掲載日 05年08月11日
 みんなで作ったリレー小説
  「魔女ッ子ムサシ」はじまるよ!

もくじ前編中編後編



「はぁい♪わたしサトコ!
 今日はママンの命令で
 森に住むムサシおばあ様に
 ステキなバースデイプレゼントを届けに行くの!」





「見えたわ!
 あれがムサシおばあ様の家ね!」



「キャッ!!
 だ、誰!?」


エリカ「はじめまして。
 私、魔女ハンター2級のエリカと申します。
 この森に住む極悪魔女を討伐すべく、
 やってまいりました。
 アナタ、魔女について
 なにかご存知ありませんか?」

「イヤだわんっ!
 この森には私のおばあ様しかいないわよ!」
「あら…ですが確かにこの森に
 極悪魔女がいると聞いてきたのですが…」

「んもうっ!なんならいっしょに
 おばあ様の家に行きましょうよ!」

そう言って二人はおばあさんの家に入った。

ムサシ「イーッヒッヒッヒッヒッ!」

「ま、魔女出たーーー!」


おばあさんは魔女だった。

ムサシ「おやおや!サトコじゃないか!?
 私のうん十回目のバースデイを
 祝いに来てくれたのかい?」

エリカ「孫!?サトコのおばあ様!?」


サトコ「そうだったわ!
 おばあ様、お誕生日おめでとう!
 これはママと私からのステキなプレゼントよ!」


エリカ「それはアフラトキシンにトリカブト、
 ドクツルタケまで、
 まぁ、猛毒のベビーハブネーク!?」

エリカは毒物マニアでした。

「あらあらまぁ嬉しいね!
 よし、待っておいで。
 今からコレを使って
 おいしいおまんじゅうを作ってあげるよ!」


「えぇっ、その毒物で!?」

「まぁ嬉しい!!
 おばあ様は料理の天才なのよ!」

「おっ、おばあ様!
 そのまんじゅう作り、ぜひ私におまかせくださいな!
 (得体の知れない毒まんじゅうなんか食って
 こんな所で死んでたまるか!チクショー!
 こうなったらコレを使って
 魔女をやっつけるしかないわ…!)」


エリカは毒物を使い料理をはじめました。

エリカ「できましたおばあ様!
 エリカ特性ゴクリンまんじゅうです!」

ムサシ「おお、
 では さっそくいただこう!

「ドグゥーーーーーーッ!」
ムサシは勢いよく血を吐きました。

サトコ「キャー!どうしたのおばあ様!」

「な…なんなんじゃ、
 このまんじゅう…!?」


「なんだかんだと聞かれたら…!」

ムサシ「ハッ…!オ、オマエは
 オカマ魔女のコジロウ!!」

コジロウ「オーホホホッ!気付かれてしまったわ!」
エリカ「あのワルの2文字…!
 あれぞ私が探していた極悪魔女ですわ!
 私ったらてっきりサトコのおばあ様が極悪魔女だと…」

ニャース「孫からのプレゼントを
 特性の魔法薬にすり替えたニャーたちの作戦は
 みごとに大成功だニャース!」
コジロウ「ごらんなさい!
 ムサシの体が変化していきますわ!」

エリカ「きゃぁぁ−♪
 お、おばぁさまぁぁ!!」


エリカの表情は
コトバとは裏腹に何ナゼかとっても楽しそうだった。

ムサシ「だぁー」

サトコ「お、おばあ様が
 赤ちゃんになっちゃたわ!」


コジロウ「オーホホホッ!
 このベビームサシを最強の極悪魔女に育てあげ、
 世界中を恐怖と混乱におとしいれてやるのよ!」

 ニャース!ベビーを連れてきなさい!」
ニャース「アイアイニャース!」

ニャース「さぁ、こっちに来るのニャー!」

「ガブリッ!!」

「ニャー!!いたいニャース!」

コジロウ「えーい!こうなったらコレを使うしかないわ!」
エリカ「ああっ!
 そ、それは私も定期購読してる
 乙女のバイブル月刊イケメン!?」

「ほーら、コイツが欲しければここまで来なさ〜い」
サトコ「ダメよムサばあ!行っちゃダメ!」
しかしムサシは神速でコジロウたちを追いかけた。

ニャース「いい感じだニャー!これをエサにすれば
 ムサシを極悪魔女にするのも簡単だニャース!」
「大変!このままだと、
 おばあ様が極悪魔女に再教育されちゃうわ!」


エリカ「サトコさん、おばあ様を追いましょう!
 (コジロウさえ捕まえれば
 私はハンター1級へ進級よ!)」

「ええ!それに、あんな悪いオカマ魔女を
 世の中にのさばらせてはいけないわね!」

二人の少女はしっかり手に手をとりあって、
コジロウを追うことを決意したのであった。

「そうと決まればさっそく行動開始ですわ!
 (進級のために!)」


「え、エリカちゃん、あれ…!」
「あれは…」
「さすがハイハイ…」


いくら神速と言えど、
赤ちゃんムサシのスピートは
さほど速くなかった。


「あっ!
 草陰に隠れましたわ!」

「よーし!
 捕まえるわよ〜!」



「…って、どわーーーっ!!」

ニャース「極悪魔女に育てるつもりが、
 極悪レディースになっちまったニャース!」
コジロウ「こここ…
 こんなつもりじゃ無かったんです!
 すいません!すいません〜〜〜!」


コジロウとニャースは泣いてあやまった。

「泣いてあやまるなんて、
 本物のワルじゃないわ!
 うわーーー!!」



「エ、エリカちゃーーーん!!」


その時、
サトコの肩に誰かの手が置かれた

「はぁい彼女、
 何かお困りのようだね?」


「ア、アナタはスーパースターのダイゴ様!?」

ダイゴ「ボクの事を知ってる…
 今は世の中いろんな男がいるけど、
 結局ボクが一番強くてすごいん(略」 
「実は私のおばあ様が…」 
「なんだって!?
 キミのおばあちゃんが極悪レディースに!?」


「それは いちだいじネ!」

「え、あっ!ルビーちゃん!?いつのまに!?」
ルビー「話は聞かせてもらったわ!
 おばあちゃん救出、
 友達として私も手伝ってあげるね!」


「さっそく
 このナックラーに乗って追いかけましょ!」

「うわぁ、トロそ〜」


サトコ「さぁダイゴ様もいっしょに乗って!」
ダイゴ「うわぁトロそ〜」  
ルビー「ちょ、ちょっと!なにこの男!
 私とサトコの間に入らないでよ!

「やっておしまい!ナックラー!」

「はぁうっ!?」

ナックラーはダイゴに食らいついた。
すると、ナックラーの体が煙に包まれ…

「ムーンナックラーパワー!
 メイクアーップ!」

「やったー!ナックラーが進化したー!」


「あんな子娘にかまってたらラチがあかない!
 サトコちゃん!
 ボクと二人でおばあさんを追いかけよう!」
「ええ!?」
「オイまてこらー!」

ダイゴはサトコの腕を引っ張り、
部下のメタングに乗っかった。

「何なの?何なのコノ気持ち…」
サトコはちょっとだけトキめいていました。

そのころ、
ムサシはエリカをバイクに乗せて爆走していた。

「ガッハッハ!ねぇちゃん!
 落ち込んでばかりいると老けるぜ〜!」
「ああぁ・・・、本物の極悪魔女はどこにもいないし…
 このままでは進級どころか降格ものよ・・・
 ブツブツ…」



サトコ「いたわ!
 ムサシおばあ様よ!!」

ダイゴ「よかった!
 追いついたようだね!」



「ん?でも誰かといっしょみたい…」


「ほぎゃーーーーーー! 
 メンチ切り合ってるーー!!」 


ムサシとエリカは一触即発な状況だった。


ムサシ「な〜に、お嬢様ぶってんだよ!」

エリカ「アンタこそ、いい年してその髪型はなによ!」

「ふ…二人ともやめてよ〜!」


ムサシ「えーい!
 レジスチル!!破壊光線だ!」


「レジー!! 」




エリカ「来なさいデオキシス!

「デオー!! 」

「こっちも破壊光線よ!!」


サトコ「イヤァ−−!!
 た、大変なことになってる!」



ダイゴ「くっ…破壊光線合戦なんて、
 ボクの前で何と美しくないバトルを…!
 サトコちゃん、ポケモンバトルはボクが何とかするから、
 君の友人とお婆さんをなんとかしてくれ!」


ダイゴ「いけ〜ボスゴドラ!」


ボスゴドラ「久々のバトルじゃあ!
 大暴れしてやるけんのぉ!」


「よしっ、今のうちに…!!」

たたたたっ
バーン!!!!

「!!」


三匹のポケモン達が繰り出した
大技が合わさって大爆発をおこしたのです。

「はっ…!ダイゴさーん!!!」


煙が晴れるとダイゴは
アフロになっていました。


傷を負ったレジスチルは暴走を始めました。

「大変!レジスチルを止めなきゃ!」


「あらあら!
 なんだか大変なことになてるみたいね」

「だ、だれアナタ!?」

「私は魔法のプリンセス、ミーちゃん!
 ここはこの私におまかせあれ!」


「えい、撲殺♪」




爆発した。


なんとか爆発から逃れたサトコたち。 


ダイゴ「ふぅ、みんな危ないところだったね!」 



爆発の衝撃でなぜかダイゴの服だけが
ふっ飛んでいた。 
 


サトコ「わーい!わーい!
 裸だ裸だー♪」


パシャ!パシャ! 

「オマエら 撮るのはやめろ!」



「嬉れし恥ずかしイケメンダイゴ様の・・・」

「やめてくれーッ!!!」


ムサシ「オラオラ!
 このビデオを裏ルートに流されたくなかったら、
 グリコのポーズでこっちに走ってきな!!
 さもないとダイナマイト投げるわよっ!!」


「ならダイナマイトを選択します!」



ルビー「…やれやれ、
 やっと追いついたと思ったら
 何やってんだか…」

ルビーはあきれていた。


「ああっ!!いいところにいた!
 キミ!何か着るものを
 貸してくれないか!?」


「イヤ」

メタング「ダイゴさ〜ん!!
 Tシャツとジーンズ
 もってきましたよーっ!!」

レジスチル「このままでは、許さん!」
バラバラになったレジスチルの体が
液状になり、メタングに襲いかかる!
メタング「うわ〜〜〜!!」
レジスチルは、メタングを体に取り込み球体になった。
スチルメタンとなった!
スチルメタン「グァ〜〜〜〜!!
 このメタングの体を手に入れた俺は無敵だ!!
 キサマらなど足元にもおよばんわ!!!」


「えい、滅殺♪」


ミーの杖が問答無用で
スチルメタンのきゅうしょを貫いた。

なんとメチルメタンの体が金色に輝き始めた!!
「クックック…!
 どうやらこのワシを本気にさせてしまったようだな!!!
 ワシの体が光って唸るゥ!
 オマエを倒せと輝き叫ぶゥッ!!
 くらえっ必殺の・・・
 ラスタァァァ・・パァァァァジッ!!!」




「ウゼーーーーーーッ!!!!」


「ぎゃあああああああ!

4人はスチルメタンを袋叩きにしました。


サトコ「ああ…もう何がなんだか…ん?」

「アンタはオカマ魔女のコジロウ!!
 今、こんな状態なのも、
 もとはと言えばアンタのせいでしょ!
 責任とりなさいよ!」


コジロウ「そ…そんなのムリよ!」



「ムリは承知!
 いってこい!
 コジロウシュート!!」


「イヤーーーー!!
 そっちに行ったら殺されるーー!!!」


「と、見せかけて
 この勢いにのって、
 ムサシ強奪大成功〜!!」

「ああー!おばあ様ーーーっ!!」

「こんどこそ極悪魔女に
 再教育してやるぜー!!」


「たっ大変よエリカ!
 はやくムサばあを追わなくっちゃ!!」

エリカ「あ!?んな事よりも
 ダイゴ様の服を用意してこいってんだ!
 カゼでもひいたらどうすんだ、このボケっ!」
「すすすす、スミマセン〜!!」
ヤンキーの風格を身に付けたエリカに
サトコは逆らえず、服を買いに行く事にした。


(ああ言われたけど
 やっぱりおばあ様を助けに行かなきゃ…)

サトコは悩みました。 


エリカはサトコの帰りが遅いので
マジ切れ寸前でした。


「う〜ん、そうだわ!
 私のかわいいパートナー、
 ピカコに頼めばいいじゃない!」 


サトコがモンスターボールを投げると、
ピカコが出てきました。 
するとピカコは・・・・

ピカコ「おいコラ!ちょっとそこに正座しろ」
「え!?」
「オマエなぁいつも私に頼りすぎなんだよ!
 たまには自分でなんとかしろよ!
 それだからオマエのばあさんもさらわれるんだよ!
 あ〜もう腹がたつなぁ!」


なぜかサトコはピカコに怒られた。


「ああもうキレた!
 ポケモンに頼るんじゃねー!!」
 

「ハギャーーーーー!!」 

怒ったピカコはかみなりを落とした。 


ピカコ「ゲゲェーーーーッ!?
 これは変わり身の術っ!!」


サトコ「このメスピカがっ!
 ご主人様になにさらすんじゃい!!」


「ピカブッ!!」

「おばあさまーー!おばあさまーー!
 …あのオカマ魔女、
 いったいドコへ行ったのかしら…」



「あ…いた」

「ちょっと!
 ムサシおばあ様はどこ!?」

コジロウ「へへ…まさか、一番信頼していた
 相棒のニャースに手柄を横取りされるとはな…。
 俺もとんだマヌケ魔女だぜ…」

「ニャース!?あの化け猫ポケモンが!」

「ムサシはニャースによってロケット団本部に連れてかれた。
 ヤツは史上最強の極悪魔女になる素質がある…。
 オマエら…もうヤツのことはあきらめるんだな。
 本部にいる以上、連れ戻しに行っても死ぬだけだ…グフッ!」


「…だがそれでも私は
 おばあ様を助けに行かなくては…」

エリカ「ロケット団…悪い魔法使いを育て
 世界制服をもくろむ闇の秘密結社!」
「知っているの?エリカちゃん!」
「もちろんですわ!ロケット団は
 私達魔女ハンターにとって最大の敵です!」

「エリカちゃん!
 ロケット団本部まで私を連れて行って!」

「わかりました。
 いっしょにおばあ様を助けに行きましょう!」

ルビー「サトコ!私も友達としてアンタを手伝うわ!」

ミー「一人の魔女っ娘としてロケット団のような
 ワル軍団は撲殺しなくてはなりません!」
「ルビーちゃんにミーさん!」



ダイゴ「もちろんボクもいっしょに行くよ!
 ボクって悪は許せない性格だからね!!」


いつのまにかイマクニスーツを着た
ダイゴもかけつけてきた。

「ダイゴさん……よーし、
 私たち4人でロケット団本部へ殴りこみよー!」

ダイゴは数に入れてもらえなかった。

中編へ続くよ!



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