・東工大教授の「澤田哲生」氏と、福島県で学習塾を経営している「半谷輝己」氏、さらには何人もの人物が全く違うツアーにコーディネーターとして参加している
・動画配信をみても、未だにこのレベルのデマを飛ばしているのかと、呆然とするばかり。あまりにもひどいので紹介する
福島県の農産物は、安全安心、どんどんと食べてくださいと莫大な費用を使って国が宣伝している。「風評」を吹き飛ばすためと称して、芸能人まで動員していったいいくらのカネがかかっているのか、全くわからない。その「宣伝」(リスコミ)効果について、消費者庁が興味深いデータを出した。
「風評被害に関する消費者意識の実態調査」(第5回) 平成27年3月10日 消費者庁
実施期間:
(第5回)平成27年2月6日(金)〜12日(木)
(第4回)平成26年8月25日(月)〜31日(日)
(第3回)平成26年2月14日(金)〜19日(水)
(第2回)平成25年8月24日(土)〜28日(水)
(第1回)平成25年2月14日(木)〜15日(金)
となっている。興味深いデータが出ているので、紹介する。
低線量の放射線リスクの受け止め方について、「基準値以内であれば、他の発がん要因(喫煙、毎日3合以上飲酒、痩せすぎなど)と比べてもリスクは低く、現在の検査体制の下で流通している食品であれば受け入れられる」が35.4%、「放射性物質以外の要因でもがんは発生するのだから、殊更気にしない」が20.4%であり、合わせると、一定のリスクを受け入れられる人は55.8%で半数を超え、微増した。
大体「放射線による健康影響が確認できないほど小さな低線量のリスクをどう受け止めますか」という設問自体が超誘導的なのに、にもかかわらず数字がブレない(どころか4年間で増えた)っていうのは、それだけでも意味がありそうだ。消費者庁と政府は少し考え直した方が良い。
@minadukiG
— 水無月 (@minadukiG) 2015, 3月 11 4年間熱心に大金をかけて大衆をだまそうとしたところで、だまされた人はだまされたまま、そうでない人もそのまま といったことが如実にわかる。いや、むしろ第一回の調査よりも、放射能の影響を気にする人が微増していることに着目すべきである。こういったいわゆる「風評」がでたときに、為政者が良くやるパフォーマンスが、実際に食べること。今回は国ぐるみであり、いろいろと手を変え品を変えやっているが、主催するメンバーはほとんど替わらない。
放射線量の高い福島産イノシシ肉を食べてみた
石井 孝明
「福島で捕れたイノシシのボタン鍋を食べませんか。肉の放射線量は1キロ当たり800ベクレルです」
こんなEメールが東京工業大学助教の澤田哲生さんから来た。私は参加し、食べることで福島の今を考えた。
(中略)
さっそく肉を食べた。私はイノシシ肉は初めてだ。味は脂身が少ないが、あっさりして多少固い。地鶏と豚を合わせたような食感だ。匂いは味噌のせいか気にならなかった。福島の猟師は秋のイノシシ肉を味が良いので好むという。11月の肉の方が捕れて時間が経っていないこともあって、複雑な味がしておいしかった。肉にうまみ、甘みがあるように思った。
11月の肉の放射線量はキログラム当たり800ベクレル、春先の肉のそれは40ベクレル程度だった。出席者は皆、気にせずに食べていた。私は不安はないものの、食べながら「この肉の放射線量は普通の肉より高い」と、意識は向いていた。考えすぎると食事は楽しめなくなるが、おいしさゆえにその意識も次第に消えてしまった。
(中略)
国際的な食品規格を決めるWHO(世界保健機関)のコーデックス委員会は一般食品・乳児用とも放射線量の基準を1000ベクレルにしており、EU(欧州連合)、米国も、規制は総じてそれに準じる。100でも1000でも健康の影響はいずれも極小でたいして違いはない。しかし規制を厳しくすれば、流通に手間がかかり、農水産業、食品業は打撃を受ける。日本でも国の審議会で専門家はそろって、厳しくする必要はないとした。それなのに民主党の小宮山洋子厚生労働大臣(当時)が政治主導で、反対意見に迎合して科学的根拠がないのに決めてしまったとされる。
福島の食の現状
福島県からイノシシ肉を持参したのは、同県伊達市のNPO「りょうぜん里山がっこう」の代表理事である高野金助さんと、田村市に住み、いくつかの周辺自治体で「地域メディエーター」をする塾経営の半谷輝己さんだ。(半谷さんのGEPR寄稿「福島の不安に向き合う」(上)(下))ちなみに二人とも、原発には反対している。
まず、大きな間違いは、放射能汚染と食物の味とは全く異なる概念であること。放射能汚染されていても、味は全く左右されないのに、おいしいから安全 といった風潮で文章が書かれている。しかも、この石井氏、なんだかんだ言いながら、怖がって食べたことが、文章から簡単に伝わってくる。そんなに怖けりゃ、食べなければいいし、本当に怖くないのならわざわざ仰々しい記事にする必要もない。矛盾する二つのことを一つに書いているから、文章から全く説得力が消失してしまい、いったい誰のための、なんのための記事なのかさっぱりわからなくなっている。石井 孝明
「福島で捕れたイノシシのボタン鍋を食べませんか。肉の放射線量は1キロ当たり800ベクレルです」
こんなEメールが東京工業大学助教の澤田哲生さんから来た。私は参加し、食べることで福島の今を考えた。
(中略)
さっそく肉を食べた。私はイノシシ肉は初めてだ。味は脂身が少ないが、あっさりして多少固い。地鶏と豚を合わせたような食感だ。匂いは味噌のせいか気にならなかった。福島の猟師は秋のイノシシ肉を味が良いので好むという。11月の肉の方が捕れて時間が経っていないこともあって、複雑な味がしておいしかった。肉にうまみ、甘みがあるように思った。
11月の肉の放射線量はキログラム当たり800ベクレル、春先の肉のそれは40ベクレル程度だった。出席者は皆、気にせずに食べていた。私は不安はないものの、食べながら「この肉の放射線量は普通の肉より高い」と、意識は向いていた。考えすぎると食事は楽しめなくなるが、おいしさゆえにその意識も次第に消えてしまった。
(中略)
国際的な食品規格を決めるWHO(世界保健機関)のコーデックス委員会は一般食品・乳児用とも放射線量の基準を1000ベクレルにしており、EU(欧州連合)、米国も、規制は総じてそれに準じる。100でも1000でも健康の影響はいずれも極小でたいして違いはない。しかし規制を厳しくすれば、流通に手間がかかり、農水産業、食品業は打撃を受ける。日本でも国の審議会で専門家はそろって、厳しくする必要はないとした。それなのに民主党の小宮山洋子厚生労働大臣(当時)が政治主導で、反対意見に迎合して科学的根拠がないのに決めてしまったとされる。
福島の食の現状
福島県からイノシシ肉を持参したのは、同県伊達市のNPO「りょうぜん里山がっこう」の代表理事である高野金助さんと、田村市に住み、いくつかの周辺自治体で「地域メディエーター」をする塾経営の半谷輝己さんだ。(半谷さんのGEPR寄稿「福島の不安に向き合う」(上)(下))ちなみに二人とも、原発には反対している。
そして、賛成派が持ち出す、海外はコーデックス委員会の食品規制。あきらかに誤解したまま、記事を書いている。
コーデックス(CODEX,WHO)の基準値はなぜ緩いのか?
「地球のために今何ができるだろう?」 を参考にしています。
CODEX GENERAL STANDARD FOR CONTAMINANTS AND TOXINS. IN FOOD AND FEED. CODEX STAN 193-1995. (P33)
Cs134・Cs137などのグループは、1000Bq/kgとなっています。
日本の米の暫定基準値は、500Bq/kgですので、日本の米の倍以上です。
なぜ、こんなに緩い数字なのでしょうか?
コーデックスの内部被曝量の計算には、IPFという係数をかけています。
IPFというのは輸入/消費係数で、ここではIPF=0.1です。
FAOによれば世界平均で輸入食品量は1/10になるからだそうです。
この計算式は、放射能事故などがあった場合の緊急時の汚染地域からの輸入を想定しています。
つまり、コーデックスの基準値は、輸入品の基準値なのです。
残り9割の国内の食物は汚染されていないことが前提です。
この数値を、国内の基準値と比べるのなら、コーデックスの値を1/10にしないといけません。
つまり、Cs134・Cs137などのグループは、100Bq/kgなのです。
チェルノブイリが起きるまで、食品の放射能汚染に対する日本の基準は、370Bq/kg(0.01uCi/kg)であった。日本人が食べる食品の大半は汚染されていないことを前提にしていたわけである。大半の食品が汚染されている現状では、上記基準でも(ウクライナ基準と比較しても)甘すぎるのである。「地球のために今何ができるだろう?」 を参考にしています。
CODEX GENERAL STANDARD FOR CONTAMINANTS AND TOXINS. IN FOOD AND FEED. CODEX STAN 193-1995. (P33)
Cs134・Cs137などのグループは、1000Bq/kgとなっています。
日本の米の暫定基準値は、500Bq/kgですので、日本の米の倍以上です。
なぜ、こんなに緩い数字なのでしょうか?
コーデックスの内部被曝量の計算には、IPFという係数をかけています。
IPFというのは輸入/消費係数で、ここではIPF=0.1です。
FAOによれば世界平均で輸入食品量は1/10になるからだそうです。
この計算式は、放射能事故などがあった場合の緊急時の汚染地域からの輸入を想定しています。
つまり、コーデックスの基準値は、輸入品の基準値なのです。
残り9割の国内の食物は汚染されていないことが前提です。
この数値を、国内の基準値と比べるのなら、コーデックスの値を1/10にしないといけません。
つまり、Cs134・Cs137などのグループは、100Bq/kgなのです。
私はこの石井なる人物をネット上の文章でしか見たことがなかったのであるが、ご本人が動画を公開していた。
この動画を見る限り、それほど押しの強くない、どちらかというと気弱なタイプ。時々ツイッターなどで見かける文章とは、真反対の正確であることが良く伝わってくる。
この催しが、行われたのは2014.12のことであるが、性懲りもなく同じメンバーで同じことを繰り返して、やっている。
フライデーをパラパラ、あら、また半谷さん。がんばってエートスを取り上げてほしいですね〜。 pic.twitter.com/zMb9MgQgUW
— 4nwanelson (@4nwanelson) 2015, 5月 15 食品の放射線汚染はもう問題ない! 山菜を堪能するバスツアーで味わった福島の現状
2015年05月15日(金) 川口マーン惠美
雑多なメンバーが集まり、観光バスでいざ福島へ
「福島に山菜を食べに行こう!」というバスツアーの企画があったので参加した。東京工業大学の原子炉工学研究所の澤田哲夫先生と、福島の現地で八面六臂の大活躍中の地域メディエーター・半谷輝己氏の両氏が、発案者、および世話人。半谷氏のしている「メディエーター」というのは、地域住民と行政との間に立ち、情報やデータの見方、地域の文化や風習を"通訳"する仕事だ。
バスの中は、参加者の自己紹介でさっそく盛り上がる。原子力の専門家あり、環境省のお役人あり、ゼネコンの社員あり、某有名広告代理店の社員あり、変わったところでは、キノコの専門家でもある薬剤師の女性あり。元読売新聞の記者や、現役の朝日新聞記者、元東電の社員もいれば、中部電力やNUMO(原子力発電環境整備機構)の社員もいた。NUMOは、核廃棄物の処理に携わっている会社だ。
参加者の中で有名人としては、経済評論家の上念司氏。しかし、何と言ってもこの日のスターは、澤田先生行きつけの新橋のおでん屋さんの御主人「リョーさん」。このうら若き御主人は、「なんで僕がここにきてしまったかわかりません」という恍けたふりをしながら、実は極めて頭脳明晰。現地に着くと、澤田先生に抜擢されて、結局、一日中、漫然と行われた討論会やら宴会のまとめ役として鬼才を発揮することになるのだが、もちろん本人も、バスに乗ったばかりの私たちも、まだそんなことはつゆも知らなかった。
というわけで、5月9日、朝8時。雑多なメンバーで観光バスは満杯。ワイワイガヤガヤ、東京駅から、一途、伊達市の霊山町へ向かったのであった。ここは、一時、放射線量がとても高かった地域だ。
(中略)
ただ、食品の放射線汚染に関しては、もう問題はないようだ。欧米より10倍厳しい基準値さえ、たいていクリアしている。農薬まみれの作物や、添加物満載の食品、特に、煙草やお酒の方が、おそらく健康に対する被害は大きいとか。でも、お話も良いが、お腹が鳴る。
(中略)
一つだけ、コシアブラという山野に自生している山菜が、230ベクレル/kgで、基準値を超えていたらしい。だから、これは里山がっこうでは提供できず、半谷氏からのおもてなし。実は、欧米の基準は1000ベクレル/kgなのに、日本だけ100ベクレル/kgなので、それに対する無言の抗議のようだ。私たちも無言で美味しくいただく。全員、満腹。
たいへん楽しく、美味しい食事会であったが、しかし、実際問題として風評被害はいまだに大きいようだ。いくら安全と頭でわかっていても、嫌な人は嫌。もちろん食べたくない人は食べなくてもよいが、基準値や摂取制限などは、もう少し現実に合わせるべきではないかと思う。そうしないと、福島はいつまでたっても復興しない。
(中略)
また、これも上念氏の話だが、放射線の量は、1964年の東京の値が、震災のあとの福島の約200倍だったそうだ。中国の核実験のせいである。それについては、私も拙著『ドイツの脱原発がよく分かる本』の中で触れている。中国は1964年、日本人が東京オリンピックで浮かれている最中に大々的な核実験を開始し、公式発表しただけでも46回の核実験が、桜蘭遺跡周辺で69年まで続いた。放射能の総量は、チェルノブイリの被害の500万倍だ。ウイグル族からは19万人もの急性死亡者が出たという。
(中略)
さて、楽しく美味しかった福島山菜ツアーだったが、心が暗くなるような話も耳にした。福島には、"福島はもう安全だ"という主張を嫌う人たちもいるらしい。私たちは、福島の風評被害が収まり、1日も早く復興できるようにと願っているが、それが迷惑がられるとなると、何をしていいのかわからなくなる。
実際問題として、現在、東電が毎月被害者――赤ちゃんからお年寄りまで――に一律10万円を支払っており、さらに畜産業では、世帯当たり億単位の賠償金が支払われている。安全宣言が出ると、補償が止まる。それを恐れる人たち、あるいは、補償をもらえなかった人たちの原状回復訴訟など、被害者の補償や賠償にまつわるいろいろな思惑が交錯し、さらに、各種の支援団体の利害も絡む。大きなお金の動くところには、とかく問題が付きまとう。補償も除染も、いつかどこかで終わりにするべきなのだろうが、猫の首に鈴をつける政治家がいないといったところだろうか。
この方も問題ないと言いながら、食べたこと自体を自慢。そして、コーデックス委員会の安全基準も全く理解していないまま人の受け売り。さらにゆるせないのは「経済評論家」なる上念氏のデマをそのまま、受け売りしていること。彼の主張は、雑多なメンバーが集まり、観光バスでいざ福島へ
「福島に山菜を食べに行こう!」というバスツアーの企画があったので参加した。東京工業大学の原子炉工学研究所の澤田哲夫先生と、福島の現地で八面六臂の大活躍中の地域メディエーター・半谷輝己氏の両氏が、発案者、および世話人。半谷氏のしている「メディエーター」というのは、地域住民と行政との間に立ち、情報やデータの見方、地域の文化や風習を"通訳"する仕事だ。
バスの中は、参加者の自己紹介でさっそく盛り上がる。原子力の専門家あり、環境省のお役人あり、ゼネコンの社員あり、某有名広告代理店の社員あり、変わったところでは、キノコの専門家でもある薬剤師の女性あり。元読売新聞の記者や、現役の朝日新聞記者、元東電の社員もいれば、中部電力やNUMO(原子力発電環境整備機構)の社員もいた。NUMOは、核廃棄物の処理に携わっている会社だ。
参加者の中で有名人としては、経済評論家の上念司氏。しかし、何と言ってもこの日のスターは、澤田先生行きつけの新橋のおでん屋さんの御主人「リョーさん」。このうら若き御主人は、「なんで僕がここにきてしまったかわかりません」という恍けたふりをしながら、実は極めて頭脳明晰。現地に着くと、澤田先生に抜擢されて、結局、一日中、漫然と行われた討論会やら宴会のまとめ役として鬼才を発揮することになるのだが、もちろん本人も、バスに乗ったばかりの私たちも、まだそんなことはつゆも知らなかった。
というわけで、5月9日、朝8時。雑多なメンバーで観光バスは満杯。ワイワイガヤガヤ、東京駅から、一途、伊達市の霊山町へ向かったのであった。ここは、一時、放射線量がとても高かった地域だ。
(中略)
ただ、食品の放射線汚染に関しては、もう問題はないようだ。欧米より10倍厳しい基準値さえ、たいていクリアしている。農薬まみれの作物や、添加物満載の食品、特に、煙草やお酒の方が、おそらく健康に対する被害は大きいとか。でも、お話も良いが、お腹が鳴る。
(中略)
一つだけ、コシアブラという山野に自生している山菜が、230ベクレル/kgで、基準値を超えていたらしい。だから、これは里山がっこうでは提供できず、半谷氏からのおもてなし。実は、欧米の基準は1000ベクレル/kgなのに、日本だけ100ベクレル/kgなので、それに対する無言の抗議のようだ。私たちも無言で美味しくいただく。全員、満腹。
たいへん楽しく、美味しい食事会であったが、しかし、実際問題として風評被害はいまだに大きいようだ。いくら安全と頭でわかっていても、嫌な人は嫌。もちろん食べたくない人は食べなくてもよいが、基準値や摂取制限などは、もう少し現実に合わせるべきではないかと思う。そうしないと、福島はいつまでたっても復興しない。
(中略)
また、これも上念氏の話だが、放射線の量は、1964年の東京の値が、震災のあとの福島の約200倍だったそうだ。中国の核実験のせいである。それについては、私も拙著『ドイツの脱原発がよく分かる本』の中で触れている。中国は1964年、日本人が東京オリンピックで浮かれている最中に大々的な核実験を開始し、公式発表しただけでも46回の核実験が、桜蘭遺跡周辺で69年まで続いた。放射能の総量は、チェルノブイリの被害の500万倍だ。ウイグル族からは19万人もの急性死亡者が出たという。
(中略)
さて、楽しく美味しかった福島山菜ツアーだったが、心が暗くなるような話も耳にした。福島には、"福島はもう安全だ"という主張を嫌う人たちもいるらしい。私たちは、福島の風評被害が収まり、1日も早く復興できるようにと願っているが、それが迷惑がられるとなると、何をしていいのかわからなくなる。
実際問題として、現在、東電が毎月被害者――赤ちゃんからお年寄りまで――に一律10万円を支払っており、さらに畜産業では、世帯当たり億単位の賠償金が支払われている。安全宣言が出ると、補償が止まる。それを恐れる人たち、あるいは、補償をもらえなかった人たちの原状回復訴訟など、被害者の補償や賠償にまつわるいろいろな思惑が交錯し、さらに、各種の支援団体の利害も絡む。大きなお金の動くところには、とかく問題が付きまとう。補償も除染も、いつかどこかで終わりにするべきなのだろうが、猫の首に鈴をつける政治家がいないといったところだろうか。
「1964年の東京の値が、震災のあとの福島の約200倍だったそうだ」
であるが、これは、「東京の「放射能」は一万倍のデマ」で紹介したように全くのデマである。
核実験当時に東京に降っていた放射能量は、たかだか1000Bq/m2程度。
震災時に福島に1ヶ月で降った放射能量(非常にわかりにくくなっている)は、310万Bq/m2である。つまり、
「震災のあとの福島の方が、1964年の東京の値の約3000倍だった」
というべきなのである。半谷氏も、上念氏も、そしてそれを無批判に引用の形で掲載した川口氏も全員ともに放射能が怖いことは認めているようであるから、考えを改められてはいかがか。
国は1964年、日本人が東京オリンピックで浮かれている最中に大々的な核実験を開始し、公式発表しただけでも46回の核実験が、桜蘭遺跡周辺で69年まで続いた。放射能の総量は、チェルノブイリの被害の500万倍だ。
との記述も間違いである
核実験の年間放出量は、チェルノブイリ原発事故の数倍程度にしか相当しない。数万倍などとなるはずがないのである。この記述でわかることは、上念氏も、川口氏も、本音のところでは「放射能は怖い」と考えていることである。まさしく、矛盾する記述が出てくるために文章が股裂き状態となってしまい、読者に不快感を与えてしまう。
上念市の動画
怖くないと主張しながら、福島県の農産物を食べたこと自体を自慢する。そして、これらのツアーに毎回顔を出す、二人の男性。いったいこれらの費用は誰が出しているのか。豪華バスを貸し切って、著名人を参加させて、宣伝する。よく見ると、川口氏の文章にスポンサーの名前は書いてあったか・・・
川口氏は、最後には被害に遭った福島県の人を非難する文章で締めくくっている。加害者からカネをもらって、放射能汚染の実態を全く調べもしないまま(この期に及んで、基礎的な福島の放射能汚染の実態を知りもしないというのは、驚きである)、「おいしいもの」を食べて、このような文章を書いて恥ずかしくないのだろうか。
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フクシマからの放出放射能−核実験最盛期の全放出量さえ上回っていた2013年09月28日
放射能安全教育に使われていた赤い羽根募金2012年09月02日
というよりも人が集まらないから、スポンサーだけで行っている?
こういう集まりってキモイだろうなぁ、、。
だって集まっている人間が全員同じ方向いているんでしょ?
右向け右程ツマラナイ世界はないよね。
色々な人が千差万別の意見を言い合う世間が一番面白いのさ。
だからこそ安倍はNHKに「政府が右だという時、左も言わなくちゃ面白くならない」という事に気付いていない人間を送りこんじゃった訳だ。
例の美味しんぼ騒動もそうでしたよね。
私なんかは、新潟県内にも汚染を恐れての福島からの自主避難者が歴然といるのに、政府やマスコミは何を単純に福島県民VS他の都道府県民みたいな図式にして騒いでいるのか?不思議でしたもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/澤田哲生
「来年の夏は必ず福島で桃を食べよう」
2014年夏、初めて福島の桃を食べた瞬間、そのあまりのおいしさに感動し、そう胸に誓ったのです。
http://medg.jp/mt/?p=3568
今春、いわきに移住した女性歯科医のエッセイです。
「おいしい、おいしい」と立派な肩書きの方々が異口同音に語っていて不気味ですね。
http://www3.nhk.or.jp/news/newsweb/
この台湾の輸入規制についてのNHK解説員の解説に唖然としましたが、先生も松本サリン事件以来、NHKの解説を信用していないといっていたのを思い出し、本当だな、としみじみと思いました。「国民は安心して食べている」とのことを語っていて、えっ?!とびっくりしました。
いつまでこんなことがまかり通るのでしょうか。自称文化人にもうんざりですね。
食べません九州から買っています。
と言う
記事を皆さん、お忘れなきように!!
とても喜んで美味しそうに食べてる様には見えないな。
”お仕事お仕事”
ってな感じを受けるのはわたしだけかな?
マスゴミが作った世論調査
それが正しいとの前提での議論は
既に彼らの手中にあります。
マスゴミは世論調査結果も捏造している可能性があります。
キミたちは 頑張れ! 食べて応援!
内部被曝の恐ろしさ、WHOとIAEAの関係をよくわかっている私たちは 決して食べませんので!!
この人たちの健康状態を見守るにつれ、危険性に気が付く人もいるかもしれません。