サムスンの継承作業加速か 財団理事長に李健熙氏の長男

【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長男で同社副会長の在鎔(イ・ジェヨン)氏が、サムスン生命公益財団とサムスン文化財団の理事長に選任された。

 これまで両財団の理事長は李会長が務めてきた。李会長は昨年5月に急性心筋梗塞(こうそく)を発症し手術を受け、今も入院生活を続けている。

 サムスン生命公益財団は15日、臨時理事会を開き、30日付で理事長としての任期が満了する李会長の後任として在鎔氏を選任した。

 サムスン文化財団もこの日臨時理事会を開き、理事長業務の円滑な遂行に向け在鎔氏を理事長に選任した。

 サムスン生命公益財団は1982年に設立され、サムスンソウル病院の運営や低所得層家庭のための保育事業、老人福祉事業などを行っている。

 サムスン文化財団はサムスングループを創業した故李秉チョル(イ・ビョンチョル)氏が1965年に設立した。サムスン美術館リウム、PLATEAU(プラト、旧ロダンギャラリー)、湖巌美術館を運営する。

 在鎔氏の理事長選任について、韓国財界からはサムスングループの経営権継承の始まりを意味する象徴的な出来事だとの見方も出ている。

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