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イラク軍支配の都市 ISがほぼ制圧か 最大の打撃
5月18日 5時25分

イラク軍支配の都市 ISがほぼ制圧か 最大の打撃
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イラクでは、過激派組織IS=イスラミックステートが、これまで政府軍が支配していた西部アンバール県の中心都市ラマディに攻勢をかけて、市内をほぼ制圧したもようで、イラク政府やアメリカなどの有志連合にとって大きな打撃となっています。
アンバール県の中心都市ラマディでは、ISが15日、市内の中心部に侵入して地元政府の庁舎などを制圧し、その後も政府軍との間で戦闘が続いてきました。地元の治安当局者などによりますと、ISは17日、政府軍に対し、爆発物を積んだ車による自爆攻撃を行ったうえ、軍の司令部の建物を制圧しました。
このあと、市内にいた政府軍のほとんどの部隊が退却し、ISがラマディ市内をほぼ制圧したもようで、ISを名乗る組織もインターネット上に「ラマディの全域を制圧した」とする声明を出しました。
ISが去年以降、広大な地域を支配してきたアンバール県の中で、中心都市のラマディは政府軍がかろうじてISの進撃を食い止めてきました。また、政府軍は先月はじめ、北部の主要都市ティクリットをISから奪還するなどアメリカ軍などの空爆の支援も受けて攻勢を強めてきました。
しかし、ISの反撃によってラマディがほぼ制圧されたことは去年8月にアメリカ軍などが軍事作戦に乗り出して以降、最大の打撃となり、イラク政府や有志連合によるISとの戦いは極めて厳しい状況に直面しています。

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