掲載日 03年10月29日
 「タケシ英雄伝」後編だよ!

もくじ前編後編



夜が明けて、
三人はファウンスに向けて旅立ちました。
西にあるという事しかしらないので、
とりあえず西にまっすぐ進むことにしました。


タケシは男三人のむさ苦しい旅で
道中窒息死しないか心配でした。

タケシ(ケッ!!なんで俺様がヤロー2匹にサンドされた状態で
 歩かなきゃなんねーんだよ!!)


タケシが心の中でグチをこぼしながら歩いていると
向こうから黄色い声が聞こえてきました。

どうやら山の天然温泉に入っている女の子がいるようです。
三人は一致団結し女の子をのぞく事に決めました。


サズー「ええなー、若い子は。
 ハータがいたらこんな事できねえもんなぁ」

サズーはハータがいなくなった事を心から喜びました。
タケシ「なんてことだ。オレは細目でよく見えん」
タケシは細目に生まれて来た事を呪いました。



三人は油断したのか、一人がのぞきに気づきました。
それは勤務中に息抜きをしていたジュンサーさんでした。
彼女は手早くタオルを巻き、
そっと銃を抜いて・・・


ジュンサー
「そこの金髪!
 オマエを連続下着泥棒の容疑で逮捕する!」


タケシは警察に連れて行かれてしまいました。


シバ「まずいぞ!
 これではファウンスに向かうどころではない!
 なんとかして、タケシを救出しなければ!」


二人はタケシを乗せたパトカーを追いかけ
街へ入ると、電柱の張り紙が目に入りました。

シバ「そうか…タケシが捕まったのはこれのせいだったのか!」


『連続下着泥棒指名手配中!被害件数162件!
犯人の特徴、金髪細目・・・』

サズー「金髪タケシそっくりの下着泥棒!?
 てか、これタケシ本人だろ!?」


シバ「いや・・・アイツはもともと金髪ではないし、
 こんなことをするヤツじゃない。ギリギリで


サズー「とにかく、この本物の犯人を捕まえれば
 タケシを返してくれるハズだ!」

その時、突如聞こえてきた悲鳴!!

「きゃーーー!!下着ドロよーーーーー!!」


「もしかして真犯人!?よし!行ってみよう!!!」

女子「まてーー!下着ドロボウーー!」

ヤナギ「うひゃひゃひゃひゃ!
 これは全部ワシのもんじゃあ!」


どうやら、コチラに向かってくる
爺さんが下着ドロボウの真犯人のようです。

振り返るサズーを見たヤナギは驚きました。
サズーの顔はヤナギが青春時代に恋をしたサト子ちゃん
そっくりだったのです!

「さ、サト子ちゃーーーん!

ヤナギはサズーめがけて飛び込んできました。

ヤナギ「サト子ちゃぁぁん!
 会いたかったぞ〜〜〜〜っ!」
サズー「ギャー!!なにすんだよ!」

ヤナギ「あれー?サト子ちゃん、
 このわしのこと、忘れちゃったのー?
 ・・・それにしても、胸が無いぞ?」

「さわるんじゃねー!!このヤローーーッ!」


完全に頭に血がのぼったサズーは
ヤナギをぶっとばしました。

シバとサズーはヤナギを警察に突き出しました。

ジュンサー「これが真犯人!?
 も、申し訳ありませんでした!
 今すぐタケシさんをお返しします!」

シバ「タケシ…!?どうしたんだその顔!?」


タケシ「ボクは今日から真人間として
 清く正しく生きていくことにしました!」

タケシは留置所での苦しい生活を得て、
真面目に更正したようです。


心清らかになったタケシを連れて、
一向は再び西を目指すことになりました。


ラティアス「皆さ〜ん待ってください!」


後ろから呼びかけるのはあのラティアスでした。

追いかけてきたラティアスは三人に話し掛けました。
ラティアス「天国に戻ってからいろいろ考えたのですが、
 やっぱり皆さんと一緒にハータさんをお助けしたいと思い、
 追いかけてきました。お願いします!
 私も連れて行ってください!」

三人「えー、でもなぁ…」
ラティ「ご迷惑はおかけません!ポケモンの私がいることで、
 
不都合が出来るというのなら安心してください!ホラ!」
そういうとラティアスは煙に包まれて女の子に変身しました。

シバ・サズー「地の果てまで一緒に行きましょう!」
ラティアス「ヒエッ!ハ、ハァ…」
二人の行動に真面目人間タケシは頭をかかえるのでした。
タケシ「僕にはあの二人が何を考えているのか理解できないよ!」
ラティ「とにかく、ファウンスまでの案内は私に任せてください。
 天界の仲間からいろいろと聞いてきましたから。
 
それと、私のことはこれからカノンとよんでくださいね」

一行はカノンを加え、
新たな気持ちでファウンスへの道を進みはじめました。

その頃、
ハータはファウンスの洞窟で変態に拷問されていた。

変態「さぁ、早くジラーチを目覚めさせろ!」
ハータ「イヤ!誰がアンタみたいな変態の言うことなんか!」

(サズー、タケシ、シバ!!早く助けに来てよ・・・!
 この私がどうなってもいいのー!?)

女子1名を加えテンションが上がったと思った三人でしたが・・・。

サズー「あ〜あ、何だか急に腹減っちゃったなぁ〜・・・」
タケシ「なにノンキな事を言ってるのです!!
 今頃ハータさんが変態に拷問されているかもしれないのに!」

カノン「皆さん落ち着いて下さい!
 すぐ先に街があるのでそこでお食事にしましょう!!」

一行は食事を摂る為、レストランへ向かいました。

カスミ「いらっしゃいませ…えっ!」

サズー「カ、カスミ!?なんでこんなところに!?」

カスミ「そういうアンタ達だって、なんでこんなところに…ハッ!
 ちょっとサズー…!そのカワイイ子は誰よ!?」


サズー「いやぁこれにはちょっと事情がありまして…ニヤニヤ」

カスミ「事情なんて関係ないわよ!この最低男!」

カノンを見たカスミは、
てっきりサズーがハータから乗りかえたと早とちりしたのでした。

サズー「いや…これはその…」
カスミ「言い訳なんか聞くか!死ねェ!!」



渾身の一撃が決まりました。

さわぎを聞きつけた店長がやってきました。

店長「お客さんになんて事をしているんだ!
 カスミ君、君はクビだなも!」

カスミ「そ、そんなぁ!私にはどうしてもお金がいるんです!
 どうか働かせて下さい!」

店長「ダメダメ!お客様に乱暴を働くような子は、
 たとえ見た目が良くても雇うことはできないんだなも!」


そうこう言い争っているうちに、
サズーの魂は天に昇りかけていました

カスミ「クビなんか嫌ですっ!お金がどうしても必要なんです!

店長「悪いけど、よそ行ってほしいんだなも〜」


その時、あたりをさまよっていたサズーの魂が店長に憑依しました。

店長「人を殴っときながら、金がいるとかおかしいんだよ!
 とっとと出てけ!このスカタン!」

店長に憑依しカスミに言いたい事を言ったサズーは
満足したのか自分の肉体へ戻りました。

サズー「まぁまぁ、店長の言い分も一理あるよ」
カスミ「・・・確かに…。
 勤務中にエキサイトするなんて私がいけなかったんだわ・・・」

サズー「店長!カスミをクビにする前に
 ココの自慢料理を出してくださいよ!!」

店長「しょうがないな〜。カスミちゃん!
 辞める前にウチの自慢料理を出してちょうだいだなも!!」

一行はテーブルを囲んで、自慢料理を待つことにしました。

カノン「どんなのがでてくるのか、楽しみですね!」
タケシ「僕の料理より美味しいかな」


カスミ「お待たせしましたぁ〜♪」


四人は、自慢料理を口にしました。
ですがあまりのキテレツな味に
カノンは本音を出さずにはいられませんでした。

カノン「マズゥ!!」

カスミ「ええっ!?」

店長「カスミちゃん…」


そこへ突如、
何者かが勢いよくドアを開け店内へ入ってきました。

「話は全て聞いたぞ!
 金に関するトラブルなら、私達にまかせたまえ!」

カスミ「ア…、アナタは!?」


「お金の事なら私たちポケフルへお任せください!」

「パート、アルバイト、自営の方もご融資OK!
 今ならキモちゃんグッツも付いてきます!」

うまい話にのせられたカスミはサラ金親子に付いて行きました。

カスミ「そんなおいしい話があるなんて!!
 カスミお金借りちゃいま〜す!!」

おっさん「ハハハ、じゃあ一緒においで!
 契約書にサインしてもらわないとね!」

サズー「カスミ…大丈夫かな…
 騙されて悪い奴らに売り飛ばされたりしないかな…」

タケシ「何とかしてあげたかったですね…」

シバ「俺たちは一度、カスミに助けられたしな…」


カノン「うううおおおぇぇぇええ」

カノンはまだマズい料理に苦しんでいました。

「も、もうダメ…お、おえ〜〜〜!」

カノンが吐き出した色んなモノに混ざって
光る石がコロリと落ちました。

シバ「ああっ!そ、それは心のしずく!」
カノン「え?この天界差し歯のことですか?」


シバ「それは地上ではスゴイ高値で取引されているんだ!
 それがあれば、カスミを連れ戻すことができるぞ!」

カノンが吐き出した「心のしずく」をサラ金親子に渡す為、
4人はサラ金親子を追いかけました。

タケシ「よーし、あのサラ金親子からカスミを奪還するぜ!!」
カノン「まさか私がこんな形でお役に立てるとは思いませんでした!」



しかし、サラ金親子は飛行船に乗り、
空のかなたへ遠ざかっていくのでした。

シバ「クッ・・・徒歩で追いつくのは無理だ!」
サズー「気のせいか…?
 まっすぐファウンスに向かっているような・・・」


?「今ごろ気付いても遅い!
 アイツらは変態たちの刺客だったのさ」


4人の前におんぼろトラックが現れました。

海賊「乗りな!ヤツらのとこまで送ってやるよ!」


トラックを運転していたのは、あの海賊たちでした。
彼らは謎の変態に利用されていた事を知り
タケシたちに寝返ったのでした。

海賊「ここから先は地上の地獄とも言われるファウンスだ!
 何が起こるかはわからない…。覚悟しろよ!」


自分たちが地獄のような気が
しないでもない二人でした。


四人を乗せたトラックがしばらく荒野を走リ続けると
一匹の愛くるしいピカチュウがトラックの前に現れました。

「サズーさん、サズーさん!私をお供にしてください!
 今ならこのセレビィの守り石もあげますよ!」


サズー「ハァ?そんな汚ねぇ石コロいらねーよ!ペッ!」
サズーはピカチュウに向ってツバを吐きつけました。

ピカ「ま…、待って下さい!!」

サズー「オレたちにはもう別のお宝(心のしずく)があるんだよ!
 とっと消えな!!黄色!」
ピカ「そんな…せめて理由くらい…!」
サズー「オイ!車を出せ!!」


トラックは再び走り出しました。


ついに一行はファウンスへたどり着きました。


コジロウ「ジャリボーイ&ガールよ!!
 ここが変態がいるアジトへの隠し通路だ!!」


タケシ「よし!!ついに、この旅も最終局面だ!
 みんな、行くぞ!」


一行がアジトに入ろうとしたその時です!

ビシャス「なんだべ おめぇたちは〜?」


別の変態が現れました。

「ボクたちは謎の変態さんに頼まれて
 ハータちゃんの元気をつけるためにやってきた
 愉快なポケモントリオだよ!」

タケシたちは変装して進入することにしました。

ビシャス「んぁ?まぁとにかく案内するだ。ついて来るだよ」

一行はアジトの奥へ案内されました。

しばらく歩くと、小部屋で待機するように言われました。その時!
『ドンッ!!』

サズー「な、なんだ!?」
ビシャス「べッべッべッ!
 おめぇら達がボスの首を狙っているのは、調査済みだべ!」
シバ「クッ・・・ココから出せ!!」
ビシャス「そんな事言われて出すバカはいないべ!!
 冥土の土産にイイ事教えてやるべ!
 この扉はパスワードを正確に入れなきゃココから出れねーべ!」

変態「せいぜい頭を使うこった!ハーッハッハッハッ!」

しかし、パスワードはただの飾りで
実際はつっかえ棒で扉を閉めているだけでした。

カノン「あー!もう!いったいどうすれば扉が開くのよ!」

でたらめにパスワードを入れても開かない扉に
カノンはイラついていました。

シバ「ええい、しゃらくせぇ!
 要するに全パターン押せば正解はでるんだろ!
 ここはオレにまかせろ!」

「まずはX!次はY!L!S!R!」

怪力のシバが渾身でボタンを押したので、
指は扉を突き抜け向こう側にいるビシャスに当たりました。

「くそうエラーだ!次はY!L!S!A…アタタタタタタタタ!」

扉を突き抜けた指が
上手い具合にビシャスの秘孔を突きました。

シバ「せめて痛みを知らずに安らかに死ぬがよい…」


ビシャス「あは〜いい気持ちだ〜 
ちにゃ!

仮面の男は破裂しました。

仮面の男もろとも扉を粉砕したタケシ一行は
途中壁にできた怪しいのぞき穴を見つけました。
サズー「オイ!見ろよ!!こんな所にのぞき穴があるぜ!!」
シバ「おぉ、なんだこの穴は!
 まるでオレ達にのぞけと言わんばかりじゃないか!!」

タケシ「なに言ってるんですか!今は一刻を争う時なのですよ!」

サズー「かてぇこと言うなよ!息抜きも必要なんだよ!!」

シバ「では拝見…」

カノンの軽蔑の眼差しを尻目に2人は穴をのぞきました。

すると中には着替をしているハータの姿が!?
サズー「ハ、ハータ!!!?」
シバ「ううん、オレは細目でよく見えん…」
シバは細めに生まれてきた事を呪いました。
カノン「何やっているんですか!ハータさんを助けましょうよ!」
サズー「いやはや助けるも何も、
 この壁は厚くてこうして見ているだけが精一杯…」

カノン「こんな壁なら
 私がサイコウェーブで吹っ飛ばしてみせますよ!
 えーい!」
カノンはラティアスになって壁を吹き飛ばしました。
サズー「カノン…、よけいなことを…!」
ハータ「サ、サズー!?」

ハータ「やっと助けにきてくれたのね!」
ハータはサズー達へ近づこうとしましたが、
変態の腕がハータを捕まえました。
変態「よくココまで来れたな!!クズどもよ!!」
タケシ「あっ!この人、ポケモンをフィールドワークする事で有名な
 オダマキ博士じゃないですか!!」

オダマキ(変態)「へっ…!!
 勢い余って仮面を付けるのを忘れてしまったぜ!

シバ「この変態が!ハータを放せ!!」

オダマキ「フン・・!貴様らクズどもの言うことを聞くと思うか!!」
タケシ「なら力ずくで奪還してやる!!」

オダマキ「出来るものならやってみるがいい。来い!カスミ!」
オダマキに呼ばれて来たのは
ポケフルに連れて来られたカスミでした。
オダマキ「ハッハッハ!千年水晶のチカラを引き出せるのは、
 このカモ女だけではなかったのだよ!」

カスミ「ごめんなさいタケシさん…。
 私はどうしてもお金が必要なの!
 二万五千円貯めて、スーパーファミコンを買いたいのよ!」

カスミはジラーチを呼びだそうとしました。

ハータ「たかがスーパーファミコンのために
 ジラーチ呼ぶんじゃねぇっ!!!」

ハータの右フックがカスミのほおにクリーンヒット!!
ヒロインの立場がダメになりました。


しかしカスミが祈りはじめるとペンダントが邪悪な光を放ち、
変態の身体は見る見るうちに変体していきました。
オダマキ「フハハハ…!千年水晶の力を得た私に
 キサマらクズ共が何をしようと無駄な事だ……!!!」



シバ「な、なんてデカさだ…!」

サズー「こんなのに勝てっこないよ・・・!」


タケシ「フッ…。私の事をお忘れかな?」

そこにはいつかの金髪の戦士タケシがいました。
カノン「タ・・・タケシさん?」
超タケシ「この時の為にオレは刑務所で修行していたのです!
 変態め!覚悟しろ!!」

超変態オダマキと超タケシの
地球存亡をかけた戦いが繰り広げられました。

シバ「まずい!二人が全開パワーを出し続ければ、
この洞窟は崩壊してしまうぞ!
サズーたちは、外に非難するんだ!」

サズー「わ、わかった…!
 タケシさん!シバさん!死なないで!」

戦うタケシを案じながら、サズーたちは洞窟から非難しました。

超タケシ「クソっ!さすがの私でも
 ヤツのチカラにはかなわない・・・!」

シバ「助けにきたぞ!タケシ!」

「シバ!」

「タケシ…。俺はもともとオマエと同じタケシだった…。
 だからオレとオマエは合体出来るハズだ!」
「・・・そうか!よし、やってみよう!!」
二人は合体の儀式を行いました。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!」
二人の体は一つになり超タケシバになりました。

タケシバ「これがオレたちの合体パワーだ!!」

タケシバの細目砲が、
オダマキのジラーチヘルメットを撃ち抜きました。

オダマキ「ぐわぁーーーっ!」

オダマキ「ハァハァ…!今のは効いたぞ…!
 …だが、この程度で死ぬ私ではないわ…!」

タケシバ「し、しまった!タケシバピンチ!」
不意をつかれたタケシバは捕まってしまいました。

オダマキ「ひねりつぶしてくれるわ!」
タケシバ「うわーーーー!」

ピュンピュンピュン!
「ゴギャ!!目、目がぁー!」

マサト「タケシ!オマエだけにいいカッコはさせないぜ!」

いつぞやのマサトがレジンガー号に搭乗して助けに来ました。

オダマキ「ぐうぉぉぉぉぉおおお…!よくも…!よくもぉぉ…!
 な、!なんだ!?体がいう事をきかない…!?」


オダマキの体は光はじめ、ボロボロと崩れていくのでした。
タケシバ「な、なんだ!?様子がおかしいぞ!」

崩れたオダマキの体から、なんとジラーチがでてきました。
ジラーチ「ありがとうございます!
 アナタがオダマキを痛めつけてくれたおかげで
 私はオダマキから出ることができました!
タケシバ「おお、そうだったのか…!
 ではこれで一件落着だな!」
しかし笑顔のタケシバをよそに、
ジラーチの顔つきはゆがんでいくのでした。

ジラーチの心は、悪しき心に影響され
邪悪に染まっていたのです。

な〜んちゃってバッキュ〜ン!
ジラーチはタケシバに真実の目からビームを放ちました。
タケシバ「…!」
マサト「た、タケシィィィーーー!」

ジラーチ「あははは!
 うす汚い人間なんて、みんな死んでしまえばいいのさ!」

マサト「心臓停止確認…
 コレはもう助かりません…」

サズー「タケシさん…!」


?「その手術!僕に任せてください!!

ケンジ「僕は神殿とか色々回って
 医者に転職したドクターケンジです!」

カスミ「な…なんだか よくわからないけれど、
 といかくタケシさんを・・・!!」

ケンジ「わかりました!みなさんは手術の間だけ
 なんとかジラーチを押さえつけていてください!」
サズー「よしっ!任せろ!」

サズー、ハータ、カスミの三人は
ジラーチを押さえつけようとしました。

サズー「オマエは俺たちがくいとめる!」
ハータの右フック!
カスミの渾身の一撃!
サズーの異臭、だ液攻撃!

ジラーチ「ギニャアアアアアアア!」
三人の息のあった美しいトライアングルアタックで
うっかりジラーチを倒してしまいました

「おのれぇ!よくもぉーーー!」
サズー「なんだ!?また別なのがでてきだぞ!」
ハータ「あれはきっと、千年水晶が吸収し続けた
 人の心の闇だわ!」

カスミ「じゃあアレをやっつければこの戦いは終わるのね!」

しかし闇を殴ってもツバを吐いても効果がありませんでした。

サズー「くそう!どうしたらいいんだ!」

一方タケシバは昏睡状態の中で自分を呼ぶ声に気が付きました。
?「タケシ…!タケシよ…!」
タケシバ(…!?オレを呼ぶのは誰だ!?)
ボブ爺「私だタケシ!」
「アナタは…!あの時のご老体!」
「何をしている。目覚めるのだタケシよ!」
「だがオレのチカラでは結局何も出来やしない…
 オレはここまでの男だったんだ…」

「違う。オマエこそが水晶のチカラを封じる者、
 伝説の英雄の子孫なのだ!」

「な…!そんなデタラメを!オレは物心ついた頃から
 ずっと山で暮らしていたんだ!一人でずっと…!
 寂しくて分身の術で自分のコピーまで作ったんだぞ!」

「すまないタケシよ…。
 一族の村が襲われたとき、幼いオマエを逃がすには
 平和に暮らせるどこかにワープさせるしかなかったのだ。
「な、何をいっているんだ!?まさかアンタはオレの…」
「さぁゆけタケシよ。世界はオマエを必要としているぞ!」

ケンジ「タケシの心臓が再活動をはじめたぞ!」
タケシ「……オ…オレは…まだ死ねない…!」

必死で立ち上がろうとするタケシの前に、
気合のハチマキをつけたゴローニャがでてきました。
ゴローニャ「タケシさん!
 みんなで力を合わせ、闇を追い払いましょう!」
タケシ「ゴローニャ!?何か手はあるのか!?」
ゴローニャ「気合です!
 みんなの気合をタケシさんにあつめ、
 気合玉を撃つのです!」

タケシバ「そうか!気合か!よし、うおおおおおおお!」

ケンジ「な、なんだ!タケシの体が回復していく…!?」
闇「ぬぅう、そうはさせぬ!」
闇の魔手がタケシに飛びかかる!
しかし、タケシから放たれた赤い光がそれを弾き飛ばしました。
闇「な…!?なんだと!?」
光の中に見えたのは、英雄として覚醒したタケシの姿でした。
闇「まさか…お前が…!」

英雄タケシ「オレはオマエを倒す!
 伝説の英雄の勤めを果たすため…。いや、みんなを守るために!
 地球のみんな!オラに気合を分けてくれ!!!」


サズー「そうか!みんな!タケシに手をかざすんだ!!」

一同「受け取れタケシーーー!!!」

タケシの手にみるみる気合が集まりました。
英雄タケシ「コレで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

銀河系を揺るがすタケシの気合玉が炸裂した!!!!

「ぐわぁあああああああ!ち、ちくしょぉおおおおぉ!!!」

「ギャアアアアアアアアーーーーー!!!」





闇はタケシと人々のチカラによって消滅しました。

爺「よくやったタケシ・・・。
 オマエと仲間達が力を合わせたことで、
 千年水晶に込められた闇を消し去ることができた。
 オマエは寂しいと言っておったが、
 今のオマエにはたくさんの仲間がいるではないか。
 オマエはこれからは自分の信じた道を進みなさい。
 では、さらばだタケシよ…」
英雄タケシ「ま、まってくれ!行かないでくれ、父さん!」
爺「タケシよ…オマエをいつまでも見守っているぞ…」

ボブ爺は光に包まれ消えていきました。

一同「お〜い!タケシーーー!」
英雄タケシ「みんな!」
荒れ果てたファウンスの大地は人々の気合パワーにより
よみがえろうとしていました。
英雄タケシ「終わったんだ…やっと…」

ジラ「う〜ん…ハッ!僕は今までなにを…?
 そうだ!悪い心にあやつられて…」
ハータ「戦いは終わったのよ」
ジラ「えっ!?」
英雄タケシ「見ろよ、夜明けだ」
ハータ「きれい…」


この美しい星を決して滅ぼしてはいけないと
英雄と仲間達は朝日に固く誓ったのでした。


タケシ英雄伝


  完

「ハイハイ!タケシ英雄伝は面白かったかな!?
 じゃあ代金
一万円ね!まいどどうも!


STAFF LIST(順不同)
イログロ様・ニャモ様・らきー様・asuka様・神谷 サトシ様・酸化ヒ素様・ホーリーナイト様チョロ吉様ブルー様・
2MG様・ヤッスン様・マスター様・なな様・ミスターポケ様・管理人・他たくさんの方々
ご参加ありがとうございました。




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