
二人がはるかなるれいほうを目指して旅に出てから
しばらくしがたった。
「ぜぇぜぇ…、もうダメ…。ちょっと休もうよぉ…」
ヒロシは長い引きこもり生活のせいで
体力が落ちていた。
「まったく、ほんとひ弱よねぇヒロシは」
「やれやれ…、あの時は勢いにのって
大役引き受けちゃったけど、
やっぱりボクみたいな引きこもりが世界を救う勇者だなんて
何かの間違いなんじゃないかな…」
|

「この森いつまで続くのかな…」
「う〜ん、そうねぇ…。
野生のポケモンに聞いてみましょうか!」
ポケモンの着ぐるみをきたブルーは
妙に楽しそうだった。 |

「あそこに見えるは野生のソーナンス!
すみませ〜ん、
ちょっとおたずねしたいことが〜」
「はい?」
「私たちはるかなるれいほうに…って、
このソーナンス、人間!?」 |

「さよう!聞いて驚け!
ボクこそこの森に住む着ぐるみ族のサトシ!
俺はこの森の番人をしているのだ!」
 「う、うさんくせーッ!!」 |

「よし!オマエら!
この森からでる道を教えて欲しければ
この箱におさいせんを入れな!!」
サトシは金を要求してきた。 |

「う〜ん、今は先を急ぐし、
しょーがないわねー、
ネコジャラシでも渡しとこう…」
だが着ぐるみの野太いツメはなかなか思うように動かず
ウッカリとうめいなはねを落としてしまった。
「あぁーーっっっ!!
それはとうめいなはね!」 |

「ボクら着ぐるみ族の唯一神、エンテイ様が
予言していた東からの訪問者とは
まさかキミたちのことか…?
キミ達!この森の奥にボクらの村がある。
ついてきな!」
そういうとサトシは森の奥へ歩き出した。
だが・・・。
「こ…これは!?」 |

「キヨ!!何があったんだ!!」
「フ…フロンティア団だ…。
ヤツら…エンテイ様のチカラを手に入れようと、
村の宝であるメイドボールを奪っていった…」
「ゲットしたポケモンはメイドになってしまうと言われる
一族の宝玉がか!?」
「ヤツらはエンテイ様のところへ向かった…
ガクッ!!」
「クソ…ッ。 すまないがボクは用事ができた。
キミ達はこの先の道を北に行き森を出ていけ!」
そういうとサトシは走って行った。
「あ!ちょっと!」 |

「ど、どうしよう…、
ボクらは言われた通り森から出ようか…」
「ダメよヒロシ!
サトシくんを追いましょう!
彼はきっとかたきを討ちにいったハズよ!」
「えっ!で、でもボクらが行ったところで…」
「グダグダいわないの!」
二人はサトシを追って走り出した。 |

そのころ…
「ほんと手ごたえなかったわねー」
「フフ…リラが村の地形に詳しかったおかげで
楽に攻略できたわ…。
このメイドボールさえあれば、
神のチカラをも手に入れられるのね…」 |

「リラ!
エンテイはアンタらの神様だろう?
コイツはオマエが使いな!」
「…」
「エニシダ団長、
ポケモンを休ませるのはこの辺にして
そろそろ出発しましょうぜ」
「そうだな…。
きぐるみ族が言うには
エンテイはこの先の火山に住むという」
|

「伝説のポケモンのチカラ…、
必ず手に入れてみせる!!いくぞっ!」
フロンティア団はエンテイのいる火山へ向かった
その頃ヒロシ達は…
「待ってサトシくん!一人では危ないわ!!」
「オマエら!?まだこの森にいたのか!」
「キミのやろうとしている事は想像がつく…。
でもムリだよ!返り討ちになるだけだ!」 |

「だまれ!このままでは反逆者どもに
エンテイ様まで奪われてしまう!
オレは着ぐるみ族として
反逆者からエンテイ様を守る義務があるんだ!」
「反逆者?…フロンティア団っていったい?」
「…ヤツらはそれぞれの一族を守護する神に逆らい、
村を追放された反逆者どもの集まりだ」
「一族の神…!?」
「この森に存在する一族には
みんな神ポケモンがついている」
「きぐるみ族にはエンテイが…」
「そう…そしてきぐるみ族にも反逆者はいた…」 |

「…今から数年前、
オレの親友だったリラは
エンテイのチカラを手に入れようとした。
結局それは失敗に終わったが、
アイツは一族から追放されることになったんだ…」
「サトシ…」
「もしもアイツがフロンティア団に入って
一族を皆殺しにしたというのなら、
オレはアイツを許さない!!」
そういうと、サトシは再び走り出した。
「あっ!まってよ!」 |

フロンティア団は火山のふもとに到着していた。
「ついた…。
この奥にエンテイがいるハズだ」
「よし、リラと私は火山の奥へ行き
エンテイを手に入れる!
ジンダイ、ヒース、コゴミは
いっしょ来て私たちのサポート。
アザミ、ダツラ、ウコンはここで待機。
日が暮れても戻ってこなかった場合、
救助に来ること!」
      「ラジャー!」
|

「リラ?アンタさっきから
ぼーっとしてるよ?」
「う、うん…」
その時、
メイドボールが光りだした。
「なっ!?
リラがメイドさんになっている!!」
「ご主人様ぁ〜♪」 |

「…って、
なんでボクがこんな格好に…うわぁ!」
リラはしりもちをついた。
「こっコレはまさか
ドジッ娘メイド!?」
「持ち主さえもメイド化してしまうとは…
恐ろしきメイドボール!」
|

一方そのころ、
火山の奥にいるエンテイは
メイドボールの接近を感知していた。
「やっべ〜、大変なことになったぞ!!
このままだとオイラもメイドさんにされちゃうよ!!
この事をマブダチのライコウとスイクンに伝えないと…!」
エンテイはライコウとスイクンに電話をした。
だが二匹ともるすだった。 |

その頃ライコウとスイクンは…。
「イヤッハー!!!
今年のゲレンデはオレ様のものだぜぇーーッ!!」
「いいんだ・・・。滑れなくたって・・・、
雪だるまだって・・・楽しいさ・・・」 |

エンシダ達が火山に突入してから数分後、
ヒロシ達もやっと火山のふもとに到着した。
「…サトシくん、どうしたの?立ち止まって・・」
「あれは…フロンティア団!気をつけろ!」
「フフ…どうやらさっそくジャマ者が来たみたいね…。
行ってもらいます!ハブネーク!」
「サトシ!!危ない!」 |

「ぎゃあああああああ!!」
「なにィ!?私のハブネークが!!」
「オ…オマエは…、クルーズ!?」
「お久しぶりですヒロシさん!」
「クルーズ!!地球に戻ってこれたのか!!」
「ハイ!広大な宇宙空間でもあきらめないことで、
ボクは地球に戻って来ることが出来ました!!
ハブネークの相手はボクに任せてください!!」
|

「よし、今がチャンスだ…。
サトシ!この場はボクとクルーズがなんとかするから、
君はブルーを連れて先へ行ってくれ!」
「ヒロシ…すまないがそうさせてもらう!」
「ああ…、オマエら!これを見ろ!」
ヒロシはバッグから本を取り出した
「これぞ糸目男児だけで構成されたアイドルグループ
『糸目ーズ』の写真集、
『おまえのハートを射止めるぜ』だーーーーーッ!」
「何このマニアックなグループ!?
100%気を引けないよ!」
「ウコンのジジイ、オレ達の知らない間に
アイドル活動なんかしてたのか!?」
|

「ど〜だ〜!欲しいだろ〜!!
はやいもん勝ちだぜ〜!」
フロンティア団があぜんとしている間に
サトシとブルーは先を急ぐことにした。 |

「フン、先にはコゴミ達がいる。
どちらにしろオマエらはここまでだぜ!
おいコラ!ウコン!昼寝してねぇで起きやがれ!」
「う〜ん、飯はまだかの〜」
「…チッ!しゃあねえなぁ。
おいバンギラス!オレのポケモンと勝負だ!」
「破壊光線!」
「ってギャーーーー!」
|

「ギャーッ!!
ダツラが黒コゲにー!!
ちょっと ウコン!アンタも寝てる場合じゃ・・・」
「・・・逝ける!!」
「行くなーーーーーー!!!」
アザミは目の前がまっくらになった。 |

ヒロシは再起不能になった三人を後にして
洞窟の中へ入っていった。
「このままじゃブルーが危ない…!」
そのころエニシダとリラは…
「見えました!
あれがエンテイのいる帝王の間です」
|

「よし、私が先にしかける。
リラはスキを見てエンテイをゲットだ」
バン!
エニシダは勢いよく門を開けた。
「何か? 」
「ひ、ひぇーーーーーッ!」 |

「団長 落ちついてください!!
これはエンテイではありません!」
「な、なんだって!?」
|

よく見るとエンテイは立体映像で
声はスピーカーから出ていた。
「こんなワナをしかけるとは…
エンテイはよほどのビビリらしいな」
「帝王の間にいないとなると
さらに奥の『引きこもりの間』にいると思われます。
行きましょう団長!」 |

そのころ引きこもりの間では
エンテイが大きな体を震わせていた。
「ヤバイよヤバイよ…
このままじゃメイドエンテイになっちゃうよぉ…
そんなのイヤだ神様たすけてぇ!」 |

「泣かないでパパ…。
パパを泣かせるヤツは
ミーがやっつけてあげる!」
「ミー!?」 |

「ミーにはムリだ!
オマエは隠れていなさい!」
「だいじょうぶ!ミーにはアンノーンがついているもん!
それにパパをメイドにするのはミーだからね!!」
ミーの狙いはパパのメイド姿でした。
「え…あぁ…。ミーが望むなら・・・」 |

「パパ!ミーのことをご主人様と呼んでみて!」
「ご…ご主人様…」
バン!
「いましたっ!
あれが本物のエンテイです!」
「ふふふ、ついに見つけたぞエンテイ!」
「チッ…来たわね!
いでよ!アンノーン!
メイド姿にかけてヤツらからパパを守って!」
「な、ナニィ!?
お嬢ちゃんのメイド姿!?」
アンノーンAはミーのメイド姿と勘違いして
気合を入れるのだった。 |

「くらえ!
奥義アンノーン乱れ撃ち!!」
「ギャー!!
オイラのプラモデルが!!!」 |

そのころ、サトシとブルーは全速力で
エンテイのいる帝王の間を目指していた。
「なんだか熱くなってきたわね・・・」
「それだけエンテイ様のところへ
近づいてきた証拠だ!急ごう!」
すると…
「なんだオマエらは!」
「あっ!」 |

「フロンティア団か!」
「オマエは着ぐるみ族の生き残りか」
ここまでやってくるとはバカなやつらね。
ここまで来た以上、死んでもらうわ!」 |

「ボクの美技『マッハウインク☆』をくらうがいい!
レッツ☆エンターテインメント!!」
ヒースは高速でウインクをした。
「うわあああ!きゅ、急にめまいがーッ!!」
サトシは倒れた。
「サトシ君!」 |

「フフ…嬢ちゃん。
そいつを置いて逃げるなら今のうちだぜ」
「くっ…、このままじゃやられる…」
「ぎ、ぎもぢわるい〜」
「…やるしかなさそうね…」
ブルーはリストバンドをはずした。
落ちたリストバンドから重く鈍い音がした。
|

「これで体が軽くなったわ…
しゃーーんにゃろーーーーーー!」
ブルーは狂ったように叫びながら
ジンダイに向かってこぶしを投げつけた。
そう、かつてのアイリーン女王の様に…。 |

「ぬぅ この小娘・・・・できる!
俺も本気を出さないといけないようだな!」
そう言うとジンダイは
どこぞの拳法の構えをとった。 |

「…面倒な事になりそうだわね。
ならば波導弾で片付けるわ!」
実はブルーは密かにアイリーンから
波導弾を伝授されていた。
「ちょ?!ちょっと何かやばくない?
ジンダイ、コゴミ!何とかしてよーって、逃げてるし!」
「波導弾!!」 |

「ハギャーーッ!!」
ヒースはブルーの波導弾に当たり
どこかへ飛ばされて行きました。
「ブ、ブルー…」
サトシは横で震えていた。 |

その頃、引きこもりの間では…
「ぐうう…、この小娘、
思ったより強いぞ…」
「しっかりしてください団長!」
すると、コゴミとジンダイがやってきました。
「大変です!エニシダ様!
って何コレ!?」
「…チッ!
アンタ達もパパを狙ってるのね!覚悟!」
ミーはコゴミ達に攻撃し始めた。
「イヤーッ!助けてーッ!」
「ハッ!今がチャンスだ!」
|

「リラ!メイドボールを使え!」
「ハイ! いっけぇー、メイドボール!」
「しまった!!」
リラはエンテイに向かってメイドボールをブン投げた。
だが、ドジっ娘メイドの投げたボールは
あさっての方向に飛んでいった。
「ゲッ!こっちにきたー!?」
「ああぁーーーっ!!
どっ、どけえぇーー!!」 |

「メイドになんてなってたまるかよーッ!」
ジンダイは必死でメイドボールを避けると
ボールは破壊された壁をすり抜け
そのままヒロシのところへ飛んでいった。
「…ハッ!?な、なんだアレは…」 |

「…って、ホワァァーーーーーッ!!」
ヒロシは奇跡的な動きにより
メイドボールを回避した。
|

「こ、これはサトシが言っていたメイドボール!?
なんでこんな物が…?」
ヒロシはメイドボールが飛んできた方向へ走った。
「リラーッ!
どこに投げてるんじゃい!」
「ごごご、ごめんなさ〜いっ」
「エンテイ様ーッ!ご無事ですか!?
ハッ…!オマエはリラ…!?」
「サトシ…!!」 |

一方、雪山の2匹は・・・
「…ハッ!スイクンのあんちゃん!
ボクのシッポがエンテイ君の身に
危険が迫っていると伝えてるよ!」
「なに!?ていうかオマエ、
そんな能力隠し持ってたのか!」
「イェス!あんちゃん!」
「我らの兄弟がピンチということは
助けに行かないとならないな!」
「うん!どうせヒマだし、あんちゃんを助けに行こう!」
「そうだな、ヒマつぶしにはいいな」
「うん、ヒマつぶしだね!」
|

二匹は自家用トラックで火山へ向かったが…。
「あんちゃんこの道であってんの?
どんどん遠ざかっていくような・・・」
「心配するな。
オレのカンではこの道であっている!…多分…」
「…まよったな…」 |

「リラ…どうしてキミがフロンティア団なんかに…
キミは着ぐるみ族の中でも一番信仰心の深い
女の子だったじゃないか!」
「フッ…、確かにそうだったね。
でも、エニシダのオヤジに
エンテイをメイド姿にしてゲットしてみないかって
誘われちゃってね…。
ボクは着ぐるみも好きだけど、
メイド服も好きだったのさ!」
|

「なによそれ・・・・。
それだけのために一族を裏切って
メイドボールを盗むなんて…!」
私もメイドコスしたいわよーーーッ!」
ブルーは年頃の女の子だった。 |

「サトシそこをどいて!
そいつブン殴ってやる!」
「ブルー、キミは下がっててくれ…
これはオレたち着ぐるみ族の問題なんだ…」
「サトシ…」
「リラ…オレ達着ぐるみ族につたわる
デュエルで決着をつけよう」
「フッ…、今までボクとキミがデュエルして
キミが勝った事は無い。
それでもやるのかい?サトシ」 |

「当然だ!いくぞ!」
「ううっ!あ、あれは…っ!」
「卓球しながら山手線ゲーム!」
「しかもお題はポケモンのワザよ!!」
「この勝負…
この後どうなるのか予想できないぜ!!」 |

リラの天才的な神速スマッシュに
サトシは防戦一方だった。
「ハァ…ハァ…、
まだまだ、ここから逆転だ!」
「…サトシ、ボク達の実力差は明確だ。
いいかげんあきらめたらどうなんだい?
これ以上あがくのはやめてほしい…」
「いいや、やめないね。
そして決して諦めない!
リラがこんなことを辞めない限り諦められないんだ……。
オレは、リラ……君が好きだっ!!」 」
「……!!!」
   「い、意外な展開っ!?」 |

「けど、こんなメイド姿のボクなんか・・・」
「きぐるみ姿のリラも可愛かったけど、
メイド姿も可愛いよ!」
「サトシ…実はボクも
サトシくんのことが好きだったんだ」
   「ええーーーー!?」
「何この展開…」
|

その時ヒロシがひきこもりの間に到着した。
「みんな!!無事か!?
・・・・・・?・・・・・・!・・・・・・、ふぅ…」
「誰か今の状況を
30文字以内で説明してくれ」
ヒロシは目の前で起きている状況に困惑していた。 |

「ヒロシ!オレはリラと付き合うぜ!」
「サトシ、だーい好きッ!」
「なるほど、大体は理解した
…ワケね−だろ!!」
ヒロシの突っ込みチョップが
見事サトシに命中した。
|

「ボクたち運命の糸で結ばれてるんだもん!
ねー!」
「ん・・・?
キミが手に持ってるものは…メイドボール!?」 |

「ヒ…ヒロシご主人様。
何なりとご用をお申し付けください」
「えっ?」
「これは…!説明しよう!
メイド化してしまったメイドボールの持ち主は、
新たな持ち主の専用メイドになってしまうのだ!」
「あー、んじゃ
そこにいるフロンティア団なんとかしてよ!」
「かしこまりました! とぅっ!」
「うわーーーッ!」 |

「くらえ!
メイド真剣奥義、三色パーンチ!!」
「ひ、ひえー!萌え好きの団長!!
何とかしてくださ〜い!」
コゴミは無理やり団長を身がわりにした。
「うわーーーー!!」 |

「仲間を盾にするなんて・・・・まさに外道!
開け!夢のトビラ!」
「はぎゃああああ!」
ミーの不意打ちが炸裂した。 |

「ぐはぁ!!ずがい骨が開く…ッ!」
「コ、コゴミまでやられてしまった!
オレはどうすりゃ・・・ハッ!!」
ジンダイの目にうつったものは、
横たわったリラとその無傷の団長だった。
「リラーーーッ!!」
「団長・・・それは、三色パンチ・・・!?」
「ふ・・・部下にやられるようじゃ団長はつとまらないよ。
スキルハンターでリラの技をいただいたのさ」
「団長カッコイイ!」 |

「さて、次はメイドボールをいただこう!!
少年少女よ!私の三色パンチで粉々になりたくなければ
すなおにメイドボールを渡すだ!!」
「よくもリラを…!」
「コイツが団長…!
コイツさえ倒せばフロンティア団は崩れる!」
「団長!許すまじ!!」 |

「くらえ!波導弾ーッ!!」
「フン!その波導弾とやらも盗んでやる!!」
だがスキルハンターのPPが切れていた。
「ハッ!スキルハンターの
最大PPが1だったことを忘れていた!
うわ―――――!!」
|

その時。
「ヒュー!!
北風の化身、おでましだぜーッ!!」
「ギャーーーー!!あんちゃん前っ!!」
「うわーーーーーー!!!」
エニシダは波導弾とトラックの衝撃で、
火山を突き抜け雲の向こうへふっ飛ばされた。
「だ、団長がやられたーー!!」
「やべえ、逃げろー!」
「・・・」
後編へ続くよ! |