5ららら♪クラシック「おとぎの世界へようこそ ラヴェルの“マ・メール・ロワ”」 2015.05.16


「ららら♪クラシック」今日はラヴェルのピアノ連弾曲…フランス生まれの作曲家ラヴェルがある小さな友人のために作った曲です。
その友人って一体誰の事?曲のもとになっているのは日本人の私たちも知っているあのおとぎ話です。
ファンタジーの世界を見事に描いたラヴェルのマジックにゲストのユージさんも…。
今日はラヴェルの描いたおとぎの世界へご案内します。
「ららら♪クラシック」今日はラヴェルの「マ・メール・ロワ」をご紹介します。
管弦楽版そしてバレエ版とありますけれども今日はねそのもとになったピアノ連弾曲でご紹介していきたいと思います。
では早速今日のゲストをご紹介しましょう。
この番組ではすっかりおなじみですねタレントのユージさんです。
(一同)よろしくお願いします。
今日の曲「マ・メール・ロワ」なんですがこれに関してはお聴きになった事ありますか?ちょっと初めて聴きました。
ある方のために贈ったとおっしゃってました。
気になりますね。
この「マ・メール・ロワ」というタイトルなんですがどういうイメージを持ってます?まず何語でしょうかね?これフランス語。
アハハハハそうですか!わあ恥ずかしいです急に…。
「マザー・グース」は?知ってますね。
有名な…。
親しみありますよね。
はい。
ただ「メリーさんのひつじ」ってあるじゃないですか。
あれが入ってるイギリスの「マザー・グース」とはまた違うんですよね。
そうなんですね。
いきなりですがここで「ららら♪クイズ」です。
きた!ラヴェル作曲「マ・メール・ロワ」はあるおとぎ話をイメージして作られた曲ですね。
そのもとになっているお話は一体どれでしょうか?どれも多分読まれた事…お話は?ありますね。
先ほどのでも曲調からしまして…これは1番だと思います。
「眠りの森の美女」。
あ〜「親指小僧」かな?
(笑い声)ピアノ組曲「マ・メール・ロワ」は5つの曲で構成されています。
(ユージ)あれ?正解分かりましたか?ちょっと待って全部入ってるとかやめてよ。
ごめんなさい!ちょっと意地悪な問題でしたが正解は全部でした。
う〜わ〜!引用されるおとぎ話はどれも子供がワクワクするものばかり。
ラヴェルはそれらのおとぎの世界を見事にピアノ曲として作り上げたのです。
それではどんな世界が広がっているのか少しずつのぞいてみましょう。
ラヴェルはある時この「マ・メール・ロワ」の中で……っていうふうに言っているんですね。
特にこの終曲でラヴェルはそのエッセンスといいますか…まるで幼い子供に読み聞かせるような音楽「マ・メール・ロワ」。
そこにはラヴェルの純粋な子供心が映し出されていたのです。
そうか。
だから…そうですね。
子供が好きなお話もいっぱい入ってましたしそれを音楽にしたっていうのが…。
最後自分でエンディングを作ったって事ですよね。
締めくくるという優しさ。
いやすごいなそれは。
そして自分で台本も書いて…よほどやっぱりこの作品の出来が気に入ってたんでしょうね。
彼の中での最高傑作といっても過言ではない。
ラヴェルはこうしておとぎ話を選んで自分で音楽にしましたけどユージさんがお子さんに読み聞かせるとしたらどんなお話がいいですか?まあ僕が実際にアメリカで僕生まれてるんですけどその時おばあちゃんとか読んでくれたのは「ジャックと豆の木」とか「赤ずきんちゃん」とかほんと定番のものですけどやっぱ自分がそのストーリーをよく覚えてるので自分の子供にも…今下の子はまだ0歳なんですけど次の子がもう今おなかの中にいるのでベッドに2人共寝かせながら読みたいですね。
「そこでオオカミが…」とかやりたいですね。
でもそういう気持ちも多少この音楽にはやっぱあったんじゃないでしょうかね。
そうでしょうね。
童話を曲にしてっていう事もあったんで。
まさにこの「マ・メール・ロワ」は副題に「子供のための5つの小品」とあるんですよね。
「子供のために」というところが気になる部分ですけれども実際にラヴェルが交流のあったある人物がこの作品には大きな影響を与えているんですけれども。
どんな人がキーマンだったのか詳しく見ていきましょう。
1875年フランス南西部バスク地方で生まれた…7歳でピアノを始め14歳でパリ音楽院に進学作曲を学びます。
緻密で斬新な音楽作り。
オーケストラの魅力を最大限に引き出す手腕にたけ「管弦楽の魔術師」と呼ばれます。
生涯独身だったものの子供がとても好きだったラヴェル。
35歳の時に発表した「マ・メール・ロワ」はある子供のために書かれた作品です。
当時ラヴェルは親友の家を頻繁に訪れていました。
友人の子供であるミミとジャンに会うためです。
生まれた頃から成長を見守ってきたラヴェルに2人はよく懐いていました。
ラヴェルも2人と遊ぶ時は子供のようにはしゃいでいたといいます。
子供たちと過ごす中ラヴェルは2人にたくさんのおとぎ話を読み聞かせました。
ミミとジャンの両親に宛てた手紙にその様子をユーモアを交えて書き残しています。
ラヴェルにとって純粋な子供たちと過ごす時間は心穏やかで楽しいものだったのです。
子供たちと親しくなってしばらくしたころミミとジャンは両親の勧めでピアノを習い始めます。
しかし姉のミミはあまり練習熱心ではありませんでした。
それを見ていたラヴェルはあるプレゼントを思いつくのです。
そのプレゼントこそ組曲「マ・メール・ロワ」。
世界中の子供たちに愛されるおとぎ話をもとにミミとジャンのためにピアノ曲を作ったのです。
子供が弾けるようにと演奏も極力易しくシンプルなものに。
そして2人が一緒に弾けるようにと連弾曲にしました。
やはり連弾っていうのは一台の楽器で2人が音楽をつくるわけですよね。
それを伝えつつ……というふうに解釈できるのかなと思います。
子供のような純粋さを持つラヴェルならではのプレゼント。
子供たちへの温かな思いが名旋律を生み出したんですね。
いいですね〜。
なんともほんとに愛情のこもった関係。
実際にねラヴェルは手紙にも2人の事を…子供が弾けるように旋律というか優しいメロディーにしてたっていうのもちょっと感動ですよね。
で2人で弾けるようにって事も全部考えたっていう。
家族とか親子とか兄弟とかそれからカップル同士なんかでも。
そうか。
ギターもできないしね。
二人羽織みたいになっちゃう…。
確かにね。
なので是非。
息子はやってくれるか分かんないですけど下の子は娘なんで。
次の子2人ねやるのもいいし僕が一緒にやるってのもいいしちょっと夢が出来ましたね。
クラシックの素朴な疑問にお答えしま〜す!答えて下さるのはオペラ歌手で数々の舞台のプロデュースもしている…やっぱり野外オペラの王道で…演目もなるべく派手な「アイーダ」で人数がたくさん出てきてスペクタクルを見せてくれるね。
あとブレゲンツとか。
湖上劇場とかよくあって客席とステージの間には湖の水があるんですけどその裏はねものすごいやっぱりハイテクなコードでガンガン電気コードの束がつながってていろんな派手な演出をするための準備がなされててエンターテインメントとしては面白かったですね。
普通の一般席は結構みんなラフな格好でアイスクリームとか食べながら見てるんで旅行のプログラムに入れても決して負担にはならないと思いますし楽しいと思います。
いやあ〜海外旅行の楽しみ方が一つ増えそうですね〜!番組ではクラシックにまつわるあなたの疑問・質問をお待ちしています!今日の名曲は…作曲家ラヴェルが友人の子供たちのために作ったピアノ曲。
2人が一緒に弾ける連弾曲です。
ラヴェルが音楽で描いたおとぎの世界。
それは一つ一つの童話を読み聞かせるような優しさにあふれた作品でした。
2人で奏でるファンタジーの世界に作曲家の美濃さんが迫ります。
今日は「マ・メール・ロワ」の中で第4曲「美女と野獣の対話」に注目していきたいと思います。
登場人物は?もちろんその美女と野獣こと王子様ですね。
そうですね。
この2人の対話が連弾によって分かりやすく音楽で表現されているんですね。
まず美女を担当するのが高音部。
上の方を担当する「プリモ」というパートなんですね。
こちらを聴いて下さい。
いかがですか?シンプルですよね動き自体は。
ドゥードゥ…って行ったり来たりがちょっとありますけど。
とても上品な美しいメロディーですね。
では今度野獣を担当するのは「セコンド」といって低い方に座る方が担当するんですがこんな旋律で野獣は登場します。
「野獣が迫ってくるぞ…」みたいなちょっと緊張感すら感じる。
そうですね。
特に半音階という…。
こういうおどろおどろしい音型を使って。
低いので出てきますのでそういう意味ではとても野獣のいびつな感じをうまく表現…。
これ2つ一緒になったらどうなっちゃうんだろうって今思いました。
今度はですね2人の距離感に注目して頂きたいと思います。
右手で美女左手で野獣のパートを弾きますのでこの2人というか両方の手の距離感がどうなっていくのか2人の関係性も含めてちょっと想像しながらこちらを聴いて下さい。
う〜んなるほど面白い!今…どう見えたかというと野獣が美女にこうちょっとずつちょっとずつ近づいて美女の所に行くぞと。
美女はそれに対して後ろ見てはいるんだけどゆっくりこう前に進んで野獣から逃げていく様子。
これは実は野獣がプロポーズしているんです。
徐々に徐々に近寄って。
距離でいうとここまで来ました。
おお〜近いですね。
近い近い近い!このあとこのくっついた手がどうなっていくのか注目して頂きたい。
答えが分かる。
ああ〜野獣がちょっと今勇気なくしたんですね。
僕の感覚で言うと今フルストーリーで言うと野獣が追っかけてった。
美女が逃げてった。
「でも…」って振り返りました。
プロポーズしました。
ところが野獣がプロポーズしたんだけど「ああでも俺はこの見た目だからこの見た目の僕なんてきっと君は愛してくれないんだ」。
で逃げてった。
クウー!これピアノで感じると思いませんでした僕。
でも見事にこの音域を使って2人の距離感とか気持ちというのがそれぞれの旋律で描かれてるっていうのが。
いやほんとですね。
でもミミとジャンにラヴェルもこうやって説明したんじゃないですか?ここで野獣とお姫様がこう動くんだよって。
そして曲の後半美女が野獣のプロポーズを受け入れるとこんな音が登場します。
何が起こったと思いますか?野獣がね王子様にグルグルグル…って戻った瞬間が見えましたね。
そうなんです。
すごいこれ。
指を滑らせて鍵盤の上をツルルルルと行く事によって魔法のとけた感じっていうのが。
そうですよね。
いやあすごい。
そして美女のテーマと溶け合うような瞬間というのが出てきますので是非その辺りもね注目して演奏を聴いて頂きたいと思います。
分かりました。
それではラヴェルの「マ・メール・ロワ」から「美女と野獣の対話」。
そして「妖精の園」をお聴き下さい。

(ユージ)おお〜。
(拍手)
(拍手)ちょっとこれは夢がありますね。
魔法もとけましたよね。
とけました。
だから絵本を読み聞かせてあげるのもいいんだけど音楽を聴かせてあげるっていうのも童話の一つの手段としてはいいのかもしれないですね。
僕ね次の曲「妖精の園」の方がすごいきちゃったなあ。
ラヴェルのなんか愛情とか本当に真っ白というか純粋無垢な部分というのがやっぱり全面に出ていながら最後もグリッサンドは多用してましたね。
あれはきれいだったなあ。
ほんとです。
きれいですよね。
これはほんとによく考えられたすてきな曲だなって改めて。
ほんとですね。
この曲に僕の人生の中で出会えてよかったなと。
ここで僕初めて出会ったのでちょっとよかったなと思いました。
ピアノが奏でるおとぎの世界いかがでしたか?「ららら♪クラシック」今日はこの辺で。
「SWITCHインタビュー達人達」。
今夜はこの人。
2015/05/16(土) 21:30〜22:00
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック「おとぎの世界へようこそ ラヴェルの“マ・メール・ロワ”」[字]

今回はラヴェルの組曲「マ・メール・ロワ」。ある友人のために作ったピアノ曲です。曲の元になったのは、おとぎ話。ファンタジーの世界を描いたラヴェルのマジックに迫る。

詳細情報
番組内容
今回はフランスの作曲家ラヴェルの組曲「マ・メール・ロワ」。ある小さな友人のために作ったピアノ連弾曲です。連弾曲にしたのにはある理由がありました。そして、曲の元になったのは、日本でも有名なあのおとぎ話。こどもが大好きなファンタジーの世界を見事に、音楽で表現したラヴェルのテクニックに作曲家の美濃さんが迫ります。こどもだけでなく大人も魅了した優しい調べ。ラヴェルの描いたおとぎの世界へご案内します。
出演者
【出演】ユージ,音楽学者…遠山菜穂美,瀬尾&加藤ピアノデュオ,錦織健,【司会】石田衣良,加羽沢美濃,【語り】服部伴蔵門

ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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