム。
例えばこれは長さ1メートルの箸を使い人に何かをしてあげるには思いやりが大切だということを実感する極楽箸の体験。
こちらはお坊さんと何でも自由に話してみようというコーナー。
やってきた彼女たちは…。
中3です。
ご自分の目標が皆さん決まってるということは15歳の頃の私よりもしっかりされてるということですから。
お坊さんと初めて話した感想は?思ってたよりすごい話しやすくて楽しかったです。
お坊さんちょっと怖いイメージとかあったので優しくて…。
もう全部ない?いけばなだけ?ほぼほぼ完売です。
チケットはほぼ完売。
予想以上の大盛況です。
もちろんあのお化け屋敷もご覧の行列。
向源仕掛け人としては友光さん自らもお化け屋敷を体験しなくちゃいけませんよね。
行ってまいります。
これが綱ですね。
漆黒の闇の中一本の綱だけを頼りに歩を進めます。
うわぁ〜!ひぃ〜!僧侶への恋が叶わず自ら命を絶って幽霊となった女性。
逆恨みするその魂を成仏させるのがミッションというまさにお坊さんも怖がるお化け屋敷。
(笑い声)出来…。
すばらしい出来だと思います。
ひどいものを作られたという怖いでもそれだけじゃない。
お寺ならではのお化け屋敷が生まれました。
夜になってもライブやパフォーマンスを楽しむ人で向源は賑わい続けます。
そんななかいよいよフィナーレを飾る公演が始まろうとしていました。
友光さん張り詰めた様子で舞台へ。
盛大な拍手をお願いいたします。
(拍手)
(声明)仏の教えを節にのせ合唱する声明で3つの宗派が共演。
向源だからこそ実現したステージです。
友光さん自身も舞台に上がります。
(声明)
(声明)この公演の終了とともに寺社フェス向源も幕を閉じました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
お疲れさまでした。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
向源から1週間。
常行寺には若き僧侶として日々の仕事に励む友光さんの姿がありました。
31歳32歳のお坊さんとしてのベストパフォーマンスをやっていきたいっていうだけです。
友光雅臣さんあなたの切り拓く仏教の伝え方を応援します。
2015/05/16(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード<僧侶・友光雅臣>[字]
日本仏教の宗派を超え神道の協力を得ることで宗教の枠も超え、能や生花や書道などの日本の伝統文化をテーマにしたイベント「向源」の代表を務める僧侶・友光雅臣に密着。
詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
日本仏教の宗派を超え神道の協力を得ることで宗教の枠も超え、能や生花や書道などの日本の伝統文化をテーマにしたイベント「向源(こうげん)」の代表を務める僧侶・友光雅臣。東日本大震災を契機に友光ひとりで始めた「向源」は日本仏教界の常識を覆し、今年は増上寺を舞台に2日間、5000名の集客を目指すイベントに規模を拡大した。その開催までの日々に密着し、若き僧侶のバイタリティーの秘密と苦悩を追った。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「サンライズジャーニー」GLIM SPANKY
(ユニバーサル ミュージック)
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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