小さな旅「地蔵 ほほえむ街〜鳥取県 米子市〜」 2015.05.16


(テーマ音楽)
はるかに見えるは中国地方の最高峰大山。
鳥取県米子市です
古くから商業の街として栄えてきました
「小路」と呼ばれる細い通り。
江戸の昔から商店が軒を連ねていました
北前船の寄港地だった米子。
街の中心を流れる旧加茂川沿いには回船問屋の白壁の蔵が残ります

川のそばでよく目にするのが小さなお堂。
中に祭られているのはお地蔵さんです
あここにも。
ここにもお地蔵様がいらしたですよ。
ああ〜おそろいの帽子に前掛け。
かわいいですね。
きれいにしてあるな。
やっぱり大事に大事にされてるお地蔵様たちなんですね。

旧加茂川沿いにあるお地蔵さんの数は21に上ります
お地蔵さんが盛んに作られるようになったのは江戸の中頃。
水の事故で亡くなる子供も多くその霊を慰めるためだったと言います
お地蔵さんのお世話をしている人がいました
こんにちは。
こんにちは。
お花の手入れですか?はいそうです。
お地蔵様の?ええ。
どうしても水が乾燥しますんで花が弱りますので。

近くに住む…
お世話しているのは…
江戸の中頃に作られたと言われる歴史のあるお地蔵さんです
お世話をする人を地蔵番と言います。
手嶋さんは高齢になった近所の人から引き継ぎもう15年続けています
これがね専用のやかんです。
専用?ここのお水をね。
お地蔵さん参り専用です。
あっそう。
結構使い込んだ…。
(手嶋)ええもう何十年も使ってます。
かわいい顔ですね。
この顔が何とも言えない顔です。
ちょっと自分が気分が悪い時なんかもですねちょっと地蔵さんに手を合わせてですね気持ちを楽にするというそれ自体もありますし。
みんながやはり元気で一日を暮らしますようにという事が一番ですんで。
大事にしようという気持ちはだんだんと大きくなっております。
いらっしゃ〜い。
こんにちは〜。
手嶋さんの家に遊びに来たのは市内に住む…
桃子ちゃんもお地蔵さんが大好きです
何て拝むの?うん?大きな声で言ってみ。
いい子になりますように!おおよっしゃ。
はははっ。
いい子になったか?うん。
いい子になってますね。
ちょっと泣きべそさんでしたけどこのごろはあんまり泣かなくなったね。

桃子ちゃんが初めてお地蔵さんに手を合わせたのは幼稚園の時。
そのあとすぐ仲のいいお友達ができました。
以来桃子ちゃんはお地蔵さんのお世話を欠かしません
いい子になりますように。
お祈りしたんだ?いい子になりますようにってお祈りしたの?お地蔵さん何か言ってた?いい子になれるって。
子供たちにも受け継がれてゆく大切なお地蔵さんです
お地蔵さんの所でお札を貼っている人たちがいました
米子で古くから行われている…
肉親が亡くなると49日を迎えるまで7日ごとにお地蔵さんを巡り戒名や年齢を書いたお札を貼っていきます
6回目までは白い札。
最後の7回目は「止め札」と呼ばれる赤い札を貼ります
私の死んだ父のお名前を書いてあの世に送る。
お札貼ってどんな事をお願い…。
私の母がもう死んでますんで導いてもらってまたあの世でも仲良くという事を願ってます。
亡くなった人の霊が浄土に導かれるまでお地蔵さんに守ってもらえるようお祈りするのです
商店街の一角に多くの人が手を合わせるお地蔵さんがあります
笑顔咲き誇る街になるように32年前地元の人たちがお金を出し合い作りました
買い物帰りの人や出勤前のサラリーマンなどさまざまな人が手を合わせていきます
運転手さん。
こんにちはお参りですか?こんにちは。
そうです。
はい。
いつもここのお地蔵様に?はいそうですね。
いろいろ回りますけども今日はここに参りました。
お参りどんな事をお願いするんですか?今日はですねまず笑顔と…。
はい咲い地蔵ですもんね。
はいそうです。
そうしまして感謝の気持ちを込めながら無事に目的地までお送りできますようにという事でお願いに参りました。
タクシー運転手の黒山猛さんです。
仕事前には必ず訪れています
黒山さんは専門学校卒業後大手電機メーカーに就職し西日本を中心に営業の現場で働いていました。
しかし体を壊し15年前に退職。
ふるさとに帰り観光タクシーの運転手になりました
はいじゃあ到着しました。
ここにお止めいたします。
右手の方にお地蔵さんが見えると思いますけどもこのお地蔵さんは橋守り地蔵と言います。
橋を守って下さるという事ですね。
和やかな顔をしておられます。
慣れない仕事での再出発。
支えとなったのはふるさとのお地蔵さんでした
幼い頃母から「つらい事があったらお地蔵さんの所へ行って話しなさい」と教えられていたのです

今は仕事の合間を縫って21あるお地蔵さん全てに手を合わせています
休みの時なんかもですねふだん仕事では行けない所も行ったりしております。
そうですか。
やっぱり山の奥の方にある所のお地蔵さんは寒いですし。
誰も来てくれないわという事だったらばさみしいと思いましてね。
来ましたよ〜いう事で。
はい。
へぇ〜もう欠かせませんね。
そうですもちろんです。
私が今ここで毎日こう仕事に励むのもやっぱり見守って下さっているという感じでいますから。
夜のとばりがおりる頃
咲い地蔵を訪れる人は絶えません
ご近所?隣です。
あっお隣さん。
はい。
どんな事をお祈りされるの?お客さんがありますように。
御利益は?あります。
この年になってでも。
あります。
そうですか。
35年前から咲い地蔵の近くでスナックを経営しています
咲い地蔵が作られたのは30年余り前。
当時この辺りは米子で最もにぎやかな飲食店街でした
今は営業を続けているスナックはここ一軒。
近隣の店は長引く不況などで客足が落ち込み次々とのれんを下ろしていきました。
それでも咲い地蔵が見守ってくれるこの場所で店を続けていきたいと清国さんは考えています
いつも拝んでるんですよ。
お客さんがあるように。
だから「念ずれば花ひらく」って。
だからお客さんがあるんですよ。
毎晩のように。
ありがたいなと思ってるよ。
お地蔵さんのおかげだと思って。
いつでも笑ってこうしてるのが好き。
だから私もたまには怒った顔もするけれども笑って商売するのがいいのかなあとか思って。
あっまたお地蔵さん発見。
お地蔵さんの手拭いを飾った店がありました
こんにちは。
こんにちは。
あそこのあのお地蔵さんは手拭いオリジナルなんですか?ここの。
そうですね。
ここのオリジナルで加茂川とお地蔵さんっていう事でモチーフにした手拭いになります。
ほんとにお地蔵さんだらけですねこの街はね。
面白いですから。
この商店街で生まれ育った住田周三さんです。
米子の街を盛り上げようと去年からお地蔵さんの土産物を作っています
店に並ぶのはかわいらしいイラストが入った絵馬や手拭いです

住田さんは今地元の高校生たちとお地蔵さんをモチーフにした新たな作品に取り組んでいます
若い感性を生かしてお地蔵さんのある街の魅力を伝えていきたいと考えているのです
お地蔵さんごとの物語があったりしますしね。
そういう物語とかを冊子にまとめてみたり地図にまとめてみたり。
絵本みたいに軽くポンッて置いた方がパラッと見てちょっと手に取って見れるような感じがいいなって思ってます。
小さい子も見れるし。
うん。

川のそばにたたずむ優しい表情のお地蔵さん

高校生たちと作り上げた電柱に飾る作品です
自分の街だからすごいどこでも知ってるなって思っていたんですけど実際その場に行ってみたら知ってるようで知ってない所ってたくさんあってもうすごい感動っていうかああこの街に住んでいてよかったなとかもっとこの街を活性化っていうかなんていうか残していきたいっていうのがすごい思いがありましたね。
お地蔵さんのおかげで余裕ができて笑って過ごせる日々が穏やかな日々が送れるんじゃないですかね。
川の周りにお地蔵さんがあってそのお地蔵さんを巡る人たちが楽しく巡れるような街が残ればほんとにいいと思いますね。
地蔵ほほ笑む安らぎの街です

(テーマ音楽)
(テーマ音楽)2015/05/16(土) 05:15〜05:40
NHK総合1・神戸
小さな旅「地蔵 ほほえむ街〜鳥取県 米子市〜」[字]

鳥取県西部にある米子市は、町の至る所にお地蔵さんが並びます。子どもの成長、商売繁盛、人々の願いはさまざま。若者もお地蔵さんを大切に守ります。お地蔵さんの町の物語

詳細情報
番組内容
鳥取県西部にある米子市。町を流れるのは旧加茂川。この川を中心に海運業が栄え、商都として発展をしてきました。川沿いの至る所にあるのが、お地蔵さん。江戸時代に作られたと言われるお地蔵さんに、出勤前や買い物の途中など、町の人は手をあわせます。寄せる思いは様々。子どもの成長を願い、お地蔵さんの世話を続ける人。商売繁栄を願う人。若者もお地蔵さんを守り伝えようとしています。お地蔵さんとともに暮らす人に出会う旅
出演者
【語り】山田敦子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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