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人生いつも三日ボーズ

何も継続できない三日坊主のブログ

貧困女性とネットカフェ難民について考えてみた

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普段雑誌類はほとんど読まないのですが、なぜか「日刊SPA!」はちょくちょく読みます。きっとタイトルなどに釣られて読んでしまうのでしょう(笑)

 

貧困女性

そんな日刊SPA!ですが、最近の記事で「貧困」に関するこんな記事がありました。

 

 

最近はあまり聞かなくなった「ネットカフェ難民」ですが、そこに陥ってしまった女性たちへのインタビュー記事です。

 

一人目の女性に関しては「なぜこの生活になってしまったのか?」ということに触れられていませんでしたが、2人目の女性へのインタビューでは、やはり「以前の仕事が薄給激務で続けられなくなってしまった」というようなことが書かれていました。

 

たしかに日雇い派遣があらゆる分野で解禁となった2005〜2007年頃に話題となったネットカフェ難民ですが、約10年経過した今でも

 

・生活をしていくだけの給料を得ることができない

・アパートを借りるだけの費用を捻出できない

 

ということが、ネットカフェ難民に陥ってしまう原因になっているなと思いました。

 

ネットカフェ難民

実は、ぼくも東京に出てきたばかりの頃に1ヶ月だけネットカフェで生活していたことがありました。使用料金は1日2400円。1畳ぐらいの部屋でしたが、フルフラットシートという床がソファのような材質になっている部屋だったので、床でそのまま寝ることが可能でした。

 

ちなみに、泊まっていたのは新大久保にあった「ネットルームマンボー」というネットカフェでした。

そこには一人用の部屋、女性専用の部屋、カップル専用の部屋などがありましたが、ぼくのような長期滞在者は一番上の階に行かされ、そこには当時のぼくのように長期に渡ってそこを利用している人が数多くいました。

 

また、マンボーにはシャワーやコインランドリーもあったので、身なりを整えることもでき、仕事に必要な最低限の清潔感はキープすることができました(笑)

たしかシャワーが10分100円で、コインランドリーが200円で洗い〜脱水をしてくれて、乾燥機が10分100円だったと記憶しています。

 

ただ、やはりネットカフェ生活というのはお金がかかります。自炊はできないし、上のシャワーや洗濯機のように、何をするにもお金がかかりますからね。洗濯機を使うと1回につき700円ぐらい使っていました。

 

また、ネットルームにはドリンクバーが無かったので、飲み物もその都度自動販売機から購入する必要があります。もちろん冷蔵庫も無いので、ぼくが生活していた時期(6月〜7月)は足が早いものは買えませんでした。

 

2〜3日だけの生活ならまだ良いかもしれませんが、ネットカフェ生活を1ヶ月も2ヶ月も続けるとなると、結果的にアパートを借りて生活するようりも出費はかさむでしょう。実際問題、それが原因でアパートを借りるお金が捻出できないネットカフェ難民もいるみたいですからね。

 

ネットカフェ難民という実態が社会問題になった時に、そこからの脱出を支援する団体が全国各地で生まれました。有名なところだと、東京の「もやい」でしょうか。もやしじゃないですよ。

 

もやいとは?

<もやい>は、アパートで新生活を始める人々の、暮らしの基盤づくりをお手伝いします。


経済的に貧しく、人とのつながりにおいても孤立している。このことが今、路上・公園・施設・病院など、広い意味での「ホームレス状況」に置かれている人々にとって、自立をさまたげる大きな要因となっています。

そしてその「人間関係の貧困」を象徴するのが、「アパートに入居したくても連帯保証人が見つからない」という問題であると言えます。

 

私たちは、アパート入居に際して連帯保証人を引き受ると共に、共通の課題を抱える当事者同士の交流を通じて、社会的な孤立状態の解消をめざします。そして、人間関係を新しく紡ぎながら、安心して地域社会での生活を築けるよう、専門家の協力も得ながら、「困ったときにはお互いさま」と言えるつながりを作っていきます。

 

「自立」とは、ひとりで生きることではなく、つながりの中で生きること・・・人生の再出発を迎える皆さんと一緒に、新生活の基盤づくりをお手伝いする。そして、誰もが排除されることなく、安心して暮らせる社会をつくっていく。それが私たちの活動指針であり、理念です。 

(公式HPより引用)

 

こういう団体がもっと増えてくれれば良いなとは思う反面、こういうところに頼る人ってあまりいないんじゃないか?という懸念もあったりします。

 

日本人にありがちだと思うんですけど、こういうところに頼るのは「情けない」という風潮ってありますよね。ぼく自身、最初の会社を辞めるときによく「逃げるな」とか「根性がない」とか言われましたし。(参照:会社を辞めたい人に「他の人も苦労しているんだぞ」と言うのは逆効果

 

そういう風潮が無くなれば、もやいのような団体からの支援を受ける人も増えて、最初の記事にあるようなネットカフェ難民の女性が減ることにも繋がるんじゃないかなー?と思いました。

 

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