ずっと髪を短くしたくて、でもいちいち周りの人から「おっ?髪きった?」ってタモリさんばりに言われるの本気で嫌で切れなかった。
でもやむを得ず切った。
ライブにいくから綺麗にととのえる、という大義名分を利用して美容室に行った。
もちろん「そろえてください 」というオーダーも可能だった。
でも欲求が勝った。
「かなり短くなりますけど?」とローマの休日以来はびこるお決まりのセリフを言われ、
「おねがいします」とオードリーになりたかったわたしは答えた。
切った結果やはり楽だ。
知ってる。この楽さ。
髪乾くの速ウィーーー
抜け毛なんだか少ないように思えるーー
でも出勤するといわれる。しかたない。
「あぁ、誰かと思った」
「昨日の見積のやつどうしたの?」
同期の同僚のことば。いいぞ、スルー大歓迎だしわかってるなお前…
「あのさ、この伝票なんだけどさ!」
事務のおばさまのことば。いいぞ、ガチなスルーだありがとう好きになったよ!
「かわいくなったね」コロス
「どうしたの?イメチェン?」イメチェンてなんだ。お前もコロス。
「わぁー!わぁ!(ジェスチャーで指チョキチョキ)」昭和やめろ。わたしも昭和だから。
「なんかあったの?大丈夫??!」昭和やめろ。失恋で髪切るイコールやめろ。わたしも昭和だっつうの。
友達たちはいいんだ。話題のひとつだし。興味さしてないだろうし。
たのむ。なにもいうな。
いちいち言ったのは怠惰なやつだけだった。
もう一度言う。
たのむ。髪を切ったごときで、何も、いうな。
自意識過剰BBAワロタ