13日、ソウル市瑞草区内の陸軍首都防衛司令部第52師団、松坡・江東動員予備役訓練場で、訓練中に銃を乱射し自殺した男(23)は、その前日の12日に「銃を乱射し人々を殺し、自殺したい」という遺書を書いていたことが分かった。
男は兵役を務めていた時にB級関心兵士(支援・配慮の必要がある重点管理兵士)とされて部隊の重点管理下にあった。また、周囲の人々も男が普段から奇妙な行動を見せていたと証言しており、この事件は精神的な問題を抱えていた男が犯した計画的な犯行と見られている。さらに、男は1日、ソウル・松坡警察署に全長101センチメートルの日本刀を所持したいとして「刀剣所持許可」を申請していたことも確認された。男は運転免許証があれば健康診断書は提出しなくてもいい「銃砲・刀剣・火薬類など取締法」施行規則の規定に基づき、精神鑑定などを受けずに所持を許可されていた。
陸軍は事件発生後、メディアに対し男が書いた原稿用紙4枚分の遺書を公開した。男は遺書で生きることに対する無気力さや他人に対する無差別的な殺意をつづっている。遺書には「いつからか、なぜ生きているのか分からなくなった。ただ生きているから生きている気がする。そうした考えが自分の頭を疲れさせている」と書いてあった。さらに、「目を開けていてもすべてが否定的に見える。自我、自尊心、自分の外的・内的なものはすべて嫌で、低い感じがする」「人を皆殺しにして、自分も死んでしまえば良いという考えが強迫症になっていく」とも書いている。
そして、「オレは年を取っていく自分の姿がすごく嫌だし、オレの現在進行形も嫌だ」「だから(現役兵として兵役を務めていた時)GOP(前方警戒所)にいた時に皆殺しするくらいもっと殺して、自殺する機会を逃したのがとても残念だ。後悔している」という文もあった。その上で「あす射撃をする」「皆殺しして自殺したい」と乱射を予告していた。