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 米特殊部隊がシリア領内での強襲作戦を実施し、過激派組織「イスラム国」(IS)幹部で組織の資金源とされる石油やガスなどの取引を担当していたアブ・サヤフ氏を殺害した。作戦で押収したコンピューターや携帯電話などから資金調達の流れを解明する考えで、カーター国防長官は声明で「ISに大いなる打撃を与えた」と成果を強調した。

 米メディアによれば、強襲作戦の際、IS側は女性や子どもを盾に応戦したが、米軍はアブ・サヤフ氏を含め十数人のIS兵士を殺害。アブ・サヤフ氏の妻でISのテロ活動に関与していたウム・サヤフ氏を拘束した。イラクに連行して取り調べ、組織や資金の流れの解明を急ぐ方針だ。

 当初の作戦ではアブ・サヤフ氏も拘束する計画だったが、強く抵抗するなどしたため殺害したという。