「教育こそが世界を平等にする。」 Googleを退社してまで東南アジアで挑戦する理由。
ツイート経歴:幼少期から中国・メキシコに留学をするなど、インターナショナルな環境で育つ。スペイン語、日本語、英語の3ヶ国語を操り、ハワイ州立大学卒業後、世界一のテクノロジー企業のGoogle Inc,.に入社。その後22歳にして東証一部上場企業の SMSPH Inc,. の副代表取締役に就任。ハワイ生活が長くサーフィンが趣味という穏やかな性格で、現在は未来の黄金地と言われている東南アジアで活躍中。
スーツを着た奴隷になりたくなかった
ーー竹花さんの学生時代について教えてください。
僕は何かに縛られるのが本当に嫌いで、「前ならえ文化」のある日本の学校は本当に向かなかったんですよね。だから幼い頃から留学という道を選びました。
学生時代はほとんど遊んでいましたね。ただ留学中では”遊び”が勉強でした。言葉に関しても教科書より留学先の友達と遊んだほうが成長が早いんです。その意味では誰よりも勉強したといっても過言ではないと思います。ですので、楽しみながら学生生活を送れました。
ーー若くして一流有名企業に就職できたきっかけは何だったのでしょうか?ただ単純にスーツを着た奴隷になりたくなかったんですよね。ですから社風を重視して就職先を選びました。その結果がGoogleだったんです。
応募するときも直接あの六本木ヒルズ森ビル本社に行きました。もちろんセキュリティには止められましたけど(笑)。でも、毎日何千人もの応募者が世界中からメールで応募する中で、メールで応募しても絶対確率低いじゃないですか。直接会いに行くって確かに古いやり方ですけど、とにかく違和感を出さないと目にも止めてくれないと思ったんですよね。NIKEのパクりじゃないですが、とにかく「JUST DO IT 」で何か違うことをやらなきゃ何も始まらないんです。
ただもちろん世界一と言われている通り、面接も世界一難しかったです。5回の面接をクリアしましたが、もう働く前からこのレベルについていけるかが不安でした。そもそも言語面ですら、アメリカに住んでいた僕でも全然種類の違う英語ばかり(俗に言うヲタク用語やビジネス用語)で大苦戦でした。
最終的に面接では「俺は世界をこういう風に変えるから、こういうようなことを学んでさっさと辞めたい」と机を叩いて言いました。面接官に大笑いされましたけどね。そしたら合格とその場で言い渡され、もう何がなんだか自分でも分からないです。
ーーGoogleではどんなワークライフを送っていましたか?
とにかくすごいオフィスですね。全ての会話が論理的でないと受け入れられないですし、フェルミ推定に基づいた思考力のトレーニングなどは大変でした。
僕の所属していたマーケティング部署では会議になると怒鳴り合ってパソコンを壊した人もいましたね。みんな”本気”なので中途半端なことは本当に言えないです。
ただその見返りに昼食は高級ビュッフェにマッサージルーム、無料カフェなど色々ありました。社員同士のコミュニケーションを大事にしている会社なので、社内でアルコールが飲めたり、犬を連れて行けたり、バスローブで仕事できたりと、何でもありの会社です。でもそっちの方がですよね。オフィスワークなのにスーツを着なきゃいけないとか、お辞儀の角度とかを教える企業なんて絶対嫌ですもん(笑)。
教育で世界を平等にしたい
夢ですね。僕の夢は校長先生になって自分の学校を持つことなんです。僕は教育こそが世界を平等にしてくれると信じているんです。
世界には不思議なことがたくさんあるじゃないですか。ある国では飢えで生きられない子どもたちがいて、ある国では食べ物を投げ合うお祭りがある。ここで一番の問題なのが、この飢えで苦しむ子どもたちは他の国で食べ物を投げ合っていることすら知らないんです。だから教育なんです。
僕は飢えか豊かかの平等ではなく、知識の平等と言う点で世界に貢献したいです。
そのために学校を作って”教育投資”をしたいと思っています。ただそれには経営能力やマネージメント能力などが必要で、それを学ぶためには大企業の全て出来上がったシステムの中からでは学びづらいと思ったんです。そんなときにタイミング良く今の会社から「0から1」の事業を創ってくれないかと言うオファーがあって、転職という形になりました。
ちなみになぜ知識の平等かというと、物での平等はありえないからなんです。例えばドイツの一家族平均車所有数を世界平等の為にアフリカでも同じ数の車を乗るようになったら、その平等の先には崩壊しか待ってないじゃないですか。中国の人たちが日本と同じ割合の食料廃棄率だったら確実に世界で食糧難ですよね。だから発展途上国を発展国にしようとする平等なんて不可能で、知識なしに今後発展途上国が発展国に近づくグローバリゼーションはありえないと思うんですよ。
ーーいま東南アジアでをフィールドにしている理由をお聞かせください。
東南アジアは貧しいというイメージがありますよね。でも全然そんなことはなく、急成長していて、一食5万円以上する高級日本食レストランが毎日満員になっているぐらいなんです。ビルなんてボンボン建っていますし、クラブではお金をばらまく若者もいたりと凄まじい環境ですね。ただひとつ言えることは将来世界をリードするのはここ東南アジアですね。
しかもここでの仕事はマネジメントスキルも忍耐力も必要とされる仕事なので、きついことも多いですが非常にいい経験です。もちろん0から1を生みだすビジネスなので、新しいことを創り出すのは、1を100にするよりも難しい反面、楽しくもあります。
やはり100人以上の従業員がいて様々な国籍が交じり合っている社内では、それぞれの国の文化の中間点を見つけながらコミュニケーションを取らないといけないので、従業員とぶつかり合うことは多々あります。ただ副社長としてのポジションでは、このぶつかり合いを面倒くさがっていたら会社は絶対に成長しないと思っているのでマネージメントには力を入れています。
危ない時代に突入した日本
「安売りしない」ことですね。人生って寝る時間を抜いたら20000日ぐらいしかないんですよ。毎日ストレス環境で働いて稼いだ30万って、あなたの貴重な人生の1日1日に見合う価値なのか、ということですね。自分の人生を安売りしないことは、スティーブジョブスの言う、「”毎朝鏡を見て、今日が人生の最後の日なら何をするだろう?”と考えて1日を始めること。その答えが何日もNOなのであれば、変化が必要だ。」ということです。
1日1日の価値を忘れないで生きてみると、今の仕事を辞めたくなったり、今の学校を辞めたくなったりする人もいると思うんですよね。そう思うなら絶対にすぐに辞めるべきです。
学歴が無ければ何もできないという人は、学歴があっても何もできていないです。仕事でも嫌いなことをする必要なんてなくて、自分の人生を豊かにしてくれる会社や人達といるべきです。それが給料が10万円だとしても、正社員雇用じゃなかったとしても、です。
好きなことに夢中で取り組むとスキルが伸びて、そのスキルが必要な人や企業が絶対にいるわけです。そうすれば今度は逆に企業を選べるようになるんですよね。そうすると自然にスーツなんて面接に着なくなると思います。ちなみに僕は全身タトゥーだらけですが、今までの面接でもT-シャツで行ったこともありました。それは自分自身の「ルックスで評価されるぐらいなら働かない」 というバカげたポリシーなんだよね。そのかわり能力面では相当自信過剰でした。
もしあなたが誰の下でも働きたくないなら鶏口牛後という言葉通り、自分で起業してみてもいいと思います。サマーキャンプのBBQで焦げた焼きそばですらも美味しく感じるように、好きなことをして失敗しても楽しいですよ。生き方の選択肢はいくらでもありますし、自問自答してみて欲しいのが、「私が日本にいなきゃいけない理由って何だろう?」とか「この環境に留まらなきゃいけない理由はなんだろう?」ということです。別に日本で生まれたからといって日本で死ななきゃいけない決まりはないですよね。大学卒業したら働くっていう生き方だけじゃないですよね。世界は本当に広いです。選択肢は無限です。
ーー竹花さんからみた日本はどんな印象でしょうか?
まず日本はすごく危ない時代に突入していて、それは若者が気づかないといけないと思います。日本の大学生は特に外資系企業からは「遊んでるだけ」というイメージが強いため、これだけ世界中から人材を簡単に見つけられる時代では採用されにくいのが現状だと思います。最近では建築業や運送業、飲食業など様々な業界で外国人の雇用が高まっていて、しかもこんなに外国人に優しい国で「ここは日本だから」という言葉はいい加減通用しなくなっているのが現状ではないでしょうか。認めるところは認めて僕たち若者がきっちりと頑張らなければどんどん世界の注目は他の国に回ってしまいます。
教科書で勉強をしろというのではなくて、視点を広げてもっと世界に目を向けて生きなけれべならないと思います。国のトップの総理大臣ですら英語を喋らないなんてどうかしています。どれだけ世界の仲間入りする気がないんだと。「No が言えない日本人」と言われるほど自分の考えを口に出せない人が多すぎます。言語力ではなくてコミュニケーション能力をしっかりとつけて、Face to Face で自分の確立した考えをしっかりと伝えられるようにするのは大切なことです。
今の時代はスマホ一つで世界の情報が手に入れられる時代です。逆に言うと世界に発信できる時代でもあります。受けではなくすべての若者が攻めに変わった時の、この国のパワーは計り知れないと思います。私たちは生まれながらにして日本人というブランドを持ち、それが世界ではどれだけ優遇されているか知らない人がまだ多いはずです。ぜひパスポートを手にとって世界旅行してみてはいかがでしょうか。もちろん旅行というのはバケーションだけが旅行ではありません。学びに行くということも旅行です。見て、話して、感じて、世界からみた日本の課題を見つけて解決していくべきですね。