【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の林丙哲(イム・ビョンチョル)報道官は13日の定例会見で、現在の北朝鮮内部の状況について「粛清などで恐怖政治を強め、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の唯一領導(指導)体系の強化を図っていると、韓国政府は判断している」と述べた。
また、こうした動きが長期的に北朝鮮の体制にどのような影響を及ぼすか注視しているとした。
韓国情報機関の国家情報院によると、北朝鮮はこのほど、朝鮮人民軍で黄炳誓(ファン・ビョンソ)総政治局長に次ぐ実力者だった玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(韓国の国防部長官に相当)をはじめ、馬元春(マ・ウォンチュン)国防委員会設計局長、辺仁善(ビョン・インソン)軍総参謀部作戦局長、韓光相(ハン・グァンサン)朝鮮労働党財政経理部長を粛清した。玄氏は4月30日ごろ、平壌市内にある軍関連機関で数百人が見守る中、銃殺されたという。
金第1書記は権力強化のため、これまで70人余りの幹部を粛清したとされる。