ここから本文です
[ 前の映像 | 次の映像 ]

「大阪都構想」17日投票、史上最大の住民投票

TBS系(JNN) 5月16日(土)18時54分配信

 16日朝、大阪市内の中学校に運び込まれた投票箱。看板には「特別区設置住民投票」の文字が。大阪市を分割して新たに特別区を設置する、いわゆる「大阪都構想」の是非を問う住民投票が、17日に迫る中、市内365か所に上る投票所の設営作業が急ピッチで進められました。

 現在、24ある行政区を5つの特別区に再編し、選挙で選ばれた区長と区議会を設置するという大阪都構想。府と市の二重行政解消や住民自治の拡充がメリットとされています。

 「これからは、大阪市・府の垣根を取っ払って、大阪府・大阪都という単位で、大阪を核として、東の東京都に対抗する西の大阪都。今の大阪市のままがいいのか、それとも未来を考えて新しい大阪をつくっていくのか、みなさんと前を向いて進んでいきたい」(大阪維新の会 橋下徹代表)

 いよいよ17日に迫った史上最大の住民投票。大阪維新の会の橋下徹代表は、事前の世論調査で劣勢が伝えられる中、16日は住宅街をくまなく回って賛成を訴えました。メディアなどを利用した空中戦が得意な橋下氏には珍しい光景です。

 維新の党は、国会や地方の議員とその秘書ら1000人を大阪に結集させ、ビラ配りにノルマを課すなど巻き返しに必死です。

 一方、反対派もボルテージを上げています。

 「このまやかしの“大阪都構想”。市民の税収を使い込んで、大阪府の借金に使おうとしている、そうみえてならない都構想、なにが何でも反対しなければ、大変なことになります」(自民党 佐藤ゆかり議員)

 反対派の急先鋒である自民党は、大阪市が解体されれば住民サービスは低下し、地域コミュニティーを分断されるなどと猛反発。民主党や共産党などと共闘態勢で市民に反対を訴えます。市内のさまざまな団体にも反対の輪は広がっていて、16日も各地でデモ行進などが行われました。

 期日前投票の投票数は、15日までで過去最高のおよそ30万票。当日も高い投票率が予想される中、270万人都市の進路は、17日、決します。(16日17:32)

最終更新:5月17日(日)1時7分

TBS News i