掲載日 03年10月29日
 みんなで作ったリレー小説
  「タケシ英雄伝」はじまるよ!

もくじ前編後編





むか〜しむかし、
とある山奥に
タケシとタケシが住んでいました。



タケシは海へサンバを踊りに、
もう片方のタケシは川へせんたくに行くと、
川から怪しげなモノが流れてきました。



モノの正体はゴローニャでした。

タケシ「あぶなーい!」

タケシはあわてて川に入りました。


しかし
泳げないタケシは
おぼれてしまいました。


実は、
ゴロ−ニャは川でおよいでいただけでした。

ゴロ−ニャは おぼれたタケシを助けてあげました。

タケシ「いやいや、危ないところをありがとうございます。」


「なんちゃって!えいやっ!」


なんと恩知らずのタケシは
助けてくれたゴローニャにモンスターボールを投げ…



ゲットしてしまうのでした。


しかし、ゴローニャは
タケシになついてしまいました。


その時です!



「海賊に追われてるんだ!」


突然二人組が助けを求めてきました!

「僕はサズー。こっちはハータ。
 お願いです!僕たちを助けてください!」




ハータ「あっ!
 私たちを追いかけてた海賊だわ!」


海賊「ワーハッハッハッ!!ジャリガール!
 おとなしくその千年水晶をおよこし!」


タケシ「千年水晶!?」


ハータ「ダメよ!これはお母様の形見ですもの!
 誰にも渡せないわ!」

ゴローニャ「みなさん!
 この場はオレに任せて逃げてください!」

突然ゴローニャが先頭におどりでました。
タケシ「ゴ、ゴローニャ…!オマエ…!」
ゴ「タケシさん…!短い間だったけど…、
 オレはあんたと一緒にいた時が一番幸せだった!」
タ「ゴローニャ!やめろー!」
ゴ「ウオオオォォーーー!」

ゴローニャはおたけびを上げると敵陣へつっこみ大爆発しました。
タ「ゴローニャーーー!」

「やなかんじー!」

海賊が吹っ飛んだ後、タケシは
やっぱりゴローニャがいた所に戻ってきました。

そこでゴローニャのかけらを拾ったタケシは泣きながら
ゴローニャの名を叫び続けるのでした!
「うぉぉぉぉぉ!ゴローニャ〜〜〜〜!!」


と思いきや、かけらは単なる石コロで、
ゴローニャは大爆発する瞬間に
「気合のハチマキ」
をつけ、
爆発後はちゃっかり
モンスターボールに入っていたという事実が
泣き終えた20秒後に発覚しました。


タケシたちは取り合えず、
もう一人のタケシがいるマイホームへ戻りました。

しかし、そこでタケシたちを待っているものは
予想外のものでした。

タケシ「な、なんだ、このジジイは!?」

ボブじい「ワシは石のエキスパートで有名なボブじいじゃ」

サズー「ボブじいさんならハータの石について何かわかるかもしれない!
 ハータ、石を見せてあげなよ」

ボブじい「どれ、見せてもらうとするかの」

「ボブじいなんかどうでもいい!
 オレの晴れ舞台を見るんだ!」


そういってニョロボンと一緒に踊っているのは
もう一人のタケシでした。

ハータ「話のジャマをすんじゃねぇ!!!」


ハータの右フックが
もう一人のタケシにヒット!!

奥歯がダメになりました。
じい「どれどれ、その石を見せてみなさい…。
 ぬ!コ、コレは!《千年水晶》ではないか!?」

ハータ「千年水晶!?」
じい「さよう、この千年水晶の中には
 願いをかなえるポケモン、《ジラーチ》が封印されているのじゃ」

サズー「そうか!それで海賊たちは
 この石を欲しがっていたのか!」

じい「この千年水晶は決して悪いヤツらには渡してはいかん!
 やつらはジラーチを利用してよからぬ事をしでかすに違いない!」

ハータ「私の家にあったペンダントが、
 世界を滅ぼすかもしれないものだったなんて…!」

サマヨール
「ウヒョヒョ!どうやら秘密を知ってしまったようだな!
 さぁ、おとなしく千年水晶を俺たちによこすんだ!」


千年水晶を手に入れようと、悪い刺客が乱入してきました。


ドゴーム「呼んだかい?」

効果音に反応して
ドゴームがまぎれてきました。

タケシ「だれもおまえなんか呼んでない!」


タケシの張り手がドゴームにヒットしました。

こうして、また一つ新しいトリビアが生まれた。

《ドゴームは呼ばれてない》

へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜…


「ルンパッパさんは、いつも15へぇ以上ですね〜」


「80へぇいったので
金のモンスターボールを差し上げまぁ〜す」

タケシ「こんなものよりも岩ポケモンがほしかった!
 いらない!」


ゴローニャ「って投げるなよ!」
その時、金のボールを
例の海賊が持っていってしまいました。

タケシ「あっコラ返しやがれ!」
タケシは人にとられるのは嫌でした。

海賊「こいつを返してほしければ、
 オマエもトリビアで80へぇ以上を出してみな!」

海賊はトリビアが好きでした。

マサト「そのトリビア、僕に任せて下さい!!!」


突然マサトが乱入してきました。

マサト「とっておきのトリビアを教えてやるぜ!」
マサトは柔道をやっていた。


ハータ「なっ…、なに!?」


くだらないトリビアに反応し、
千年水晶が輝き始めました。

そして、ある要塞に幽閉されていた
鋼の巨神兵が目覚めました。


しかし巨神兵は溶け出してしまいました。
巨神兵の正体はメタモンだったのでした。


一同は溶ける巨神兵を見て気分を悪くしました。


場の雰囲気を悪くしてしまったメタモンは
とりあえず怪光線を放ちました。

ハータ「やめてぇ! この家が燃えちゃう!」


燃え盛る我が家を目の当たりにして
タケシの中で何かが切れました。

タケシ「新 築 だ っ た の に…!」

チカラを解放したタケシに
メタモンがかなうわけありませんでした。

秒間50発の拳を浴びたメタモンは粉々になり、
それを見た海賊と悪い奴らは
そそくさと逃げていくのでした。

「今回は見逃してやる!おぼえてろよ〜!」


タケシはたくさん経験をつんだせいか、
シバに進化しました

一同は火事場を忘れタケシが進化したことを
自分のことのように喜びました。


一方、火の手はもう一人のタケシ
確実に取り囲んでいました。

しかし、バックダンサーのニョロボン
水鉄砲を使えたので
どうにか一命は取り留めました。

タケシはニョロボンに深く感謝しました。

そんな時、
ハータは心の中でフシギなポケモンの声を聞きました。

?「ハータ、海へ向かって…、ホエルオーを助けてあげて・・・!」

「ホエルオー!?」

ハータとサズー、タケシ、それにシバ
家をとびだし海へ行きました。

そこにはお腹を見せて浮いてる
ホエルオーの姿がありました。

この海は汚染されていたのです。

そしてホエルオーを捕獲しようとしている
悪い海賊三人組の姿もありました。

ニャ―ス「ホエルオーはニャー達がいただいてくニャー!」
ムサシ「カイオーガロボ7号で海を汚して
 弱った水ポケモンを大量にゲットする作戦よ!」
コジロウ「幹部昇進、支部長就任、イイカンジ――!」

三人組の正体はポケモンマフィアだったのです。

ハータ「そんな事、絶対に許さない!」


ムサシ「へっ!止められるものなら止めてみな!」


しかし、今から泳いでホエルオーを救出することが
不可能なのはハータもわかっていました。その時です。

「大丈夫、ボクに任せて・・・!」
小さな声とともに、千年水晶が輝きだしました。


そう、千年水晶に封印されていた、
ジラーチが目覚めたのです。

ジラーチ「ハータ、後はボクにまかせて!」


真実の目を開いたジラーチは
「真実の目からビーム」を放ち、
カイオーガ号を真っ二つにするのでした。

「またやなかんじー!」

カイオーガ号は爆発し、
マフィアは空のかなたへと
吹っ飛びました。

しかしホエルオーは衰弱したままです。

そんな時、海をさすらっていたカスミが通りかかってきました。
一同「おぉ!おてんば人魚だ!!
 お願いします!ホエルオーを助けて下さい!」


カスミ「なんだか良くわからないけれど、
 カスミ様大アピールのチャンス!よーし、私にまかせて!」


カスミはホエルオーを助けることにしました。

「いっけーマイステディ!」

カスミは頼りになるスターミーを出そうとしましたが、
うっかりコダックを出してしまいました。

「コダァッッ…!」
しかもコダックは足をつってしまいました。
「ココココダァァァッ!」

ところがコダックの足の痛みが頭に到達したとき、
コダックは念力を発動したのでした。

念力により、たくさんのホエルオーが反応して
コダックのもとに集まってきました。



一方そのころ
4人は近くの浜に上がって
バカンスを楽しんでいました。


サズー「潮風がきもちいいぜ・・・!」


そしてコダックとホエルオーは
ミラクルパワーで海の汚染物を一箇所に集め、
宇宙のカナタへ吹き飛ばしたのでした。


カスミ「コダック!アンタってスゴイじゃないっ!」

カスミ「どおだった?私の活躍っぷりは!?」


タケシ「まぁまぁだな…って、うおっ〜〜〜!!!」

水にぬれたカスミを見て
興奮の限界を超えたタケシは
金髪の戦士に変身しました。


サズー「か、かしゅみぃいい…!」
タケシとサズーはカスミにメロメロでした。

その時、サズーは背後から殺気を感じました。
振り返るとハータが、
念力で集まってきたホエルオーを持ち上げていました

ハータ「サズー!アンタは私だけを見ていればいいのよ!
 この胸なし人魚!ホエルオーでペチャンコにされたくなかったら
 さっさとここから消えな!」


サズーは腰を抜かしました。


カスミ「ハッ!
 アンタみたいなカモカモ星人に負けるもんですか!
 私なんかホエルオー3匹持ち上げちゃうわよ!」


カスミはハータに対抗しました。

シバ「オレなんか10匹はイケるぜ!」


チカラ自慢のシバも意味も無く
持ち上げバトルに乱入しました。

タケシ「やれやれ、あの眼は完全に好敵手出現に酔いしれる眼だ・・・。
 見ろ、あの嬉しそうな顔を」


そのころ、大量の汚水を飲み込んだホエルオーは
だんだんと容態が悪くなってました。

タケシは持ち上がったホエルオーたちが
階段のように思えたので
ヒョイヒョイとのぼってしまいました。


「見ろ、人がゴミのようだ」


タケシは高いところに上がったので
とりあえずそう言いました。

なんて事をやっているうちに、
ホエルオーは
天に召されていきました。


ホエルオーが死んだことで
戦いの無意味さを知ったタケシたちは和解し、
カスミは海へ帰っていくのでした。

「また何かあったら呼んでね!」

いっぽうその頃、
天国へのぼって行ったホエルオーは
大きすぎたため天国への川から落ちてしまいました。


「さてと…オレたちもマイホーム(半焼)へ帰ろうぜ!」

事件も一段落ついたタケシたちは家路につこうとしました。
その時、何かがハータの体をわしづかみにするのでした。

「きゃ〜〜〜!助けてサズーー!」

それはガムテープで修理されたカイオーガ号に
乗っているあの海賊たちでした。
海賊「わーっはっはっは!
 こんどこそ千年水晶はいただいた!」

ハータ「サズーーーっ!」

サズー「アイツら!やっぱりハータの石を狙ってたのか!」


そんな時、ハータの目の前にフシギな赤い鳥が現れました。


ハータ「あなたはだあれ?」


「私はラティアス。アナタたちを助けに来ました!」



ラティアスはそう言うと、
神秘的な光を放ちながら
ミストボールをタネマシンガン並に乱発するのでした。


乱発したミストボールは
海賊はもちろん、ハータにも当たってしまいましたが、
こんどこそ海賊たちを撃退することができました。

そんな時、
天国への川からホエルオーが落ちてきました!

シバ「な…!ホエルオーが落っこちてくるぞ!」

ラティアス「だいじょうぶ!任せて下さい!」

ラティアスがフシギな光を放つと、
ホエルオーの巨体はみるみるうちに小さくなっていきました。

ラティアスは、実は天国の使者でした。
「ホエルオーが下界に落ちたと知って、
 先回りして待っていたんです。
 もう少し遅れていたらホエルオーの激突で
 アナタたちは助からなかったでしょう。
 ホエルオは私が天国に連れて行きます。
 ご迷惑をおかけました。」


そう言って、
ラティアスはホエルオーの魂をつれて帰ろうとしました。

しかしその時です!
ハータの体が宙に浮き、
上空にいるボーマンダのところへ
ひっぱられていくのでした。
タケシ「見ろ!あいつらだ!」
ボーマンダの背中に乗っていたのは、
昼間ハータからペンダントを奪おうとした
キルリアとサマヨールでした。
そしてその脇には怪しい人影が見えました。



ハータ「イヤーーー!離してぇ!」

謎の変態「フハハハハハ…!
 ついに千年水晶を手に入れたぞ!」
サズー「やめろ!ハータをはなせ!」
変態「それはできんな。この娘はジラーチと
 心を通わせる事が出来る大事な道具なのだ」

変態「これで私の野望は達成する!
 ボーマンダ!ファウンスへ向かうぞ!」

変態たちを乗せたボーマンダは
超スピードで西の空へ消えていくのでした。



サズー「くそう!なんでハータが…!」

ラティアス「ファウンス…、聞いたことがあるわ。西の最果て。
 今だ手付かずの自然が残っているという境…」

タケシ「ケッ…!おもしれえじゃねえか!サズー!
 ファウンスへ行って嬢ちゃんと取り戻すんだろ!強力するぜ!」

シバ「乗りかかった船だ。オレも付き合おう!」


サズー「タケシさん…!シバさん…!ありがとう…!
 3人でハータを取り返しましょう!」

タケシ「そう!取られたら取り返す!」

「それがオレたち
 ゲットバッカーズだ!」


こうしてサズーは奪還屋と共に
ファウンスへ旅立つのでした。


タケシ英雄伝

後編へつづくよ!



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