
夜が明けて、
三人はファウンスに向けて旅立ちました。
西にあるという事しかしらないので、
とりあえず西にまっすぐ進むことにしました。
タケシは男三人のむさ苦しい旅で
道中窒息死しないか心配でした。 |

タケシ(ケッ!!なんで俺様がヤロー2匹にサンドされた状態で
歩かなきゃなんねーんだよ!!)
タケシが心の中でグチをこぼしながら歩いていると
向こうから黄色い声が聞こえてきました。
どうやら山の天然温泉に入っている女の子がいるようです。
三人は一致団結し女の子をのぞく事に決めました。
|

サズー「ええなー、若い子は。
ハータがいたらこんな事できねえもんなぁ」
サズーはハータがいなくなった事を心から喜びました。
タケシ「なんてことだ。オレは細目でよく見えん」
タケシは細目に生まれて来た事を呪いました。
|

三人は油断したのか、一人がのぞきに気づきました。
それは勤務中に息抜きをしていたジュンサーさんでした。
彼女は手早くタオルを巻き、
そっと銃を抜いて・・・ |

ジュンサー
「そこの金髪!
オマエを連続下着泥棒の容疑で逮捕する!」 |

タケシは警察に連れて行かれてしまいました。
シバ「まずいぞ!
これではファウンスに向かうどころではない!
なんとかして、タケシを救出しなければ!」
|

二人はタケシを乗せたパトカーを追いかけ
街へ入ると、電柱の張り紙が目に入りました。
シバ「そうか…タケシが捕まったのはこれのせいだったのか!」
『連続下着泥棒指名手配中!被害件数162件!
犯人の特徴、金髪、細目・・・』 |

サズー「金髪タケシそっくりの下着泥棒!?
てか、これタケシ本人だろ!?」
シバ「いや・・・アイツはもともと金髪ではないし、
こんなことをするヤツじゃない。ギリギリで」
サズー「とにかく、この本物の犯人を捕まえれば
タケシを返してくれるハズだ!」 |

その時、突如聞こえてきた悲鳴!!
「きゃーーー!!下着ドロよーーーーー!!」
「もしかして真犯人!?よし!行ってみよう!!!」
|

女子「まてーー!下着ドロボウーー!」
ヤナギ「うひゃひゃひゃひゃ!
これは全部ワシのもんじゃあ!」
どうやら、コチラに向かってくる
爺さんが下着ドロボウの真犯人のようです。 |

振り返るサズーを見たヤナギは驚きました。
サズーの顔はヤナギが青春時代に恋をしたサト子ちゃんに
そっくりだったのです!
「さ、サト子ちゃーーーん!」
ヤナギはサズーめがけて飛び込んできました。 |

ヤナギ「サト子ちゃぁぁん!
会いたかったぞ〜〜〜〜っ!」
サズー「ギャー!!なにすんだよ!」
ヤナギ「あれー?サト子ちゃん、
このわしのこと、忘れちゃったのー?
・・・それにしても、胸が無いぞ?」
「さわるんじゃねー!!このヤローーーッ!」
|

完全に頭に血がのぼったサズーは
ヤナギをぶっとばしました。 |

シバとサズーはヤナギを警察に突き出しました。
ジュンサー「これが真犯人!?
も、申し訳ありませんでした!
今すぐタケシさんをお返しします!」 |

シバ「タケシ…!?どうしたんだその顔!?」
タケシ「ボクは今日から真人間として
清く正しく生きていくことにしました!」
タケシは留置所での苦しい生活を得て、
真面目に更正したようです。
心清らかになったタケシを連れて、
一向は再び西を目指すことになりました。 |

ラティアス「皆さ〜ん待ってください!」
後ろから呼びかけるのはあのラティアスでした。
|

追いかけてきたラティアスは三人に話し掛けました。
ラティアス「天国に戻ってからいろいろ考えたのですが、
やっぱり皆さんと一緒にハータさんをお助けしたいと思い、
追いかけてきました。お願いします!
私も連れて行ってください!」
三人「えー、でもなぁ…」
ラティ「ご迷惑はおかけません!ポケモンの私がいることで、
不都合が出来るというのなら安心してください!ホラ!」
そういうとラティアスは煙に包まれて女の子に変身しました。 |

シバ・サズー「地の果てまで一緒に行きましょう!」
ラティアス「ヒエッ!ハ、ハァ…」
二人の行動に真面目人間タケシは頭をかかえるのでした。
タケシ「僕にはあの二人が何を考えているのか理解できないよ!」
ラティ「とにかく、ファウンスまでの案内は私に任せてください。
天界の仲間からいろいろと聞いてきましたから。
それと、私のことはこれからカノンとよんでくださいね」
一行はカノンを加え、
新たな気持ちでファウンスへの道を進みはじめました。 |

その頃、
ハータはファウンスの洞窟で変態に拷問されていた。
変態「さぁ、早くジラーチを目覚めさせろ!」
ハータ「イヤ!誰がアンタみたいな変態の言うことなんか!」
(サズー、タケシ、シバ!!早く助けに来てよ・・・!
この私がどうなってもいいのー!?) |

女子1名を加えテンションが上がったと思った三人でしたが・・・。
サズー「あ〜あ、何だか急に腹減っちゃったなぁ〜・・・」
タケシ「なにノンキな事を言ってるのです!!
今頃ハータさんが変態に拷問されているかもしれないのに!」
カノン「皆さん落ち着いて下さい!
すぐ先に街があるのでそこでお食事にしましょう!!」
一行は食事を摂る為、レストランへ向かいました。 |

カスミ「いらっしゃいませ…えっ!」
サズー「カ、カスミ!?なんでこんなところに!?」
カスミ「そういうアンタ達だって、なんでこんなところに…ハッ!
ちょっとサズー…!そのカワイイ子は誰よ!?」
サズー「いやぁこれにはちょっと事情がありまして…ニヤニヤ」 |

カスミ「事情なんて関係ないわよ!この最低男!」
カノンを見たカスミは、
てっきりサズーがハータから乗りかえたと早とちりしたのでした。
サズー「いや…これはその…」
カスミ「言い訳なんか聞くか!死ねェ!!」
|

渾身の一撃が決まりました。 |

さわぎを聞きつけた店長がやってきました。
店長「お客さんになんて事をしているんだ!
カスミ君、君はクビだなも!」 |

カスミ「そ、そんなぁ!私にはどうしてもお金がいるんです!
どうか働かせて下さい!」
店長「ダメダメ!お客様に乱暴を働くような子は、
たとえ見た目が良くても雇うことはできないんだなも!」
そうこう言い争っているうちに、
サズーの魂は天に昇りかけていました。 |

カスミ「クビなんか嫌ですっ!お金がどうしても必要なんです!
店長「悪いけど、よそ行ってほしいんだなも〜」
その時、あたりをさまよっていたサズーの魂が店長に憑依しました。
店長「人を殴っときながら、金がいるとかおかしいんだよ!
とっとと出てけ!このスカタン!」 |

店長に憑依しカスミに言いたい事を言ったサズーは
満足したのか自分の肉体へ戻りました。
サズー「まぁまぁ、店長の言い分も一理あるよ」
カスミ「・・・確かに…。
勤務中にエキサイトするなんて私がいけなかったんだわ・・・」
サズー「店長!カスミをクビにする前に
ココの自慢料理を出してくださいよ!!」
店長「しょうがないな〜。カスミちゃん!
辞める前にウチの自慢料理を出してちょうだいだなも!!」 |

一行はテーブルを囲んで、自慢料理を待つことにしました。
カノン「どんなのがでてくるのか、楽しみですね!」
タケシ「僕の料理より美味しいかな」
カスミ「お待たせしましたぁ〜♪」
|

四人は、自慢料理を口にしました。
ですがあまりのキテレツな味に
カノンは本音を出さずにはいられませんでした。
カノン「マズゥ!!」
カスミ「ええっ!?」
店長「カスミちゃん…」
|

そこへ突如、
何者かが勢いよくドアを開け店内へ入ってきました。
「話は全て聞いたぞ!
金に関するトラブルなら、私達にまかせたまえ!」 |

カスミ「ア…、アナタは!?」
「お金の事なら私たちポケフルへお任せください!」
「パート、アルバイト、自営の方もご融資OK!
今ならキモちゃんグッツも付いてきます!」 |

うまい話にのせられたカスミはサラ金親子に付いて行きました。
カスミ「そんなおいしい話があるなんて!!
カスミお金借りちゃいま〜す!!」
おっさん「ハハハ、じゃあ一緒においで!
契約書にサインしてもらわないとね!」
|

サズー「カスミ…大丈夫かな…
騙されて悪い奴らに売り飛ばされたりしないかな…」
タケシ「何とかしてあげたかったですね…」
シバ「俺たちは一度、カスミに助けられたしな…」
カノン「うううおおおぇぇぇええ」
カノンはまだマズい料理に苦しんでいました。
|

「も、もうダメ…お、おえ〜〜〜!」
カノンが吐き出した色んなモノに混ざって
光る石がコロリと落ちました。
シバ「ああっ!そ、それは心のしずく!」
カノン「え?この天界差し歯のことですか?」
シバ「それは地上ではスゴイ高値で取引されているんだ!
それがあれば、カスミを連れ戻すことができるぞ!」 |

カノンが吐き出した「心のしずく」をサラ金親子に渡す為、
4人はサラ金親子を追いかけました。
タケシ「よーし、あのサラ金親子からカスミを奪還するぜ!!」
カノン「まさか私がこんな形でお役に立てるとは思いませんでした!」
|

しかし、サラ金親子は飛行船に乗り、
空のかなたへ遠ざかっていくのでした。
シバ「クッ・・・徒歩で追いつくのは無理だ!」
サズー「気のせいか…?
まっすぐファウンスに向かっているような・・・」
|

?「今ごろ気付いても遅い!
アイツらは変態たちの刺客だったのさ」
4人の前におんぼろトラックが現れました。
|

海賊「乗りな!ヤツらのとこまで送ってやるよ!」
トラックを運転していたのは、あの海賊たちでした。
彼らは謎の変態に利用されていた事を知り
タケシたちに寝返ったのでした。
海賊「ここから先は地上の地獄とも言われるファウンスだ!
何が起こるかはわからない…。覚悟しろよ!」 |

自分たちが地獄のような気が
しないでもない二人でした。
|

四人を乗せたトラックがしばらく荒野を走リ続けると
一匹の愛くるしいピカチュウがトラックの前に現れました。
「サズーさん、サズーさん!私をお供にしてください!
今ならこのセレビィの守り石もあげますよ!」
|

サズー「ハァ?そんな汚ねぇ石コロいらねーよ!ペッ!」
サズーはピカチュウに向ってツバを吐きつけました。
ピカ「ま…、待って下さい!!」
サズー「オレたちにはもう別のお宝(心のしずく)があるんだよ!
とっと消えな!!黄色!」
ピカ「そんな…せめて理由くらい…!」
サズー「オイ!車を出せ!!」
トラックは再び走り出しました。 |

ついに一行はファウンスへたどり着きました。
|

コジロウ「ジャリボーイ&ガールよ!!
ここが変態がいるアジトへの隠し通路だ!!」
タケシ「よし!!ついに、この旅も最終局面だ!
みんな、行くぞ!」
一行がアジトに入ろうとしたその時です! |

ビシャス「なんだべ おめぇたちは〜?」
別の変態が現れました。 |

「ボクたちは謎の変態さんに頼まれて
ハータちゃんの元気をつけるためにやってきた
愉快なポケモントリオだよ!」
タケシたちは変装して進入することにしました。
ビシャス「んぁ?まぁとにかく案内するだ。ついて来るだよ」
一行はアジトの奥へ案内されました。 |

しばらく歩くと、小部屋で待機するように言われました。その時!
『ドンッ!!』
サズー「な、なんだ!?」
ビシャス「べッべッべッ!
おめぇら達がボスの首を狙っているのは、調査済みだべ!」
シバ「クッ・・・ココから出せ!!」
ビシャス「そんな事言われて出すバカはいないべ!!
冥土の土産にイイ事教えてやるべ!
この扉はパスワードを正確に入れなきゃココから出れねーべ!」 |

変態「せいぜい頭を使うこった!ハーッハッハッハッ!」
しかし、パスワードはただの飾りで
実際はつっかえ棒で扉を閉めているだけでした。 |

カノン「あー!もう!いったいどうすれば扉が開くのよ!」
でたらめにパスワードを入れても開かない扉に
カノンはイラついていました。
シバ「ええい、しゃらくせぇ!
要するに全パターン押せば正解はでるんだろ!
ここはオレにまかせろ!」 |

「まずはX!次はY!L!S!R!」
怪力のシバが渾身でボタンを押したので、
指は扉を突き抜け向こう側にいるビシャスに当たりました。
「くそうエラーだ!次はY!L!S!A…アタタタタタタタタ!」
扉を突き抜けた指が
上手い具合にビシャスの秘孔を突きました。 |

シバ「せめて痛みを知らずに安らかに死ぬがよい…」
ビシャス「あは〜いい気持ちだ〜 ちにゃ!」
仮面の男は破裂しました。 |

仮面の男もろとも扉を粉砕したタケシ一行は
途中壁にできた怪しいのぞき穴を見つけました。
サズー「オイ!見ろよ!!こんな所にのぞき穴があるぜ!!」
シバ「おぉ、なんだこの穴は!
まるでオレ達にのぞけと言わんばかりじゃないか!!」
タケシ「なに言ってるんですか!今は一刻を争う時なのですよ!」
サズー「かてぇこと言うなよ!息抜きも必要なんだよ!!」
シバ「では拝見…」
カノンの軽蔑の眼差しを尻目に2人は穴をのぞきました。 |

すると中には着替をしているハータの姿が!?
サズー「ハ、ハータ!!!?」
シバ「ううん、オレは細目でよく見えん…」
シバは細めに生まれてきた事を呪いました。
カノン「何やっているんですか!ハータさんを助けましょうよ!」
サズー「いやはや助けるも何も、
この壁は厚くてこうして見ているだけが精一杯…」 |

カノン「こんな壁なら
私がサイコウェーブで吹っ飛ばしてみせますよ!
えーい!」
カノンはラティアスになって壁を吹き飛ばしました。
サズー「カノン…、よけいなことを…!」
ハータ「サ、サズー!?」 |

ハータ「やっと助けにきてくれたのね!」
ハータはサズー達へ近づこうとしましたが、
変態の腕がハータを捕まえました。
変態「よくココまで来れたな!!クズどもよ!!」
タケシ「あっ!この人、ポケモンをフィールドワークする事で有名な
オダマキ博士じゃないですか!!」
オダマキ(変態)「へっ…!!
勢い余って仮面を付けるのを忘れてしまったぜ!」
シバ「この変態が!ハータを放せ!!」
オダマキ「フン・・!貴様らクズどもの言うことを聞くと思うか!!」
タケシ「なら力ずくで奪還してやる!!」 |

オダマキ「出来るものならやってみるがいい。来い!カスミ!」
オダマキに呼ばれて来たのは
ポケフルに連れて来られたカスミでした。
オダマキ「ハッハッハ!千年水晶のチカラを引き出せるのは、
このカモ女だけではなかったのだよ!」
カスミ「ごめんなさいタケシさん…。
私はどうしてもお金が必要なの!
二万五千円貯めて、スーパーファミコンを買いたいのよ!」
カスミはジラーチを呼びだそうとしました。 |

ハータ「たかがスーパーファミコンのために
ジラーチ呼ぶんじゃねぇっ!!!」
ハータの右フックがカスミのほおにクリーンヒット!!
ヒロインの立場がダメになりました。
|

しかしカスミが祈りはじめるとペンダントが邪悪な光を放ち、
変態の身体は見る見るうちに変体していきました。
オダマキ「フハハハ…!千年水晶の力を得た私に
キサマらクズ共が何をしようと無駄な事だ……!!!」
|

シバ「な、なんてデカさだ…!」
サズー「こんなのに勝てっこないよ・・・!」
タケシ「フッ…。私の事をお忘れかな?」
そこにはいつかの金髪の戦士タケシがいました。
カノン「タ・・・タケシさん?」
超タケシ「この時の為にオレは刑務所で修行していたのです!
変態め!覚悟しろ!!」 |

超変態オダマキと超タケシの
地球存亡をかけた戦いが繰り広げられました。
シバ「まずい!二人が全開パワーを出し続ければ、
この洞窟は崩壊してしまうぞ!
サズーたちは、外に非難するんだ!」
サズー「わ、わかった…!
タケシさん!シバさん!死なないで!」
戦うタケシを案じながら、サズーたちは洞窟から非難しました。 |

超タケシ「クソっ!さすがの私でも
ヤツのチカラにはかなわない・・・!」
シバ「助けにきたぞ!タケシ!」
「シバ!」
「タケシ…。俺はもともとオマエと同じタケシだった…。
だからオレとオマエは合体出来るハズだ!」
「・・・そうか!よし、やってみよう!!」
二人は合体の儀式を行いました。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!」
二人の体は一つになり超タケシバになりました。 |

タケシバ「これがオレたちの合体パワーだ!!」
タケシバの細目砲が、
オダマキのジラーチヘルメットを撃ち抜きました。
オダマキ「ぐわぁーーーっ!」 |

オダマキ「ハァハァ…!今のは効いたぞ…!
…だが、この程度で死ぬ私ではないわ…!」
タケシバ「し、しまった!タケシバピンチ!」
不意をつかれたタケシバは捕まってしまいました。
オダマキ「ひねりつぶしてくれるわ!」
タケシバ「うわーーーー!」 |

ピュンピュンピュン!
「ゴギャ!!目、目がぁー!」
マサト「タケシ!オマエだけにいいカッコはさせないぜ!」
いつぞやのマサトがレジンガー号に搭乗して助けに来ました。 |

オダマキ「ぐうぉぉぉぉぉおおお…!よくも…!よくもぉぉ…!
な、!なんだ!?体がいう事をきかない…!?」
オダマキの体は光はじめ、ボロボロと崩れていくのでした。
タケシバ「な、なんだ!?様子がおかしいぞ!」 |

崩れたオダマキの体から、なんとジラーチがでてきました。
ジラーチ「ありがとうございます!
アナタがオダマキを痛めつけてくれたおかげで
私はオダマキから出ることができました!
タケシバ「おお、そうだったのか…!
ではこれで一件落着だな!」
しかし笑顔のタケシバをよそに、
ジラーチの顔つきはゆがんでいくのでした。
ジラーチの心は、悪しき心に影響され
邪悪に染まっていたのです。 |

「な〜んちゃってバッキュ〜ン!」
ジラーチはタケシバに真実の目からビームを放ちました。
タケシバ「…!」
マサト「た、タケシィィィーーー!」
ジラーチ「あははは!
うす汚い人間なんて、みんな死んでしまえばいいのさ!」 |

マサト「心臓停止確認…
コレはもう助かりません…」
サズー「タケシさん…!」
?「その手術!僕に任せてください!!」 |

ケンジ「僕は神殿とか色々回って
医者に転職したドクターケンジです!」
カスミ「な…なんだか よくわからないけれど、
といかくタケシさんを・・・!!」
ケンジ「わかりました!みなさんは手術の間だけ
なんとかジラーチを押さえつけていてください!」
サズー「よしっ!任せろ!」 |

サズー、ハータ、カスミの三人は
ジラーチを押さえつけようとしました。
サズー「オマエは俺たちがくいとめる!」
ハータの右フック!
カスミの渾身の一撃!
サズーの異臭、だ液攻撃!
ジラーチ「ギニャアアアアアアア!」
三人の息のあった美しいトライアングルアタックで
うっかりジラーチを倒してしまいました。 |

「おのれぇ!よくもぉーーー!」
サズー「なんだ!?また別なのがでてきだぞ!」
ハータ「あれはきっと、千年水晶が吸収し続けた
人の心の闇だわ!」
カスミ「じゃあアレをやっつければこの戦いは終わるのね!」
しかし闇を殴ってもツバを吐いても効果がありませんでした。
サズー「くそう!どうしたらいいんだ!」 |

一方タケシバは昏睡状態の中で自分を呼ぶ声に気が付きました。
?「タケシ…!タケシよ…!」
タケシバ(…!?オレを呼ぶのは誰だ!?)
ボブ爺「私だタケシ!」
「アナタは…!あの時のご老体!」
「何をしている。目覚めるのだタケシよ!」
「だがオレのチカラでは結局何も出来やしない…
オレはここまでの男だったんだ…」
「違う。オマエこそが水晶のチカラを封じる者、
伝説の英雄の子孫なのだ!」
|

「な…!そんなデタラメを!オレは物心ついた頃から
ずっと山で暮らしていたんだ!一人でずっと…!
寂しくて分身の術で自分のコピーまで作ったんだぞ!」
「すまないタケシよ…。
一族の村が襲われたとき、幼いオマエを逃がすには
平和に暮らせるどこかにワープさせるしかなかったのだ。
「な、何をいっているんだ!?まさかアンタはオレの…」
「さぁゆけタケシよ。世界はオマエを必要としているぞ!」 |

ケンジ「タケシの心臓が再活動をはじめたぞ!」
タケシ「……オ…オレは…まだ死ねない…!」
必死で立ち上がろうとするタケシの前に、
気合のハチマキをつけたゴローニャがでてきました。
ゴローニャ「タケシさん!
みんなで力を合わせ、闇を追い払いましょう!」
タケシ「ゴローニャ!?何か手はあるのか!?」
ゴローニャ「気合です!
みんなの気合をタケシさんにあつめ、
気合玉を撃つのです!」 |

タケシバ「そうか!気合か!よし、うおおおおおおお!」
ケンジ「な、なんだ!タケシの体が回復していく…!?」
闇「ぬぅう、そうはさせぬ!」
闇の魔手がタケシに飛びかかる!
しかし、タケシから放たれた赤い光がそれを弾き飛ばしました。
闇「な…!?なんだと!?」
光の中に見えたのは、英雄として覚醒したタケシの姿でした。
闇「まさか…お前が…!」 |

英雄タケシ「オレはオマエを倒す!
伝説の英雄の勤めを果たすため…。いや、みんなを守るために!
地球のみんな!オラに気合を分けてくれ!!!」
サズー「そうか!みんな!タケシに手をかざすんだ!!」
一同「受け取れタケシーーー!!!」
タケシの手にみるみる気合が集まりました。
英雄タケシ「コレで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 |

銀河系を揺るがすタケシの気合玉が炸裂した!!!!
「ぐわぁあああああああ!ち、ちくしょぉおおおおぉ!!!」 |

「ギャアアアアアアアアーーーーー!!!」
闇はタケシと人々のチカラによって消滅しました。 |

爺「よくやったタケシ・・・。
オマエと仲間達が力を合わせたことで、
千年水晶に込められた闇を消し去ることができた。
オマエは寂しいと言っておったが、
今のオマエにはたくさんの仲間がいるではないか。
オマエはこれからは自分の信じた道を進みなさい。
では、さらばだタケシよ…」
英雄タケシ「ま、まってくれ!行かないでくれ、父さん!」
爺「タケシよ…オマエをいつまでも見守っているぞ…」 |

ボブ爺は光に包まれ消えていきました。
一同「お〜い!タケシーーー!」
英雄タケシ「みんな!」
荒れ果てたファウンスの大地は人々の気合パワーにより
よみがえろうとしていました。
英雄タケシ「終わったんだ…やっと…」 |

ジラ「う〜ん…ハッ!僕は今までなにを…?
そうだ!悪い心にあやつられて…」
ハータ「戦いは終わったのよ」
ジラ「えっ!?」
英雄タケシ「見ろよ、夜明けだ」
ハータ「きれい…」
この美しい星を決して滅ぼしてはいけないと
英雄と仲間達は朝日に固く誓ったのでした。 |

タケシ英雄伝
完 |

「ハイハイ!タケシ英雄伝は面白かったかな!?
じゃあ代金一万円ね!まいどどうも!」 |