PDFを閲覧するソフト、皆さんは何を使っていますか?
一番ユーザーが多いのはAdobe Rederでしょうか。他にはFirefox内蔵のビューワーでしょうか。
いずれも無料で、閲覧するだけなら十分です。ですが、私のお勧めは、PDF-Xchange viewerというソフトです。海外製のフリーソフトですが、日本語にも対応しており、とても高機能なんです。
テキストボックスを使ってPDF文書に文字を書き込むことができます。テキストボックスを透明にすれば、PDFで作られたフォームに直接書き込んだように見せることもできます。
それからスタンプや蛍光ペン、フリーハンド、四角形や楕円の図形の挿入、ページをJPEGに変換して出力など、とてもいろんなことができます。
Vectorや窓の杜からダウンロードできます。
ちなみにVectorだとこちらからダウンロードできます。
インストールの仕方や、基本的な使い方は、他のサイトを見てください。
ここでは、その辺は割愛します。
私が今回どうしてもお伝えしたかったのは、このソフトについている測定機能です。
何が測定できるかというと、線の長さと面積が測定できます。
私は仕事柄、よくpdfで作成された図面や仕様書を見ます。そんな時によくあるのが、寸法が表記されていない部分の寸法が知りたいということです。
CADの図面があれば、CADソフトを使って調べることもできますが、そのやり方だと、ちょっと手間がかかります。
CADデータをダウンロードして、いったん保存。そしてそれをCADソフトで開いて…という風に、気軽に測るということができません。
ですが、このPDF-Xchange viewerというソフトを使えば、仕様書のPDFデータから寸法を調べることができるようになるのです。
それではやり方です。
ソフトの画面を開いたら、まず測定ツールバーを出します。
表示メニューのツールバーの中にあります。クリックすると出てきます。
これが、測定ツールバーです。
今回は直線を測ってみます。
直線測定ツールという左右の矢印のアイコンをクリックします。
すると、プロパティ画面が出てきます。
※もし出てこないときは、CtrlキーとEキーを同時に押すと出てきます。
まずは最初に、縮尺を合わせないといけませんので、そのための作業をします。
図のように、比率の値(from)側に、数値は1を入力し、単位はptを選んでください。
続いて、比率の値(to)側も、同じように数値は1を入力し、単位もptを選んでください。
そうして、図面等の中の寸法が記載されている部分を測ります。
①でクリックし、②でクリックします。すると、線の中央に測定結果が表示されます。
※直線測定を選んでいればこの作業で選択が確定しますが、折れ線測定を選んだ場合は、ダブルクリックしないと選択が確定しません。
もう一度、直線測定ツールのアイコンをクリックし、プロパティの入力画面を出します。
先ほどの測定結果の数値を、下の図のように入力します。
※比率の値(from)側に、測定で得られたpt数を入れ、比率の値(to)側に、図面に表示されている寸法の数値と単位を入力します。
この状態で、再度先ほど測った部分を測ってみると、今度は表示されている寸法とほぼ同じ測定結果が出ます。
表示寸法と同じ結果が得られたら、これで準備完了です。
自分の測りたい場所を思いっきり、心置きなく測ってください。
注意!
同じ仕様書の中でも、図によっては縮尺が違うことがあります。基準にした図と違う図の寸法を測る時は、寸法が書かれている部分を一度測って、誤差がないか確認した方がいいでしょう。誤差がある場合は、もう一度、ptを測って入れなおしてください。
それと、 直線測定ツールに比率を入れても、それは面積や折れ線のツールには反映されません。ですが、比率は同じですから、一度測った比率を入力して使えば大丈夫です。
慣れないうちは、この縮尺の調節作業がめんどくさそうに思われるかもしれませんが、慣れると全然苦になりません。何度かやっているうちにすぐ慣れると思いますよ。
■追記■
私の場合、縮尺を合わせる時、最初にptを選んでいましたが、どうやらmmでもpでもなんでもいいようです。要は、最初に縮尺を測る時は、同じ単位で数値を1にして測れば問題ないようです。
使い方がイマイチ分からなかったんですが、参考になりました(^o^)。
返信削除お役にたてて幸いです。
返信削除この機能は、使ってませんでした。別のソフトで計ってましたが、今度試してみます!ありがとう!
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