
「よぉ兄弟!!助けに来たぜ!!」
「おお…!スイクン!ライコウ!ありがとう…!」
「・・・ポケモンが三匹…。
もしかしてアナタ達は、
はるかなる霊峰に関係のある
三匹のポケモンなのでは?」
ブルーはそういってバッグから透明な羽根を取り出した。
「ん?それは透明の羽根ではないか!
なぜそれをキミが?」 |

「実はこういうワケでして…」
「なるほど、予言に従い
はるかなるれいほうへ向かう途中、
この騒動に巻き込まれたわけか」
「だが伝説のポケモンに会うには
我々三犬からの証が必要なのだ。
サトシからは詳しく聞いていないのか?」
「も、申し訳ありません。
フロンティア団の件で頭がいっぱいだったもので…」
「本来は我ら三犬、順々に証をもらう必要があったのだが、
今回は特別にまとめて証を与えよう。
さあ羽根を貸しなさい」
「はい…」 |

三匹が羽根に向かって技を繰り出すと、
羽根は光り始め輝き始めた。 |

「これが虹色の羽根だ。
さぁ持って行くがよい」
「よーし!虹色の羽根、ゲットだぜ!!」
そして…
「オレはリラといっしょに、
着ぐるみ族としてエンテイ様を守っていくよ」
「ボクがやった事のしょく罪になれるとは思いません。
ですが一生かけてエンテイ様を守っていくとちかいます」
「そうか…いろいろあったけど、
がんばれよ!サトシ!」
「あぁ。ヒロシはあまり役に立たなかったけど
とにかくがんばってな!」 |

「待ちなさーい!」
「ミー!」
「ミ−様!?どうしたのですか!?」
「アナタ達の旅に、私もついていくわ!
私、一度外の世界が見てみたかったの」
「やれやれ…
この子は一度言い出した事は絶対に曲げないからな。
ヒロシよ、すまないがミーを旅に同行させてくれないか?
この子はワシとハナコたんの隠し子として、
産まれた時からほとんど外に出た事が無いのだ」
「ていうかオレのママとかよ!!」
サトシはショックを受けた。
|

「さてと、じゃあそろそろ出発しようか」
?「待ちたまえ!少年少女よ!!」
ヒロシ達が旅立とうとしたその時、二人の男が声をかけてきた。
「な、なんだ!?」
「ボクはダイゴ、こちらはミクリ。
今、ロータはマルノームとツインゴクリンに
城も街も飲み込まれ、大変な事になっている!
そこで、ボクたちのファンクラブ会員番号1番の女王様が
君たちの『マルノーム封印計画』をプロデュースするよう、
ボクたちにお願いしてきたのだ!」
「それともうひとつ…。
私達がここへ来る途中、三人の男女が
走り去っていった…。
何か嫌な予感がするから気をつけた方がいい。
さぁ このバネブー、通称Bちゃんに手を触れるのだ!!」 |

Bちゃん「えへへー、みんな、よろしくね!」
ヒロシ達はバネブーの手を握った。
「がんばるんだぞ!
Bちゃん!飛び跳ねる!!」
するとBちゃんは勢いよくジャンプして
はるかなるれいほうへ跳んでいった。
|

一向ははるかなるれいほうのふもとに到着した。
「ひゃ〜、さむいっ」
「頂上を見ろ!虹がかかっている!」
「予言に書かれているポケモンはこの山の頂上にいるよ。
でも、そこへはボクのジャンプで行くことはできないんだ。
ここでキミ達が手に入れた虹色の羽根が役に立つはずだよ!」 |

「じゃあ、虹色の羽根を真珠の上にかざしてね。
タッチ&ゴー!」
「うぁあーっ!!!」
虹色の羽根を真珠にかざすと地面に穴が開き、
ナゾの異空間に着いた。
「さあ、みんなボクについてきて。
撃墜されないようにね!」
「フフ・・・そう簡単にはやられないわよ」 |

「・・・ってきゃー!!」
余裕をかましていたのも束の間。
虚空からいきなりボスキャラが現れました。
「ど、どう見ても別のゲームのボスキャラ・・・」
「ってかホエルオーだろ!?」
「ここは伝説のポケモンの住む神聖な場所!!
よそ者は早々に去ってもらおうか!」
「ま、マズイ!ここは逃げよう!!」 |

「あんだとこのクジラ!
波導弾をぶちやるわ!」
「私たちにケンカを売ったことを地獄で後悔することね!」
二人は好戦的だった。
「ひえー!助けてー!」 |

?「そなた達!争いごとはやめなさい!」
「うーん…ハッ!まさかホウオウ様!?」
「ホウオウ!?」
ブルー達が振り向くと、虹色に輝く鳥ポケモンがはばたいていた。
「あの虹色の輝き…!、
まさかアナタが予言に書かれていた、
世界を救う伝説のポケモン!?」
「いいえ…それは違います。
私はただ虹色の羽根のパワーを感じ取り
アナタ達を迎えに来ただけ。
この世界を救うことのできる伝説のポケモンは、
この先にあるデオリハウスに引きこもっています」
「また引きこもりかよ!」. |

「さぁ乗ってください!
伝説のポケモンをふるい立たせる事ができるのは
もはやアナタ達だけです!!」
ヒロシ達はホウオウに乗り、
はるかなるれいほうの頂上へ向かった。 |

「見えました!
あの中に伝説のポケモン様が引きこもってます」
「こ…これがデオリハウス…?」
「ダンボール…」
「とにかく、ウジウジしてないで外にでなさい!」
デオキシス「な…なんだよぉ…」
「暗ッ!?」 |

「キミ達、ボク何か用?」
「予言によるロータの国に現れた災いから
救うことのできるポケモンはアナタらしいのよ。
お願い!チカラを貸してちょうだい!」
デオキシスはゲームボーイをやりはじめた。
「…って人の話し聞けーぇええ!!」
ヒロシはゲームボーイを 虹の彼方へ投げ飛ばした。 |

「キ、キサマァーッ!
引きこもりの唯一の宝物である
ゲームボーイブロスをよくもォ!!」
キレたデオキシスはフォルムチェンジした。
「フフ…アタックフォルムだぜ!
キサマなんか一撃で倒せるぜコノヤロー!」
「その息で悪〜い敵も倒してちょうだいよ!
デ・オ・キ・シ・ス・ちゃん☆」
「は、はいぃーッ!!」
ミーの怖さに神速で返事をするデオキシスだった。 |

「じゃ、じゃあまず災いについて調べますので
しばしお待ちを!!」
「早くしないと丸焼きよ!!」
「は、はい!!」
デオキシスはインターネットにアクセスして
ロータの街のライブ中継を表示した。
「これが災い…。
ん、こっコイツは…まさか!?」 |
 「あれは数週間前…」
デオママ「ちょっとデオ太郎!
またゴクリーンが冷蔵庫を丸のみしたわよッ!!もうイヤッ!!
ゴクリーンを飼い始めてから我が家の家計は火の車よ!!」
「ごめんよゴクリーン…、
引きこもりのボクじゃママに逆らえないんだ…。
今度はウチみたいな中流家庭じゃなくて、
外国の女王様にでも拾ってもらえよな」
「ゴク〜…」
「ゴクリーン!!元気でなー!!」
「ゴクー!ゴクー!!」
「これってもしかして、ボクがロータに捨ててきた
ペットのゴクリーンじゃん!!!
うわー!マルノームに進化したんだね!」
「オマエのペットかい!」 |

「オマエが捨てたペットなら
責任持って暴走止めろよな!」
「言われなくても行くぜ!
ウォォォォォ!ゴクリーン!!」
「はやっ!」
デオキシスは変身して飛んで行った。
「よし、私たちも追いかけましょ!」
「フフフ、出番だね!
さあ虹色の羽根を真珠の上にかざして!」 |

虹色の羽根をBちゃんの真珠の上にかざすと…。
ピッ
「ブーッ!
料金ガ不足シテイマス!!」
|

「なんでお金が必要なのよ!!」
「きっとこのブタはお金をエネルギーとして
移動でしているんだよ。…ってことでブルー頼んだよ!」
「ちょっと待て!何で私が!!」
「ボク引きこもりだからお金持って無いし…」
「私カワイイお子様だからお金持って無いし…」
「チッ!役に立たない連中だ!
この騒動が解決したら女王にたんまり請求してやるわ!!」
ブルーは嫌々バネブーの真珠に入金しました。 |

「ブーッ!モット入レテクダサイ!
モット・・・って壊れちゃったみたい!」
「ほらブルー!!もっと入れるんだ!」
「私だって、そんなに大金持ってないわよ!」
ブルーがそう叫ぶと奇妙な笑い声が聞こえてきた。
「オーッホッホッホッホ・・・」
「だ、誰!?」
「お久しぶりですわね、みなさん!」
「あ、この声は!
みんなのアイドル、マダム・ジュラ様だぁー!!」
 「いつからアイドルー!?」
「何やらお困りの様ですわね。
助けて差し上げましょう」 |

「壊れた電器製品を直すにはコレに限りますわ!
ルージュラ♪ルージュラ♪
みんなセレブー♪たあーーーーーっ!
ペガサスコメット掌底!」
「ひでぶぅ!」
  「お金入れてくれるんじゃないのぉ!?」
「あぁスッキリした…。
では、私達ハネムーンの途中ですので〜」
マダム・ジュラは殴るだけ殴ると去って行った。
|

「はぁ…、収入は無いけれど、
この激レア同人誌は手放せないよな、さすがに」
「ちょっとアンタ!それ何よ!!」
金目のものを見逃さないミー。
「えっでもこれはボクのお宝グッズ…」
「こらぁーヒロシ!!
高く売れるものがあるんなら初めから提供しなさい!!」
「わー!!ミーごめんなさーい!」
結局ロータがどこにあるのかわからず戻ってきたデオキシスが、
ヒロシの同人誌をヤフオクに売りに出した。
「わーい!けっこう高く売れたなあ。
これで足りるかな?」 |

「これだけあればいいでしょ?」
「うん!OKだよ!じゃぁ出発だ!」
 「おーーーー!!!」
「ヒロシ、凄いことになってら・・・」
|

一向は遥かなる霊峰を脱出した。
「まっててねゴクリーン!
街の人に悪さしちゃダメだよ!」
そのころロータでは、
波導使い達が巨大マルノームを押さえつけていた。
|

「まずい…、私たちの波導パワーはもう限界に近い…」
「クッ…!ヒロシ君たちはまだなのか…!」
「もう少しの辛抱だ!ガンバレ!!」
「ハッ!みなさん!!空を見て!!」
4人が見上げると、空のかなたからヒロシ達が飛んできた。
「見えたわ!巨大マルノームよ!!
女王様達もいる!!」
「ゴクリーン!!やっぱりゴクリーンなんだね!!」
デオキシスはゴクリーンに接近しようとした。 |

すると、マルノームの頭のてっぺんが開き…。
「ミサイル発射!!」
「だぁーーーーッ!?何コレ!?」
「うわーーーーっ!!
ミサイルがこっちに飛んで来るよーーッ!!」 |

「ムッ!いかん!
あのままではヒロシ君達が!」
アーロンは一時戦線を離脱し、杖を頭上にかざした。
「リボーン!!ルカリオー!!!」
杖が輝き始め、光の中からルカリオが現れた。
「ルカリオ!あの飛行物体を破壊するのだ!」
「了解しました、アーロン様!」 |
 「ハァッ!波導無我奥義!鋼のムーンサルトボレー!」
  「スゲー!ミサイルはね返した!かっけー!」
「ごむむー!!」
開いたゴクリーンの小窓からは城が飛び出してきました。
「って、ゲェー!何かすんごいの出て来たぁー!」
「あれば壊された後、丸のみにされたオルドラン城!」
「なんで壊された城が元通りになって出てくるのよ!?
本当にどうなってるのアイツの体!?」
「アイツはなんでも丸のみするけど食物以外は消化はできない。
そのままの形だったり、再構築したりした後、
ああやって頭から排出するんだ!!」
     「頭から!?」
「ゴクリーンを止めなくちゃ!!」 |
 「ゴクリーン!ボクだよ!デオ太郎だ!」
「エェー!ご主人様!?」
「暴れるのはやめるんだ!! 住民に迷惑がかかるだろ!」
「だ、だって〜、ご主人が今度は
外国の女王様に飼ってもらえって言ったから…」
「え!?…まさか、それでこんなことを…!?」
「うん、ロータの国まで来て女王様に挨拶しようとしたんだけど、
お城は壊れちゃうし女王様はヒステリーに波導弾投げてくるし…、
本当はボク誰も傷つけたくないんだYO!」
「そ…そうだったんだ…
主人の言いつけどおりに動いてただけなんだね!」
「やっぱりオマエのせいじゃねえかよ!」 |
デオキシスの説得でゴクリーンと女王達の衝突は収まった。
「ふう〜…、そういうワケで女王様、
ボクのかわりにゴクリーンを飼ってもらえないでしょうか?」
「あんな巨大胃袋、国家予算でも飼えませんよ!」
「…いや、方法はあります。ゴクリーンを使って、
一粒で10日は満腹になるという伝説のポロック
ハルカデリシャスを精製するのです!!」
「ハルカデリシャス!?」
「見たところゴクリーンは胃の中で蓄えたものをブレンドする
マゼルン機能がそなわっているようだ。レシピ通りに
材料をぶち込めば、 ハルカデリシャスを作ることができる!!」
「で、そのレシピとは…!?」
「えーっと、まずは波導ポケモンの短パンがひとつ…」
「えっ!?」 |

「わ、私の短パンですか…!?」
「さっさとお渡し!!
波導ポケモンはアンタしかいないじゃないのっ!!」
「いや〜!」
ルカリオは短パンを脱がされた。
「あと…、次の材料はシブイ老人の杖だ!!」
「シブイ老人の杖って…
ま、まさかフロンティア団のじじぃの杖ーーーッ!?」 |

「フフ…話は聞かせてもらったぞ!」
「うわっ!
イメージだと思ったら本人でしたか!?」
「さあ受け取れ少年!」
「よし!アーロンさん、次は?」 |

「最後にピカチュウのシッポが必要だな」
「ピ、ピカチュウのシッポ!?
…ピカチュウならボクのレオンがいるけど、
さすがにシッポを引っこ抜くなんて残酷な事できないな…」
「よし!レオンのシッポを抜くことに決定ね!」
「えぇーーー!?ボクのレオンがーーッ!!
それだけはカンベンしてくれー!」 |

「安心しなさいヒロシ君!
シッポならお城にあります!」
「え!?どういう事ですか!?」
ヒロシは言葉で言い表せないほど嬉しそうに言った。
「お正月に親戚と遊んだ
『みつけてピカチュウしっぽでバンバン!』が
私の部屋に出しっぱなしのハズです!
あのシッポを代用してはどうでしょうか!?」
「うむ、たぶん許容範囲だろう」
「よっしゃ、そうと決まればレッツラゴーだ!!」 |

一向がオルドラン城の女王の部屋へ向うと…。
「なんかちっこいのが楽しそうに遊んでる!?」
「ワーイ!ワーイ!
しっぽでバンバンは楽しいなぁ!!」
「おいキミ達!
そのオモチャをボク達に渡してくれないか?」
「こんな楽しいものオマエらなんかにやるもんか〜」
「でもいっしょに遊んでくれるなら考えてもいいかも〜」 |

ブルーはしっぽでバンバンしてあげた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!!
ボク達、調子に乗ってましたっ!」
「…とにかく、
これでシッポも手に入れたぞ!」
「この三つのレアアイテムをまとめてぶち込めば、
ハルカデリシャスが出来上がるはずだ!」
「コレをぶち込めばいいんだね!
よぅし、ゴクリーン!ごはんだぞー!」 |

「私の短パアァァァァァーーーーン!!!」 |

「…ようし、後はブレンドされるのを待つだけだね!」
「いや、このままではハルカデリシャスは完成しない。
ヒロシ!デオキシス!たぐいまれな引きこもり波導を持つ
二人の波導パワーが必要なんだ!」
 「ボ…ボク!?」
「そう、キミ達二人もマルノームの体内に入り
体内でアイテムのブレンドが始まったときに、
引きこもりだけが持つ負の感情、
『内にこもる波導』をぶつけて材料を圧縮するのだ!
そうする事によって、
初めてハルカデリシャスは完成する!!」
「なるほど!ラブカスにプロポーズしたり、
変な本出してフロンティア団足止めするだけが
伝説の勇者の役目じゃないってわけね!」
「これは生半可な引きこもりがやっても失敗するだけだ…
失敗したとき命の保障はできない」
「短パン…私の短パン…」 |

「ええい!うるさい犬ちくしょうね!!
これでも着ておとなしくしなさい!!」
ブルーは手元にあった物をルカリオに被せた。
「それで少し我慢してなさ・・・ ハッ!?」
ブルーが被せたのはメイド服だった。
「なっ、なんだこのフリフリの服は・・・!?」
「・・・キャー!萌え〜!!」
|

「でもボクは勇者なんて自覚無いし…」
「あームリムリ!かんべんしてくれよー」
「萌えちゃうわよルカリオッ!」
ブルーはルカリオの写真を撮っていた。
「さっさと役目を果たしてくれよ勇者さん達!」
「ボクらも死にたくないんスよー」
「じゃあキミ達は先に中に入っていたまえー♪」
「あれ〜!ボクらも戦うワケー!?」
アーロンはプラマイをゴクリーンの中に放り込んだ。 |

「ヒロシ!デオキシス!
アナタ達、この世界とゴクリーンを助けたくないの!?
しっかりなさいこの軟弱者!」
 「!」
「・・・わかったよ。ボク、この世界を救ってみせる!」
「そうだ…、ボクがゴクリーンを救うんだ!
行こうぜヒロシ!」
「二人ともしっかりね!」 |

ヒロシ達が体内に入り、奥へと進んでいくと…
「ん?何だろうあの音は…
ってうわーッ!!!」
プラスルとマイナンが大事な材料で遊んでいた。 |

「こんな大事な時に大事な物で遊ぶなーッ!!」
「わーー!!
ごめんなさい!ごめんなさい!!
もうしませんから!!」
その時…
「な、なんだ!?」
「これは一体!?」
「ゴクリーンの体内でブレンドが始まったんだ!」 |

「材料が光っている…
今こそボク達の内にこもる波導を使うときだ!」
「ああ!」
二人は内にこもる波導を繰り出した。
「うぉぉぉぉぉ!!
ゲームは1日10時間だァァァ!」
「なんの!!
オレなんかPC一日24時間だァァ!」
まわりの気圧はどんどん高くなっていった。 |
 「オレのセーブデータを見ろヒロシー!!WRYYYYY!!」
「なっ!?プレイ時間999時間だと!?
コイツ…イカれてるのか!?」
「フフフ…オマエは今までに捕った
ポケモンの数を覚えているか…!?」
「なんの…ボクはあの有名サイトの管理人だったのだ!」
「何!?毎日あの数の利用者を相手にしてるのか!?
くそっ負けないぞ!」
「うわわわ気を抜いたら吸い込まれちゃうよぅ!」
「もちつけ!おまいらもちつけ!」
「こんなときマターリしてられるかゴルァ!!」
二人の発する波導の中で
プラスルとマイナンもわずかに内にこもる波導を発していた。
そして… |

ゴクリーンは緑色の光に包まれ、
ハルカデリシャスがとび出してきた。
「やったわ!成功よ!!」
「おおっ、パックで出てくるとは予想外!」
「これだけあれば安心だな!!」
|

「あら!?
ハルカデリシャスが上にあがっていくわ…」
「なんだあの気球は!」
「オマエ達はあの時の!」
「フロンティア団!!」
「フフ、お久しぶりね!」
「ハルカデリシャスはオレ達がいただいていくぜ!」
「まんまと利用させてもらったぞい!」
「敵だったウコンが素直に杖を渡したと思ったら…
こういう事だったのね!!」 |

「ハルカデリシャスはヤフオクで一粒20万の値がつく
激レアアイテムなのよ!!」
「コイツでひと儲けすれば
フロンティア団再結成も夢ではないぞ!」
「た、大変です女王様!
このままではせっかく作ったハルカデリシャスが
ヤフオクに出品されてしまいます!」
「まかせてください。ラブカス、発射!!」 |

「うわ―――っ!!
この気球、落ちやがってるぜ!!」
「ちょっ・・・ウコン!
あんた、ネットしてるヒマがあるなら
この気球を何とかしてよ!!」
「♪これでハルカデリシャスをヤフオクに・・・
ブツブツ・・・」
ウコンは気球が落ちていると言う
危険な状況でもお構い無しにヤフオクに夢中になっていた。 |

  「ギャーーーーッ!!」
「まったく、
私達を出しぬこうなんて100万光年速いのよ!」
  「く、くやし〜〜!」
「!!見て!ゴクリーンの口が開いてるわ!」
「勇者達のお帰りだ…」
「ヒロシーーー!」
|

   「…って、
社会人になってるーーーーッ!!」
「そうか!彼らは内にこもる波導を
全て放出した事により、引きこもり根性が抜け
社会というリアルな冒険に胸をおどらせる
フレッシュマンに生まれ変わったのだ!」
「んなアホな…」
こうしてヒロシ達は引きこもりをやめ、
世界に平和がおとずれた。
|

そしてヒロシとブルーは、
中学生日記の世界へ帰って行った。
次の日…。
「いってきま〜す!」
|

「おはようブルー!!」
「おはようヒロシ」
「久々の学校かぁ、緊張するなぁ…」
「だいじょうぶよ。
世界を救った今のヒロシなら、きっとうまくやれるわ」
「…ああ、そうだな!」
こうしてヒロシの引きこもりは終わった。
ヒッキーヒロシ
完 |