
むか〜しむかし、
とある山奥に
タケシとタケシが住んでいました。 |

タケシは海へサンバを踊りに、
もう片方のタケシは川へせんたくに行くと、
川から怪しげなモノが流れてきました。 |

モノの正体はゴローニャでした。
タケシ「あぶなーい!」
タケシはあわてて川に入りました。 |

しかし
泳げないタケシは
おぼれてしまいました。 |

実は、
ゴロ−ニャは川でおよいでいただけでした。
ゴロ−ニャは おぼれたタケシを助けてあげました。
タケシ「いやいや、危ないところをありがとうございます。」
|

「なんちゃって!えいやっ!」
なんと恩知らずのタケシは
助けてくれたゴローニャにモンスターボールを投げ… |

ゲットしてしまうのでした。 |

しかし、ゴローニャは
タケシになついてしまいました。
その時です! |

「海賊に追われてるんだ!」
突然二人組が助けを求めてきました!
「僕はサズー。こっちはハータ。
お願いです!僕たちを助けてください!」 |

ハータ「あっ!
私たちを追いかけてた海賊だわ!」 |

海賊「ワーハッハッハッ!!ジャリガール!
おとなしくその千年水晶をおよこし!」 |

タケシ「千年水晶!?」
ハータ「ダメよ!これはお母様の形見ですもの!
誰にも渡せないわ!」 |

ゴローニャ「みなさん!
この場はオレに任せて逃げてください!」
突然ゴローニャが先頭におどりでました。
タケシ「ゴ、ゴローニャ…!オマエ…!」
ゴ「タケシさん…!短い間だったけど…、
オレはあんたと一緒にいた時が一番幸せだった!」
タ「ゴローニャ!やめろー!」
ゴ「ウオオオォォーーー!」
ゴローニャはおたけびを上げると敵陣へつっこみ大爆発しました。
タ「ゴローニャーーー!」 |

「やなかんじー!」
海賊が吹っ飛んだ後、タケシは
やっぱりゴローニャがいた所に戻ってきました。
そこでゴローニャのかけらを拾ったタケシは泣きながら
ゴローニャの名を叫び続けるのでした!
「うぉぉぉぉぉ!ゴローニャ〜〜〜〜!!」 |

と思いきや、かけらは単なる石コロで、
ゴローニャは大爆発する瞬間に
「気合のハチマキ」をつけ、
爆発後はちゃっかり
モンスターボールに入っていたという事実が
泣き終えた20秒後に発覚しました。 |

タケシたちは取り合えず、
もう一人のタケシがいるマイホームへ戻りました。
しかし、そこでタケシたちを待っているものは
予想外のものでした。 |

タケシ「な、なんだ、このジジイは!?」
ボブじい「ワシは石のエキスパートで有名なボブじいじゃ」
サズー「ボブじいさんならハータの石について何かわかるかもしれない!
ハータ、石を見せてあげなよ」
ボブじい「どれ、見せてもらうとするかの」
|

「ボブじいなんかどうでもいい!
オレの晴れ舞台を見るんだ!」
そういってニョロボンと一緒に踊っているのは
もう一人のタケシでした。
|

ハータ「話のジャマをすんじゃねぇ!!!」
ハータの右フックが
もう一人のタケシにヒット!!
奥歯がダメになりました。 |
じい「どれどれ、その石を見せてみなさい…。
ぬ!コ、コレは!《千年水晶》ではないか!?」
ハータ「千年水晶!?」
じい「さよう、この千年水晶の中には
願いをかなえるポケモン、《ジラーチ》が封印されているのじゃ」
サズー「そうか!それで海賊たちは
この石を欲しがっていたのか!」
じい「この千年水晶は決して悪いヤツらには渡してはいかん!
やつらはジラーチを利用してよからぬ事をしでかすに違いない!」
ハータ「私の家にあったペンダントが、
世界を滅ぼすかもしれないものだったなんて…!」 |

サマヨール
「ウヒョヒョ!どうやら秘密を知ってしまったようだな!
さぁ、おとなしく千年水晶を俺たちによこすんだ!」
千年水晶を手に入れようと、悪い刺客が乱入してきました。
|

ドゴーム「呼んだかい?」
効果音に反応してドゴームがまぎれてきました。 |

タケシ「だれもおまえなんか呼んでない!」
タケシの張り手がドゴームにヒットしました。 |

こうして、また一つ新しいトリビアが生まれた。
《ドゴームは呼ばれてない》
へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜… |

「ルンパッパさんは、いつも15へぇ以上ですね〜」 |

「80へぇいったので
金のモンスターボールを差し上げまぁ〜す」 |

タケシ「こんなものよりも岩ポケモンがほしかった!
いらない!」
ゴローニャ「って投げるなよ!」 |
その時、金のボールを
例の海賊が持っていってしまいました。
タケシ「あっコラ返しやがれ!」
タケシは人にとられるのは嫌でした。
海賊「こいつを返してほしければ、
オマエもトリビアで80へぇ以上を出してみな!」
海賊はトリビアが好きでした。 |

マサト「そのトリビア、僕に任せて下さい!!!」
突然マサトが乱入してきました。
マサト「とっておきのトリビアを教えてやるぜ!」 |
 |
マサトは柔道をやっていた。 |

ハータ「なっ…、なに!?」
くだらないトリビアに反応し、
千年水晶が輝き始めました。
そして、ある要塞に幽閉されていた
鋼の巨神兵が目覚めました。 |

しかし巨神兵は溶け出してしまいました。
巨神兵の正体はメタモンだったのでした。
一同は溶ける巨神兵を見て気分を悪くしました。 |

場の雰囲気を悪くしてしまったメタモンは
とりあえず怪光線を放ちました。
ハータ「やめてぇ! この家が燃えちゃう!」
|

燃え盛る我が家を目の当たりにして
タケシの中で何かが切れました。
タケシ「新 築 だ っ た の に…!」 |

チカラを解放したタケシに
メタモンがかなうわけありませんでした。
秒間50発の拳を浴びたメタモンは粉々になり、
それを見た海賊と悪い奴らは
そそくさと逃げていくのでした。
「今回は見逃してやる!おぼえてろよ〜!」 |

タケシはたくさん経験をつんだせいか、
シバに進化しました。
一同は火事場を忘れタケシが進化したことを
自分のことのように喜びました。 |

一方、火の手はもう一人のタケシを
確実に取り囲んでいました。 |

しかし、バックダンサーのニョロボンが
水鉄砲を使えたので
どうにか一命は取り留めました。
タケシはニョロボンに深く感謝しました。 |

そんな時、
ハータは心の中でフシギなポケモンの声を聞きました。
?「ハータ、海へ向かって…、ホエルオーを助けてあげて・・・!」
「ホエルオー!?」 |

ハータとサズー、タケシ、それにシバは
家をとびだし海へ行きました。
そこにはお腹を見せて浮いてる
ホエルオーの姿がありました。
この海は汚染されていたのです。 |

そしてホエルオーを捕獲しようとしている
悪い海賊三人組の姿もありました。
ニャ―ス「ホエルオーはニャー達がいただいてくニャー!」
ムサシ「カイオーガロボ7号で海を汚して
弱った水ポケモンを大量にゲットする作戦よ!」
コジロウ「幹部昇進、支部長就任、イイカンジ――!」
三人組の正体はポケモンマフィアだったのです。 |

ハータ「そんな事、絶対に許さない!」
ムサシ「へっ!止められるものなら止めてみな!」
しかし、今から泳いでホエルオーを救出することが
不可能なのはハータもわかっていました。その時です。
「大丈夫、ボクに任せて・・・!」
小さな声とともに、千年水晶が輝きだしました。
|

そう、千年水晶に封印されていた、
ジラーチが目覚めたのです。
ジラーチ「ハータ、後はボクにまかせて!」
|

真実の目を開いたジラーチは
「真実の目からビーム」を放ち、
カイオーガ号を真っ二つにするのでした。 |

「またやなかんじー!」
カイオーガ号は爆発し、
マフィアは空のかなたへと
吹っ飛びました。
しかしホエルオーは衰弱したままです。 |

そんな時、海をさすらっていたカスミが通りかかってきました。
一同「おぉ!おてんば人魚だ!!
お願いします!ホエルオーを助けて下さい!」
カスミ「なんだか良くわからないけれど、
カスミ様大アピールのチャンス!よーし、私にまかせて!」
カスミはホエルオーを助けることにしました。 |

「いっけーマイステディ!」
カスミは頼りになるスターミーを出そうとしましたが、
うっかりコダックを出してしまいました。
「コダァッッ…!」
しかもコダックは足をつってしまいました。
「ココココダァァァッ!」
|

ところがコダックの足の痛みが頭に到達したとき、
コダックは念力を発動したのでした。
念力により、たくさんのホエルオーが反応して
コダックのもとに集まってきました。
|

一方そのころ、4人は近くの浜に上がって
バカンスを楽しんでいました。
サズー「潮風がきもちいいぜ・・・!」 |

そしてコダックとホエルオーは
ミラクルパワーで海の汚染物を一箇所に集め、
宇宙のカナタへ吹き飛ばしたのでした。
カスミ「コダック!アンタってスゴイじゃないっ!」
|

カスミ「どおだった?私の活躍っぷりは!?」
タケシ「まぁまぁだな…って、うおっ〜〜〜!!!」
水にぬれたカスミを見て
興奮の限界を超えたタケシは
金髪の戦士に変身しました。
サズー「か、かしゅみぃいい…!」
タケシとサズーはカスミにメロメロでした。
|

その時、サズーは背後から殺気を感じました。
振り返るとハータが、
念力で集まってきたホエルオーを持ち上げていました。
ハータ「サズー!アンタは私だけを見ていればいいのよ!
この胸なし人魚!ホエルオーでペチャンコにされたくなかったら
さっさとここから消えな!」
サズーは腰を抜かしました。 |

カスミ「ハッ!
アンタみたいなカモカモ星人に負けるもんですか!
私なんかホエルオー3匹持ち上げちゃうわよ!」
カスミはハータに対抗しました。 |

シバ「オレなんか10匹はイケるぜ!」
チカラ自慢のシバも意味も無く
持ち上げバトルに乱入しました。
タケシ「やれやれ、あの眼は完全に好敵手出現に酔いしれる眼だ・・・。
見ろ、あの嬉しそうな顔を」
|

そのころ、大量の汚水を飲み込んだホエルオーは
だんだんと容態が悪くなってました。 |

タケシは持ち上がったホエルオーたちが
階段のように思えたので
ヒョイヒョイとのぼってしまいました。
|

「見ろ、人がゴミのようだ」
タケシは高いところに上がったので
とりあえずそう言いました。 |

なんて事をやっているうちに、
ホエルオーは
天に召されていきました。
|

ホエルオーが死んだことで
戦いの無意味さを知ったタケシたちは和解し、
カスミは海へ帰っていくのでした。
「また何かあったら呼んでね!」 |

いっぽうその頃、
天国へのぼって行ったホエルオーは
大きすぎたため天国への川から落ちてしまいました。
|

「さてと…オレたちもマイホーム(半焼)へ帰ろうぜ!」
事件も一段落ついたタケシたちは家路につこうとしました。
その時、何かがハータの体をわしづかみにするのでした。
「きゃ〜〜〜!助けてサズーー!」 |

それはガムテープで修理されたカイオーガ号に
乗っているあの海賊たちでした。
海賊「わーっはっはっは!
こんどこそ千年水晶はいただいた!」
ハータ「サズーーーっ!」
サズー「アイツら!やっぱりハータの石を狙ってたのか!」
そんな時、ハータの目の前にフシギな赤い鳥が現れました。 |

ハータ「あなたはだあれ?」
「私はラティアス。アナタたちを助けに来ました!」
|

ラティアスはそう言うと、
神秘的な光を放ちながら
ミストボールをタネマシンガン並に乱発するのでした。 |

乱発したミストボールは
海賊はもちろん、ハータにも当たってしまいましたが、
こんどこそ海賊たちを撃退することができました。
|

そんな時、
天国への川からホエルオーが落ちてきました!
シバ「な…!ホエルオーが落っこちてくるぞ!」
ラティアス「だいじょうぶ!任せて下さい!」
ラティアスがフシギな光を放つと、
ホエルオーの巨体はみるみるうちに小さくなっていきました。 |

ラティアスは、実は天国の使者でした。
「ホエルオーが下界に落ちたと知って、
先回りして待っていたんです。
もう少し遅れていたらホエルオーの激突で
アナタたちは助からなかったでしょう。
ホエルオは私が天国に連れて行きます。
ご迷惑をおかけました。」
そう言って、
ラティアスはホエルオーの魂をつれて帰ろうとしました。 |

しかしその時です!
ハータの体が宙に浮き、
上空にいるボーマンダのところへ
ひっぱられていくのでした。
タケシ「見ろ!あいつらだ!」
ボーマンダの背中に乗っていたのは、
昼間ハータからペンダントを奪おうとした
キルリアとサマヨールでした。
そしてその脇には怪しい人影が見えました。
|

ハータ「イヤーーー!離してぇ!」
謎の変態「フハハハハハ…!
ついに千年水晶を手に入れたぞ!」
サズー「やめろ!ハータをはなせ!」
変態「それはできんな。この娘はジラーチと
心を通わせる事が出来る大事な道具なのだ」
変態「これで私の野望は達成する!
ボーマンダ!ファウンスへ向かうぞ!」
変態たちを乗せたボーマンダは
超スピードで西の空へ消えていくのでした。
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サズー「くそう!なんでハータが…!」
ラティアス「ファウンス…、聞いたことがあるわ。西の最果て。
今だ手付かずの自然が残っているという境…」
タケシ「ケッ…!おもしれえじゃねえか!サズー!
ファウンスへ行って嬢ちゃんと取り戻すんだろ!強力するぜ!」
シバ「乗りかかった船だ。オレも付き合おう!」
サズー「タケシさん…!シバさん…!ありがとう…!
3人でハータを取り返しましょう!」
タケシ「そう!取られたら取り返す!」
|

「それがオレたち
ゲットバッカーズだ!」
こうしてサズーは奪還屋と共に
ファウンスへ旅立つのでした。
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タケシ英雄伝
後編へつづくよ! |