
「はぁい♪わたしサトコ!
今日はママンの命令で
森に住むムサシおばあ様に
ステキなバースデイプレゼントを届けに行くの!」
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「見えたわ!
あれがムサシおばあ様の家ね!」 |

「キャッ!!
だ、誰!?」 |

エリカ「はじめまして。
私、魔女ハンター2級のエリカと申します。
この森に住む極悪魔女を討伐すべく、
やってまいりました。
アナタ、魔女について
なにかご存知ありませんか?」
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「イヤだわんっ!
この森には私のおばあ様しかいないわよ!」
「あら…ですが確かにこの森に
極悪魔女がいると聞いてきたのですが…」
「んもうっ!なんならいっしょに
おばあ様の家に行きましょうよ!」
そう言って二人はおばあさんの家に入った。 |

ムサシ「イーッヒッヒッヒッヒッ!」
「ま、魔女出たーーー!」
おばあさんは魔女だった。 |

ムサシ「おやおや!サトコじゃないか!?
私のうん十回目のバースデイを
祝いに来てくれたのかい?」
エリカ「孫!?サトコのおばあ様!?」
サトコ「そうだったわ!
おばあ様、お誕生日おめでとう!
これはママと私からのステキなプレゼントよ!」
エリカ「それはアフラトキシンにトリカブト、
ドクツルタケまで、
まぁ、猛毒のベビーハブネーク!?」
エリカは毒物マニアでした。 |

「あらあらまぁ嬉しいね!
よし、待っておいで。
今からコレを使って
おいしいおまんじゅうを作ってあげるよ!」
「えぇっ、その毒物で!?」
「まぁ嬉しい!!
おばあ様は料理の天才なのよ!」
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「おっ、おばあ様!
そのまんじゅう作り、ぜひ私におまかせくださいな!
(得体の知れない毒まんじゅうなんか食って
こんな所で死んでたまるか!チクショー!
こうなったらコレを使って
魔女をやっつけるしかないわ…!)」
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エリカは毒物を使い料理をはじめました。
エリカ「できましたおばあ様!
エリカ特性ゴクリンまんじゅうです!」
ムサシ「おお、
では さっそくいただこう! |

「ドグゥーーーーーーッ!」
ムサシは勢いよく血を吐きました。
サトコ「キャー!どうしたのおばあ様!」
「な…なんなんじゃ、
このまんじゅう…!?」
「なんだかんだと聞かれたら…!」
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ムサシ「ハッ…!オ、オマエは
オカマ魔女のコジロウ!!」
コジロウ「オーホホホッ!気付かれてしまったわ!」
エリカ「あのワルの2文字…!
あれぞ私が探していた極悪魔女ですわ!
私ったらてっきりサトコのおばあ様が極悪魔女だと…」
ニャース「孫からのプレゼントを
特性の魔法薬にすり替えたニャーたちの作戦は
みごとに大成功だニャース!」
コジロウ「ごらんなさい!
ムサシの体が変化していきますわ!」 |

エリカ「きゃぁぁ−♪
お、おばぁさまぁぁ!!」
エリカの表情は
コトバとは裏腹に何ナゼかとっても楽しそうだった。
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ムサシ「だぁー」
サトコ「お、おばあ様が
赤ちゃんになっちゃたわ!」
コジロウ「オーホホホッ!
このベビームサシを最強の極悪魔女に育てあげ、
世界中を恐怖と混乱におとしいれてやるのよ!」
ニャース!ベビーを連れてきなさい!」
ニャース「アイアイニャース!」 |

ニャース「さぁ、こっちに来るのニャー!」
「ガブリッ!!」
「ニャー!!いたいニャース!」
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コジロウ「えーい!こうなったらコレを使うしかないわ!」
エリカ「ああっ!
そ、それは私も定期購読してる
乙女のバイブル月刊イケメン!?」
「ほーら、コイツが欲しければここまで来なさ〜い」
サトコ「ダメよムサばあ!行っちゃダメ!」
しかしムサシは神速でコジロウたちを追いかけた。
ニャース「いい感じだニャー!これをエサにすれば
ムサシを極悪魔女にするのも簡単だニャース!」
「大変!このままだと、
おばあ様が極悪魔女に再教育されちゃうわ!」
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エリカ「サトコさん、おばあ様を追いましょう!
(コジロウさえ捕まえれば
私はハンター1級へ進級よ!)」
「ええ!それに、あんな悪いオカマ魔女を
世の中にのさばらせてはいけないわね!」
二人の少女はしっかり手に手をとりあって、
コジロウを追うことを決意したのであった。 |

「そうと決まればさっそく行動開始ですわ!
(進級のために!)」
「え、エリカちゃん、あれ…!」
「あれは…」
「さすがハイハイ…」
いくら神速と言えど、
赤ちゃんムサシのスピートは
さほど速くなかった。 |

「あっ!
草陰に隠れましたわ!」
「よーし!
捕まえるわよ〜!」 |

「…って、どわーーーっ!!」 |

ニャース「極悪魔女に育てるつもりが、
極悪レディースになっちまったニャース!」
コジロウ「こここ…
こんなつもりじゃ無かったんです!
すいません!すいません〜〜〜!」
コジロウとニャースは泣いてあやまった。 |

「泣いてあやまるなんて、
本物のワルじゃないわ!
うわーーー!!」
「エ、エリカちゃーーーん!!」 |

その時、
サトコの肩に誰かの手が置かれた
「はぁい彼女、
何かお困りのようだね?」 |

「ア、アナタはスーパースターのダイゴ様!?」
ダイゴ「ボクの事を知ってる…
今は世の中いろんな男がいるけど、
結局ボクが一番強くてすごいん(略」
「実は私のおばあ様が…」
「なんだって!?
キミのおばあちゃんが極悪レディースに!?」 |

「それは いちだいじネ!」
「え、あっ!ルビーちゃん!?いつのまに!?」
ルビー「話は聞かせてもらったわ!
おばあちゃん救出、
友達として私も手伝ってあげるね!」
|

「さっそく
このナックラーに乗って追いかけましょ!」
「うわぁ、トロそ〜」 |

サトコ「さぁダイゴ様もいっしょに乗って!」
ダイゴ「うわぁトロそ〜」
ルビー「ちょ、ちょっと!なにこの男!
私とサトコの間に入らないでよ! |

「やっておしまい!ナックラー!」
「はぁうっ!?」
ナックラーはダイゴに食らいついた。
すると、ナックラーの体が煙に包まれ…
「ムーンナックラーパワー!
メイクアーップ!」
「やったー!ナックラーが進化したー!」 |

「あんな子娘にかまってたらラチがあかない!
サトコちゃん!
ボクと二人でおばあさんを追いかけよう!」
「ええ!?」
「オイまてこらー!」
ダイゴはサトコの腕を引っ張り、
部下のメタングに乗っかった。
「何なの?何なのコノ気持ち…」
サトコはちょっとだけトキめいていました。
|

そのころ、
ムサシはエリカをバイクに乗せて爆走していた。
「ガッハッハ!ねぇちゃん!
落ち込んでばかりいると老けるぜ〜!」
「ああぁ・・・、本物の極悪魔女はどこにもいないし…
このままでは進級どころか降格ものよ・・・
ブツブツ…」 |

サトコ「いたわ!
ムサシおばあ様よ!!」
ダイゴ「よかった!
追いついたようだね!」
「ん?でも誰かといっしょみたい…」 |

「ほぎゃーーーーーー!
メンチ切り合ってるーー!!」
ムサシとエリカは一触即発な状況だった。 |

ムサシ「な〜に、お嬢様ぶってんだよ!」
エリカ「アンタこそ、いい年してその髪型はなによ!」
「ふ…二人ともやめてよ〜!」 |

ムサシ「えーい!
レジスチル!!破壊光線だ!」
「レジー!! 」
|

エリカ「来なさいデオキシス!
「デオー!! 」
「こっちも破壊光線よ!!」
|

サトコ「イヤァ−−!!
た、大変なことになってる!」
ダイゴ「くっ…破壊光線合戦なんて、
ボクの前で何と美しくないバトルを…!
サトコちゃん、ポケモンバトルはボクが何とかするから、
君の友人とお婆さんをなんとかしてくれ!」 |

ダイゴ「いけ〜ボスゴドラ!」
ボスゴドラ「久々のバトルじゃあ!
大暴れしてやるけんのぉ!」
「よしっ、今のうちに…!!」
|

たたたたっ
バーン!!!!
「!!」
三匹のポケモン達が繰り出した
大技が合わさって大爆発をおこしたのです。
「はっ…!ダイゴさーん!!!」 |

煙が晴れるとダイゴは
アフロになっていました。 |

傷を負ったレジスチルは暴走を始めました。
「大変!レジスチルを止めなきゃ!」
|

「あらあら!
なんだか大変なことになてるみたいね」
「だ、だれアナタ!?」
「私は魔法のプリンセス、ミーちゃん!
ここはこの私におまかせあれ!」 |

「えい、撲殺♪」
|

爆発した。 |

なんとか爆発から逃れたサトコたち。
ダイゴ「ふぅ、みんな危ないところだったね!」
爆発の衝撃でなぜかダイゴの服だけが
ふっ飛んでいた。
|

サトコ「わーい!わーい!
裸だ裸だー♪」
パシャ!パシャ!
「オマエら 撮るのはやめろ!」 |

「嬉れし恥ずかしイケメンダイゴ様の・・・」
「やめてくれーッ!!!」 |
ムサシ「オラオラ!
このビデオを裏ルートに流されたくなかったら、
グリコのポーズでこっちに走ってきな!!
さもないとダイナマイト投げるわよっ!!」
「ならダイナマイトを選択します!」 |

ルビー「…やれやれ、
やっと追いついたと思ったら
何やってんだか…」
ルビーはあきれていた。
|

「ああっ!!いいところにいた!
キミ!何か着るものを
貸してくれないか!?」
「イヤ」 |

メタング「ダイゴさ〜ん!!
Tシャツとジーンズ
もってきましたよーっ!!」 |

レジスチル「このままでは、許さん!」
バラバラになったレジスチルの体が
液状になり、メタングに襲いかかる!
メタング「うわ〜〜〜!!」
レジスチルは、メタングを体に取り込み球体になった。
スチルメタンとなった!
スチルメタン「グァ〜〜〜〜!!
このメタングの体を手に入れた俺は無敵だ!!
キサマらなど足元にもおよばんわ!!!」 |

「えい、滅殺♪」
ミーの杖が問答無用で
スチルメタンのきゅうしょを貫いた。 |

なんとメチルメタンの体が金色に輝き始めた!!
「クックック…!
どうやらこのワシを本気にさせてしまったようだな!!!
ワシの体が光って唸るゥ!
オマエを倒せと輝き叫ぶゥッ!!
くらえっ必殺の・・・
ラスタァァァ・・パァァァァジッ!!!」
|

「ウゼーーーーーーッ!!!!」
「ぎゃあああああああ!」
4人はスチルメタンを袋叩きにしました。 |

サトコ「ああ…もう何がなんだか…ん?」
「アンタはオカマ魔女のコジロウ!!
今、こんな状態なのも、
もとはと言えばアンタのせいでしょ!
責任とりなさいよ!」
コジロウ「そ…そんなのムリよ!」
|

「ムリは承知!
いってこい!
コジロウシュート!!」
「イヤーーーー!!
そっちに行ったら殺されるーー!!!」 |

「と、見せかけて
この勢いにのって、
ムサシ強奪大成功〜!!」
「ああー!おばあ様ーーーっ!!」
「こんどこそ極悪魔女に
再教育してやるぜー!!」 |

「たっ大変よエリカ!
はやくムサばあを追わなくっちゃ!!」
エリカ「あ!?んな事よりも
ダイゴ様の服を用意してこいってんだ!
カゼでもひいたらどうすんだ、このボケっ!」
「すすすす、スミマセン〜!!」
ヤンキーの風格を身に付けたエリカに
サトコは逆らえず、服を買いに行く事にした。 |

(ああ言われたけど
やっぱりおばあ様を助けに行かなきゃ…)
サトコは悩みました。
エリカはサトコの帰りが遅いので
マジ切れ寸前でした。 |

「う〜ん、そうだわ!
私のかわいいパートナー、
ピカコに頼めばいいじゃない!」
サトコがモンスターボールを投げると、
ピカコが出てきました。
するとピカコは・・・・ |

ピカコ「おいコラ!ちょっとそこに正座しろ」
「え!?」
「オマエなぁいつも私に頼りすぎなんだよ!
たまには自分でなんとかしろよ!
それだからオマエのばあさんもさらわれるんだよ!
あ〜もう腹がたつなぁ!」
なぜかサトコはピカコに怒られた。
|

「ああもうキレた!
ポケモンに頼るんじゃねー!!」
「ハギャーーーーー!!」
怒ったピカコはかみなりを落とした。
|

ピカコ「ゲゲェーーーーッ!?
これは変わり身の術っ!!」
サトコ「このメスピカがっ!
ご主人様になにさらすんじゃい!!」
「ピカブッ!!」 |

「おばあさまーー!おばあさまーー!
…あのオカマ魔女、
いったいドコへ行ったのかしら…」
「あ…いた」 |

「ちょっと!
ムサシおばあ様はどこ!?」
コジロウ「へへ…まさか、一番信頼していた
相棒のニャースに手柄を横取りされるとはな…。
俺もとんだマヌケ魔女だぜ…」
「ニャース!?あの化け猫ポケモンが!」
「ムサシはニャースによってロケット団本部に連れてかれた。
ヤツは史上最強の極悪魔女になる素質がある…。
オマエら…もうヤツのことはあきらめるんだな。
本部にいる以上、連れ戻しに行っても死ぬだけだ…グフッ!」
「…だがそれでも私は
おばあ様を助けに行かなくては…」 |

エリカ「ロケット団…悪い魔法使いを育て
世界制服をもくろむ闇の秘密結社!」
「知っているの?エリカちゃん!」
「もちろんですわ!ロケット団は
私達魔女ハンターにとって最大の敵です!」
「エリカちゃん!
ロケット団本部まで私を連れて行って!」
「わかりました。
いっしょにおばあ様を助けに行きましょう!」
ルビー「サトコ!私も友達としてアンタを手伝うわ!」
ミー「一人の魔女っ娘としてロケット団のような
ワル軍団は撲殺しなくてはなりません!」
「ルビーちゃんにミーさん!」
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ダイゴ「もちろんボクもいっしょに行くよ!
ボクって悪は許せない性格だからね!!」
いつのまにかイマクニスーツを着た
ダイゴもかけつけてきた。
「ダイゴさん……よーし、
私たち4人でロケット団本部へ殴りこみよー!」
ダイゴは数に入れてもらえなかった。
中編へ続くよ!
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