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【iPS細胞】パーキンソン病治療へ京大が6月にも計画申請 目の病気に続く臨床応用

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【iPS細胞】
パーキンソン病治療へ京大が6月にも計画申請 目の病気に続く臨床応用

iPS細胞によるパーキンソン病治療

神経細胞を脳に移植・再生

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って神経細胞を作り、パーキンソン病患者の脳に移植する再生医療の構想が動き出す。京都大の高橋淳教授らは6月にも臨床研究の計画を大学に申請し、来年から研究を始める見通しで、昨年の目の病気に続くiPS細胞の臨床応用として注目されそうだ。(黒田悠希)

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 ◆ドーパミンが減少

 パーキンソン病は体の運動機能が損なわれる神経系の難病で、主に50代以上で発症する。2011年の厚生労働省統計によると、国内の患者数は約14万人に上る。

 大脳の下にある中脳の「黒質(こくしつ)」と呼ばれる場所で、神経伝達物質のドーパミンを作る神経細胞が変性することで起きる。ドーパミンは運動機能を調節する働きがあり、黒質で作られ大脳深部の「線条体(せんじょうたい)」という場所に放出される。パーキンソン病患者は放出量が低下するため、体が動かなくなったり、顔の筋肉が固まったりする症状が出る。

 治療は一般に薬物療法で行われる。ドーパミンを作る際の材料物質を投与して補うものだが、重症患者では効果が落ちてしまう。病気が進行してドーパミンを作る神経細胞が減ると、材料を補充しても作れないからだ。根本的な治療に近づけるには、失われた細胞を移植する必要がある。

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