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ピースおおさか、まだ“自虐”? 「南京事件」ナレーション案に橋下氏「ノー」

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ピースおおさか、まだ“自虐”? 「南京事件」ナレーション案に橋下氏「ノー」

 戦争に関する「偏向展示」が指摘され、来年4月にリニューアルオープン予定の大阪市中央区の「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)が準備でつまずいた。「南京事件」の映像展示の原案について、出資する大阪府、大阪市の両トップが「行きすぎ」と再考を要求し、教科書に準拠したとするピースおおさか側は困惑。外部からは南京事件を扱うことに反対する声が上がる一方、日本の加害行為の展示を求める圧力もいまなお強い。正常化への道は険しそうだ。

虐殺ニセ写真を展示…撤去・修正が相次ぐ施設

 「表現内容が踏み込みすぎだ」。橋下徹市長は9月19日夜、ピースおおさかが計画する南京事件の映像展示について切り出した。

 産経新聞が同日付の朝刊で、映像に重ねるナレーションの原案内容が〈(日本軍によって)捕虜のほか女性や子どもを含む多数の住民が殺害された〉になっていると報道。橋下氏は同日朝は「問題ない」としたが、担当者に詳しい事実確認をして認識を改めた。

 ピースおおさかの運営財団は大阪府・市の共同出資で設立された。平成3(1991)年の開館後、旧日本軍の加害行為と説明した出所不明のニセ写真の展示が指摘され、撤去・修正に追い込まれるトラブルが相次いだ。多様な歴史の見方を示さず、日本をことさら糾弾する立場に立つ「自虐史観」といった批判の声が府市両議会や市民団体から上がった。

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