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 米テキサス州ウェイコで17日、対立するオートバイギャングによるけんかが撃ち合いに発展する事件が起きた。地元の警察などによると、9人の死亡が確認され、18人がけがを負って病院に運ばれた。死傷者は全員ギャングのメンバーという。

 警察によると、地元ではギャングによる対立が以前から問題になっていた。17日も、ギャングが頻繁に訪れるレストランの周辺で多数の警察官が警備にあたっていたという。

 レストランには少なくとも五つのギャングのメンバーがいて、数百人が集まっていたらしい。けんかは17日正午すぎに店内で始まり、外の駐車場で銃による撃ち合いに発展したという。撃ち合いが始まってから、警備にあたっていた警察官も発砲したが、けがはなかったという。現場からの映像では、ギャングのメンバーの多くは白人男性で、20~30代とみられる若者から、中年風の人までいた。

 米国のオートバイギャングは集団で大型のオートバイに乗り、「無法者」のイメージを強調することが多い。米司法省は複数のギャングについて「組織を利用して犯罪活動に使っている」として危険な集団に位置づけている。(ニューヨーク=中井大助)